高橋克典の“法律 だいすきになーれ+ひとり言α”・・・・・ まずは“宅建資格”から

法律系資格を取得しようとする場合、まず民法の勉強はかかせませんね。さらに、好きになって得点源にぜひしたいものです。

ズバリ的中しました。

2011-01-08 17:32:27 | ひとりごと・・・行政書士
今、行政書士の本試験解説の原稿を執筆中ということを前に書いたと思いますが、

よくよく調べてみると、昨年直前模試を出版した中の問題が本試験に1問しっかり出ていました。

実は、予想問題集、特にたくさんの人がやっている問題集は、なかなか当たらないことが多いということも前に述べたと思います。

それは試験委員がおそらくよく読まれている“問題集”を事前にチェックしているからだと言うことです。不公平ですからね。それをやった人だけが、できるような問題を提供することは・・・・。

この“わかる行政書士”では、なぜ当たったかというと、まあ試験委員にノーマークだったからでしょう。出版の時期が去年は遅かったこと、発行部数も多くなかったからです(売れ行きはよかったんですが、増刷することは時期が遅くてできなかったからです)。

要は、この直前予想問題が今回“的中した”→今年“その問題集がたくさん売れる”→そうすると“試験委員にマークされる”→この予想問題を買った人だけに有利にならないよう“微妙なところで、本試験ははずしてくる”ということですか?

なかなか、この辺は難しいですね。当てないとダメだし、ズバズバ当てると当局にマークされれるし・・・。

まあ、そんなことを気にしててもどうしょうもありませんから、この的中した問題を掲載しておきましょう。

本試験問1なんですが、

 法令の用語として「又は」と「若しくは」の用法は、選択される語句に段階がある場合には、段階がいくつあっても、一番大きな選択的接続に「又は」を用い、その他の小さな選択的接続には、「若しくは」を用いる。次の、地方自治法180条の2の条文中の空欄 〔 ア 〕 ~ 〔 オ 〕 に当てはまる接続詞の組合せとして、妥当なものはどれか。

 「普通地方公共団体の長は、その権限に属する事務の一部を、当該普通地方公共団体の委員会 〔 ア 〕 委員と協議して、普通地方公共団体の委員会、委員会の委員長、委員 〔 イ 〕 これらの執行機関の事務を補助する職員 〔 ウ 〕 これらの執行機関の管理に属する機関の職員に委任し、〔 エ 〕 これらの執行機関の事務を補助する職員 〔 オ 〕 これらの執行機関の管理に属する機関の職員をして補助執行させることができる。但し、政令で定める普通地方公共団体の委員会又は委員については、この限りでない。」
    ア       イ       ウ       エ      オ
1.又は     若しくは   若しくは   又は     若しくは
2.又は     若しくは   若しくは   若しくは   又は
3.若しくは   又は     若しくは   若しくは   又は
4.若しくは   若しくは   又は     若しくは   又は
5.若しくは   又は     若しくは   又は     若しくは

正解は、肢1です。

それでは、昨年予想問題で私が作問したものは、

問1 次のア~エの記述について、その正誤の組合せとして妥当なものはどれか。(イとウのみ掲載)

イ 「本人又はその相続人若しくは法定代理人が管理をするまで」(民法700条-管理者による事務管理の継続)の規定において、下線部分の意味を説明したものとして、「本人or(その相続人or法定代理人)」より「本人orその相続人or法定代理人」が適当である。

ウ 「A及びB並びにその配偶者」と「A並びにB及びその配偶者」との違いは、前者ではAの配偶者は含むが、後者ではAの配偶者は含まない。

答えは、
イ 誤り。法律用語の「又は」「若しくは」違う接続詞である。「又は」は、大きな要素どうしの選択を、「若しくは」は、小さな要素どうしの選択を表す。それらが両者使用されてるときには、「本人or(その相続人or法定代理人)」となる。

ウ 正しい。「及び」「並びに」はorでなくandという連結の意味である。そして、「及び」が小さな連結を、「並びに」は大きな連結を表し、本肢の前者は「(AandB)andその配偶者」を表し、後者は「Aand(Bandその配偶者)」を表す。

もちろん、肢イがズバリその内容でしたが、肢ウも重要な条文用語ですから、掲載しました。本試験の問題は、きちんと前提を読み、日頃から条文をしっかり読んでいれば、説けるのですが、やはり予想問題で事前に解いたという“精神的なもの”が受験生にとって計り知れないパワーを与えますからね。

行政書士だけでなく、法律を勉強している人には、これを知っていないとちょっとまずいので、見ておいてください。


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本当に理解することが重要・・・

2011-01-06 20:43:15 | ひとりごと・・・宅建関係
以前、問題作成の“コツ”から、勉強の“コツ”をつかむ のところで、

重要な切り口として、(契約)『当事者間の紛争』なのか、『対第三者間の紛争』なのか、ということを指摘したと思います。

本当にこれが身に付く(身につける)ことが重要です。

それには、これも過去問演習で、しっかりチェックしつつ、そういう目に見えにくいところの実力を身につけてもらいたいものです。

では、具体的に指摘しましょう。

宅建のH22 問8 肢1を見てください。

『1 保証人となるべきものが、主たる債務者と連絡を取らず、同人からの委託を受けないまま債権者に対して保証したとしても、その保証契約は有効に成立する。』

わかりやすくABCとします。

『1 保証人Aとなるべきものが、主たる債務者Bと連絡を取らず、同人Bからの委託を受けないまま債権者Cに対して保証したとしても、その保証契約は有効に成立する。』

ここでは、出題者の意図は、保証契約の当事者は“誰と誰”ですか、と聞いていますね。

答えは、もちろん、保証人Aと債権者Cになります。主たる債務者Bは、保証契約においては“第三者”です。

そこで、新人講師に、Bを混ぜて、いい問題を作問してください、と訓練させます。

もうわかりましたか、分かった方は作問能力のセンスがあります。一つは、BがAをだまして、Cとの保証契約をさせたような事例ですね。

保証と第三者詐欺の混合問題です。まだ、宅建本試験では、出題されていないような気がします。では、また。


2011年版 うかるぞ宅建項目別過去問

この問題は、2011年版 『うかるぞ宅建項目別過去問』p50~ に掲載してます。

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過去問の重要性

2011-01-05 12:41:20 | ひとりごと・・・宅建関係
過去問の重要性は、何回も言われて、聞き飽きたかもしれませんが・・・

新年早々ですから、気持ちを新たにして、再確認しておきましょう。

指導する段階では、『必ず過去問は、3回以上できれば5回くらい、解きなさい』と口が酸っぱくなるほど言っています。

利点は、試験の出題範囲が分かる、どこを(よく出題される所を押さえる)、どの程度(深く押さえるのか、浅くでよいのか)、押さえておけばよいのか、学習の指針となる・・・などなど。

最低の知識も、解説込みで、習得できますね。

あとは、類似点などで、応用できるようになっていることも、過去問を通じて身につけてほしいですね。

そのためにも、解説でそのような“切り口”を十分提供している解説書に巡りあわないといけません。

いいテキスト、問題集、解説書に巡り会うことも、合格するには必要です。

みなさんは、まだ時間があるうちに、いろいろ情報を収集して、自分にあったものをまず見つけましょう。

誰でも、はじめからこれだというものを見つけられません。とにかく、諦めないことです。

2011年版 うかるぞ宅建項目別過去問

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目標をしっかり設定して、それを今年は達成させよう

2011-01-03 08:18:08 | ひとりごと・・・法律一般
1月になると、大学以下の学校の受験シーズンが本格化しますが、資格はほとんど年内で終了しました。

でも、1月には、その合格発表が多くありますね。

わたしが関係しているものでも、重要なものが“3つ”もあります。ドキドキします。

 マンション管理士試験の合格発表:平成23年1月14日(金)、

 管理業務主任者試験の合格発表:平成231月21日(金)、

 行政試験の合格発表: 平成23年1月24日(月)

宅建試験をいれて、マン管と管理業務で“3冠”達成の生徒もいます。今年は特に多いような・・・。
これには、わたしも緊張します。喜ぶ姿を想像してしまいます。

でも、一つでも目標が達成できれば、次の目標を設定して、一つ一つ取得していけばいいでしょう。

これまでの生徒たちを見てみると、資格を一つでも取得した人のその後の伸びはすごいものがあります。
きっと、自分に自信ができるのでしょうね。資格でなくても、ある検定の取得でも同じです。

さて、現在、行政書士の過去問解説を正月休みなく、書いていますが、ここ数年非常に難しくなっていますね。

ということは、これを目指す人にとって、役に立つ参考書を書き上げないといけないという緊張感が非常にあります。

昨日は、商法会社法の分野を詳しく解説する作業をしましたが、書きながら一見“これ司法書士試験か”と間違えるような感じがしました。

とにかく、学習しやすいようにいいものを提供したいと思います。出版する時期が決まり次第、報告します。

今後、行政書士受験生が、合格目標を立てるときの一つとして、わたし達の書いた“参考書”で勉強してもらえるように。

今日も、“いい解説を書くぞ”と私自身、目標を立てました。

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新年あけましておめでとうございます

2011-01-01 22:05:13 | ひとりごと・・・仕事以外
新年から、原稿書きで今年は始まりました。

それも計画の半分も消化できずに一日終わりそうです。今年は、計画通りに達成するぞ、と朝祈願したばかりですが・・。何とも頼りない。

しかし、今年は、長くいろいろなことが続くように、頑張りますので、皆さんも応援のほど(?)よろしくお願いします。

毎年楽しみで見ていた、天皇杯全日本サッカー選手権の決勝も見ないで原稿書き頑張りました。やればできそうです。では、また。
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