ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

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『やさしくなあに』(伊勢真一監督)

2018年08月09日 22時33分58秒 | 映画

8月7日、ホテルオークラの設立130周年記念の映画会で『あさしくなあに』が上映された。

伊勢真一監督のあいさつもあった。奈良の方々、元寄宿舎指導員の人たちと一緒にいった。ぼくは、3回目だが、見るたびに新たな発見がある。日比谷では、『夜明け前の子どもたち』との対比で、『やさしくなあに』をみた。今回は、『奈緖ちゃん』『ピグレット』『ありがとう』の継続として、『やさしくなあに』をみた。『やさしくなあに』は、これまでの映画との入れ子構造になっているので、『やさしくなあに』だけ見ても気づかないこともある。自分たちの仕事との関係で見ている元寄宿舎指導員の型は次のようにコメントしてくれた。

 ご飯をみんなで作ったり、男性と一緒のフロアだったり、とてもアットホームなところだなと思いました。寄宿舎の雰囲気に近かったですね。電話のシーンはほんとそうそう(^.^)と思いました。昔は公衆電話に並んだりしてました。今は携帯ですからいつでもかけられますね。安心を確かめたいんですね。本人さんにしたらお母さんが寂しがってると思ってるかもしれませんが。

 それと、お母さんにお薬を飲ませてあげるシーン、お茶をお父さんにとテーブルに置くところ、寝たら風邪ひくよとこれまで自分がしてもらってたことをさりげなく、親にしてあげる。そんな力も家だけでなく、学校や作業所やホームでつけた力なのかなと思いました。撮っている人への信頼があって、ごく自然に生活の様子が切り取られていてすごいと思います。生活の視点で撮るとはこういう事なんだと改めて思いました。人の内面が表現されたリアルな映像でした。

 ご飯をみんなで作ったり、男性と一緒のフロアだったり、とてもアットホームなところだなと思いました。寄宿舎の雰囲気に近かったですね。 

 思ったより、お家のシーンが多かったのはやはり家族の物語だからですね。お父さん、お母さんの葛藤に35年という年月の重みをひしひしと感じました。きれい事ではない真実があって、やさしくなぁにが染み入りますね。

 お母さんたちは、また別の見方をしているように思う。「おとうさんはわかってない!」ということも・・・。

 最後に、津久井やまゆり園の事件に関するコメントがでて、身が引き締まったのだが、その後、奈緖ちゃんの寝顔が映し出されたところは、夜の安心やねむりをなんとしたも守るという決意を見せつけられたように思った。

やさしくなあに応援団