ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

青島幸男『わかっちゃいるけど・・・シャボン玉の頃』文藝春秋、1988年

2019年07月08日 00時07分19秒 | 

植木等伝をよんだついでに、その頃のことを関係者の書いた本でも読んでみたいと思って、青島のこの本を古本で購入した。驚いたことに、この本、僕が、はじめて就職した年に出た本だったこと。青島は、番組の作家、俳優でもある(「いじわるばあさん」はこの人が主役)。作詞もやるし、小説も書く(直木賞作家)、映画の監督もやったとのこと。実に多彩なのだが、それで、参議院議員をやって、その後、東京都の知事になって、なんにもやらなくって話題になった人。その青島が、シャボン玉ホリデーの頃のことを回想した本。

いろんな面白いエピソードがかかれているが、植木等のことや、谷啓のことなど、クレージーキャッツのことや、台本や曲の作詞などの裏話が面白い。どたばたで、はちゃめちゃで、そして、なんとかつじつまをあわせて、しかも、それあ面白いとくれば、この時代の人生に学ぶこともできるだろう。景山民夫が解説を書いている。

ひとつだけ、エピソードを・・・植木等が歌った「ハイそれまでヨ」の歌のこと。

もともと、1ばん、2ばんがあって、そして3ばんがあった・・・。それを説明したうえで、「植木屋は持ち唄のメドレーの中でこの唄を唄うことあるが。もっぱら三番の文句だけを使う、しかも頭の二行を一番の歌詞と勝手に入れ替えているが、これは正解だと思う。」といっている。つまり・・・

1番の出だしは、「あなただけが生きがいなの/お願い お願い 捨てないで」ではじまり、「テナコトいわれて その気になって」と続く。その3番は、ちがう頭の歌詞があり、それが「女房にしたのが大まちがい」とつづいて、「掃除せんたくまるでダメ・・・ハイ それまでよ フザケヤガッテ フザケヤガッテ フザケヤガッテ コノヤロー」となるのである。