これまで、ぼちぼちと読んできた岡田尊司の『こどもの「心の病」を知る』(PHP新書、2005年)をようやく読み終わった。
岡田尊司は、小笠原慧のペンネームで小説を執筆もしている(『DZ』『手のひらの蝶』(角川書店)などがある)。
本書の構成は以下の通り。
はじめに
PARTⅠ 幼児期・児童期
第1章 子どもの発達と愛情の大切さ
第2章 落ち着きのない子
第3章 一緒に遊べない子
第4章 体や行動に現れる心のサイン
PARTⅡ 思春期・青年期
第5章 思春期という激動期
第6章 自分という特異点
第7章 癒されない愛情飢餓と嗜癖
第8章 ストレスとトラウマが生む異変
第9章 人間、この不安な生き物・不安障害
第10章 波に翻弄されて 気分障害
第11章 暴走する神経 統合失調症
第12章 ひきこもろと家庭内暴力
おわりに
児童青年精神医学に出てくる様々な障害の紹介がある。広汎性発達障害、反応性愛着障害、分離不安障害、選択性緘黙、自己臭妄想症、身体醜形障害、拒食症、境界性パーソナリティ障害、物質関連障害、過食症、適応障害、身体表現性障害、解離性障害、離人性障害、心的外傷後ストレス障害、解離性同一性障害、パニック障害、全般性不安障害、社会恐怖(社会不安障害)、強迫性障害、抑うつ性障害、双極性障害、不登校、家庭内暴力、ひきこもりなどなど。概念の説明、ケースと対処法の簡単な紹介もある。