新型コロナウィルスの猛威のなかにあって、先行きの見通せない、不安が続いている。そんな時に、木内昇『占』を読んだ。新聞で紹介されていたので、まだ図書館が開いているときに、予約していたものだった。
コロナで図書館が閉館している間でも、依頼のあったものは連絡するということで、電話がかかってきたのだった。その受け取りに行って、風呂に入りながら、ちびりちびりと読んでいたものだった。「占い」に関する短編集で、大正から昭和のはじめくらいの世相を背景に、その中の女性の心の揺れを描いたものである。
もともと、女子大でゼミをやっていて、そのときに、「占い」にいく女子学生たちがいて、「あたってる!」とか「あたった!」とかがゼミで話題となったことがあったからだった。「占い」ということで、それにひかれる女性たちの心の揺れ、なにものかを頼るような心の在りように興味をもったことが、この本を読んでみたいと思ったきっかけだった。読んで、その都度、面白いなと感じつつ、そのストーリーはすべて忘れてしまっている。全7話で、それぞれ町の名前と占いの場を題名としたストーリーとなっている。
時追町の卜い家 伊助との間を八卦見占いに聴く翻訳家の桐子
山伏村の千里眼 なんの特徴もないカフェの女給・杣子が思ったことをいうとそれがあたると・・
頓田町の聞奇館 知枝が思う写真の人、そのひとをあの世から呼び出してその人の話をきかせると・・
深山町の双六堂 ご近所さんのいろいろなところを評価した政子、その経過を双六に、自分の評価を気にする他の人たちにきかせると
宵町祠の喰い師 大工の家業をつぐこととなった綾子が職人のことが気になる。その不満を、喰い師に聞いてもらうと・・・
鷺行町の朝生屋 こどものない恵子のところに突然現れたこども・ゆうた
北聖町の読心術 器量のよくないとおもっている佐代に優しいひとが、しかし、その人の過去のことを気にして、幾多の占いへ
ざっと、摘記してみると、ようするに鏡に映して、その人の思いや未来のことを見てもらうという・・・「あたるも八卦あたらぬも八卦」ではあるが、要するに自分のあり方ということだと。
コロナで図書館が閉館している間でも、依頼のあったものは連絡するということで、電話がかかってきたのだった。その受け取りに行って、風呂に入りながら、ちびりちびりと読んでいたものだった。「占い」に関する短編集で、大正から昭和のはじめくらいの世相を背景に、その中の女性の心の揺れを描いたものである。
もともと、女子大でゼミをやっていて、そのときに、「占い」にいく女子学生たちがいて、「あたってる!」とか「あたった!」とかがゼミで話題となったことがあったからだった。「占い」ということで、それにひかれる女性たちの心の揺れ、なにものかを頼るような心の在りように興味をもったことが、この本を読んでみたいと思ったきっかけだった。読んで、その都度、面白いなと感じつつ、そのストーリーはすべて忘れてしまっている。全7話で、それぞれ町の名前と占いの場を題名としたストーリーとなっている。
時追町の卜い家 伊助との間を八卦見占いに聴く翻訳家の桐子
山伏村の千里眼 なんの特徴もないカフェの女給・杣子が思ったことをいうとそれがあたると・・
頓田町の聞奇館 知枝が思う写真の人、そのひとをあの世から呼び出してその人の話をきかせると・・
深山町の双六堂 ご近所さんのいろいろなところを評価した政子、その経過を双六に、自分の評価を気にする他の人たちにきかせると
宵町祠の喰い師 大工の家業をつぐこととなった綾子が職人のことが気になる。その不満を、喰い師に聞いてもらうと・・・
鷺行町の朝生屋 こどものない恵子のところに突然現れたこども・ゆうた
北聖町の読心術 器量のよくないとおもっている佐代に優しいひとが、しかし、その人の過去のことを気にして、幾多の占いへ
ざっと、摘記してみると、ようするに鏡に映して、その人の思いや未来のことを見てもらうという・・・「あたるも八卦あたらぬも八卦」ではあるが、要するに自分のあり方ということだと。