AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

「止まらない」AKB現象。ナッキーさんの要請に応える。(ときめき研究家)

2010-06-19 00:57:24 | ときめき研究家
「総選挙考察に関するコメント(ジュースうまうまさんより)」記事へのコメントにて、たぬさんが、太田裕美の『赤いハイヒール』の歌詞を引用されていた。
「お伽噺の人魚姫はね 死ぬまで踊る あぁ赤い靴 一度履いたらもう止まらない 誰か助けて 赤いハイヒール」
動き出したら止まらない、現在の異様なAKB商法、あるいはメンバー・運営・ファンの総体の作り出す現象のことを歌っているとの意図と理解した。

これに続いて、ナッキーさんから、「『赤いハイヒール』」の他に、選抜総選挙や握手会に翻弄されるファンを歌ったアイドルの曲があるか、分析お願いします。」との要請。
ずいぶん難易度の高い要請だが、私なりに考えてみる。

まず「止まらない」のつく歌を探す。
『どうにもとまらない』(山本リンダ)。まさにぴったりの曲名だ。
『キスを止めないで』(小泉今日子)
『愛が止まらない』(WINK)。いずれもヒットした曲。

「止まらない」とは少し違ってくるが、『悲しい夜を止めて』(河合その子)
『雨は止まない』(薬師丸ひろ子)
『夢からさめない』(佐野量子)
『夏休みは終わらない』(おニャン子クラブ)
『Don’t stop GENKI』(酒井法子アルバム曲)は、シングル曲『GUANBARE』と甲乙つけがたい、元気が出る応援ソング。

これらは、「止まらない」(またはそれに近い表現)がつくだけで、「翻弄されるファンを歌った」とは言えない。

『きりきり舞い』(山本リンダ)あるいは『キリキリ舞い』(大沢逸美:音源なし)はどうだ。
『HELP』(本田美奈子) 、『絶体絶命』(山口百恵)というのもある。
『こわれる』(小川範子)はぴったりだ。
運営側から見れば『やりたい放題』(斉藤満喜子)か。

モーニング娘。の『恋のダンスサイト』。
「そうよ青春はカーニバル 踊る人に 見てる人(同じ阿呆なら踊ろよイェィ、イェィ)」。冷静に見ているより、一緒になって熱狂しようと煽る歌。

だとすると、『皆さんもご一緒に』(チームB)だって一緒に熱狂しようと誘う歌だ。
でも「盛り上がっても3000円、盛り上がらなくても3000円」と、お金の遣わせ方は良心的だ。

『楽園の階段』(チームS)は、表向きアンコールで盛り上がろうという歌だが、「さあ登ろう 楽園の階段を」とちょっと危険な世界に誘っている匂いがする。
「名古屋まで見に来てね、握手会にも来てね、CDも沢山買ってね」。

もっと危険なのは『ピノキオ軍』(チームS)。
「いい気になってる」「調子に乗ってる」「今世紀最大」「空前絶後」「前人未踏」「勢いだけで天下を獲ろうぜ」と言いたい放題。
「『そのうちダメになる』陰口言われたって そんなの気にしないよ」と言い放つ。
ちょっとやりすぎかもしれない商法を自覚しつつも、冗談めかして開き直り、ファンを煽っている歌と見ることもできる。
しかも、その曲をAKBが歌うとさすがに嫌味だから、SKEの方に歌わせているのも巧妙だ。この曲を選抜総選挙の開票イベントで歌わせたというのも象徴的だ。

でもこの曲は嫌いになれない。
天狗になって鼻が伸びるピノキオに摸して歌うというアイデアで、嫌味な真意もオブラートで包まれ、「背伸びして粋がる可愛いお嬢ちゃんたち」の歌を装っている。
敵ながら天晴れと言うべきか。

P.S.
「そのうちダメになる」とは、アイドルに対しては蔭口になっていない。
一瞬の輝きがアイドルの魅力だと考えるので、「そのうちダメになる」のは当たり前のことをわざわざ言っているに過ぎない。
「刺身はそのうちダメになる」と言うのと同じだ。
だからこそ、「アイドルは明日いなくなるかもしれない」という覚悟で観賞しなければならない、というナッキーさんの意見には、全面的に合意する。
コメント (4)
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