風邪でふせっているので、ダウンロードしていた映画をipadでみていた(といっても、骨伝導のイヤホンで聞き流しているのだが)。あまり、考えられないので・・・。
子どもの頃にゴジラ映画があった世代なので、なにやら「ヌタウナギ」のような顔や形状で登場したのが、ゴジラだとは思わなかった。この映画が東日本大震災の福島原発の事故を契機に製作されたことや、政権と官僚の意思決定のプロセスに関して政治学的な一つの見方を示しているのが、「『シン・ゴジラ』の1シーンに着目して」というブログ記事、興味深い。
ゴジラの進化、ゴジラの生態の構造の解明と対応方法、「米国」との関係(この映画では「アメリカ」とはいわず、「米国」というのは意味がありそうだ)、そして、対応の中心にいる2人の会話で「この国はいつも米国の属国だ」という発言のリアリティ(14日にも行われようとしている沖縄の辺野古への土砂投入や米軍兵器の購入予算の増加)など、いろいろ思うことはある。
ビキニ環礁で行われたアメリカの水爆事件を契機に製作された昔のゴジラの第一作、このシンゴジラも原発事故との関係で製作された。両者とも、原水爆・原発の問題との関係で製作されたのだが、第一作と同様に人間の科学の力によってゴジラにとどめが刺される。エンドロールには、伊福部のゴジラの音楽が流れる。