東日本大地震、それに伴う津波や福島原子力発電所の破損という未曾有の事態に直面している宮城、福島をはじめとする東日本のみなさんに心よりお見舞い申し上げます。
2006年12月に国連で採択された障害者権利条約は、その第11条で、「危険な状況及び人道上の緊急事態」として、国は「障害者の保護及び安全を確保するためのすべての必要な措置をとる」と明文化しています。この条項が成立した背景には、スマトラ沖大地震と津波の被害をうけたタイの政府代表(タイ盲人協会副会長)は、障害者が集中的な被害を受けことを報告し、つよく条項化することをもとめたという経過がありました。いままさに、大震災によって生活の場が重大な被害を受け、身体的にも心理的にも認知的にも、その他多方面にわたって大きな障壁がつくられ、特に、障害のある人たち、障害のある子どもたちの生活上の困難が増大し、深刻な事態となっています。
私たちは、3月5日、6日と寄宿舎教育研究会の春合宿をもちました。そこでは、斎藤貴男さんから「私を変える、職場がかわる、社会が変わる」のテーマで、今日の政治や経済の状況の分析、そして、楠凡之さんからは「『対立』から『共同』へ-難しい保護者との関係づくり」として人間のつながりのあり方を学びました。さらに、「現場にある貧困」として、子どもの貧困の状況を検討し合いました。そこで確認し合ったことは、生活基盤の大切さと人間のつながりの重要性であり、さらに、障害のある子どもたち、青年たちにとって、重要な生活の拠点の役割、その一翼をになう寄宿舎の役割でした。
宮城や福島において、障害のある子どもたちとご家族が、いま、不安のもとにいることを思いながら、生活のよりどころとなっている特別支援学校や寄宿舎を支える指導員のみなさんに心よりエールを送るとともに、復旧・復興へ向けた努力への支援をできるところで作り出すよう、いっそう手をつなぎあっていくことを確認し合いたいと思います。
(とまりあけ)
2006年12月に国連で採択された障害者権利条約は、その第11条で、「危険な状況及び人道上の緊急事態」として、国は「障害者の保護及び安全を確保するためのすべての必要な措置をとる」と明文化しています。この条項が成立した背景には、スマトラ沖大地震と津波の被害をうけたタイの政府代表(タイ盲人協会副会長)は、障害者が集中的な被害を受けことを報告し、つよく条項化することをもとめたという経過がありました。いままさに、大震災によって生活の場が重大な被害を受け、身体的にも心理的にも認知的にも、その他多方面にわたって大きな障壁がつくられ、特に、障害のある人たち、障害のある子どもたちの生活上の困難が増大し、深刻な事態となっています。
私たちは、3月5日、6日と寄宿舎教育研究会の春合宿をもちました。そこでは、斎藤貴男さんから「私を変える、職場がかわる、社会が変わる」のテーマで、今日の政治や経済の状況の分析、そして、楠凡之さんからは「『対立』から『共同』へ-難しい保護者との関係づくり」として人間のつながりのあり方を学びました。さらに、「現場にある貧困」として、子どもの貧困の状況を検討し合いました。そこで確認し合ったことは、生活基盤の大切さと人間のつながりの重要性であり、さらに、障害のある子どもたち、青年たちにとって、重要な生活の拠点の役割、その一翼をになう寄宿舎の役割でした。
宮城や福島において、障害のある子どもたちとご家族が、いま、不安のもとにいることを思いながら、生活のよりどころとなっている特別支援学校や寄宿舎を支える指導員のみなさんに心よりエールを送るとともに、復旧・復興へ向けた努力への支援をできるところで作り出すよう、いっそう手をつなぎあっていくことを確認し合いたいと思います。
(とまりあけ)