AKBの様々なイベントに参加してみて、感じている事がある。
それは、"AKBのファンって、意外に、『横のつながり』が、薄いな(小さい)"って事。
僕、実は、その原因は、この言葉にあるんじゃないか?と思ってるんだ。
「新規」と「古参」…。
「新規」が、「古参」を作り出したのか?「古参」が、「新規」を生み出したのか?正直、わかんないけど、この言葉が、何かを邪魔してるような気がしてならないんだよね。
そして、僕は、この2つの言葉が、あまり、好きではないんだ。
だいたい、「新規」って、日本生命の保険契約?TSUTAYAのカード登録?って話でしょ。そら、書面上ならわかるけど、人が会話の中で使うものとしては、どうなのかな?あんまり、いい言葉じゃないような…?って、思ったりしてるんだ。
で、以前、参加した「渡り廊下走り隊(大阪)イベント」でも、この言葉に出会っちゃったんだよね。
僕が、買い物途中のオバチャン軍団に、「渡り廊下走り隊」の説明を、ひとしきりして、"やっと、終わったぁ~!"って、解放された直後、1人の男の子に声をかけられたんだ。
"あのぅ~、誰のファンなんですか?AKBの事、詳しいですね" 続けて、"僕は、篠田さんが、イイな!って、思ってるんですけど、劇場、1回も行ったことないし、でも、受験勉強期間中、たまたま、テレビを観てたら、篠田さんが出てて、その笑顔に癒されたっていうか、あっ、4月から、第1志望の大学に行くんですけど、すごく、力になったっていうか…、あっ、僕、新規なんです"・・・。
"出た!" 同時に、思ったよ。"最後の「新規」って、いらんやん!それに、僕、「古参」でもないし…" なんかさぁ、線、引かれているようで、"違和感"なんだよね。でも、こういう人、結構、多い。
でもでも、この男の子、彼女が、カフェ店員だった事も知らなかったぐらいだから、"本当に、純粋な気持ちで…" なんか、(卑下しているみたいな感じで)この子に、「新規」って言葉を使わせているような気がして、少し、気が重くなったよ。
ところで、ワタクシ、この子も含めて、AKBファンの人を、御招待したい場所がある。
それは、ズバリ!甲子園球場のライトスタンド…言わずと知れた、"阪神ファンの聖地"だ。
実は、僕のような阪神ファンが、AKBファンに、唯一(?)誇れる&見本になれるかもしれないポイントが、『横のつながりの濃さ』だったりする。この点に関しては(…だけは)、世界一のモデルケースになると確信しているんだよね。
吉田義男のユニフォームを着た酔っぱらいと、鳥谷のユニフォームを着た小っちゃい子(8歳?)が、ショートの守備とタイガースの未来について、熱く語り合っている光景がある。(知り合いでもないのに)。
ごく、たま~に、後ろの方から、プラッチックの皿に入った、きったない(?)いなり寿司が、まわってくる事がある。(ファンの名物オバチャンが、作ってくれたもの)。
そして、それを食べないと、こんな風な怒られ方をするんだ…
"兄ちゃん! そんなこっちゃで、腹から声、出るんか!? 金本の力になるんか!? ええか!あと、5メートル…アニキのボールを運ぶのは、私らの力なんやで!"
…って、本気でね。そんな、理不尽な風景がある。
それで、本当に、金本が、逆転スリーランなんかを打った日にゃ、そのオバチャンは、みんなにキスしてまわる。周りは、抱き合いながらも、必死に逃げるんだ。
でも、あまりに、劇的な展開だと、見知らぬオッチャンの合図で、頭からビールをかぶらなければならない?という…そんな不思議な修羅場もある。
また、おでこに,ほっぺに,くちびるに…キスの波状攻撃を受けながら、振り返るスタンドは、サラリーマンとヤンキーが抱き合っていたり、(ホームランを打った)金本のユニフォームを着た女子中学生が、ヤンキー達(?)に、ヤラシイ気持ちゼロで胴上げされていたり…。
そして、そういう姿を黙って見ている(決して、試合を見ない)私設応援団のリーダーの人(30人ぐらい)が、アイコンタクトで、甲子園のぐるり1周(48000人)を掌握している姿がある。
で、そのライトスタンドの団体は、"金本コール"と"六甲おろし"を交互に(叫びながら)、球場→甲子園駅→電車内→梅田駅まで…。そんな関西人の日常がある。また、"阪神が勝った時だけは…"と、それを、ある程度、許している、駅員さん,電車内の人…。
そして、そういう風な『横のつながり』が、結実した究極の瞬間を、僕は見た。
(もしかしたら、AKBファンが、今、学んでおくべき事なのかも…って、チョット思ってる。それに、「ゴミ」とか,「近隣住民の方への迷惑行動」とか…あまり、いつまでも、そんな低レベルな事を言っている場合でもないしね…)。
で、僕が、見せてあげたかったと思ったのはね…
2003年、星野監督で優勝した時の「雨の御堂筋パレード」・・・そこでの、ファンの行動。
実は、御堂筋って、バス専用道路ありーの,遊歩道ありーの,高い木の植え込みゾーンありーの…で、パレードには、向いていない。しかも、子供さんは、大人の中に埋もれて、阪神の選手の乗ったバスが、見えない状態になると予想…。阪神ファンは、どうしたか?
スタート地点からの声のリレーが、数キロにわたって続いたんだ。
"おい!子供、前に出せ!" このリレーが、ずっと続いて、何往復もしたんだ。結果、前3列は、子供、その後ろ2列は、女の人、野郎は、後ろ5列ぐらいの"リアルひな壇状態"が、ものの2分で、出来上がった。
でも、阪神ファンには、さらなる試練が…。雨が、どしゃ降りから、バケツ降りに変わり…、しかし、バスは、スタートしてる…。ファンは、どうしたか?
"おい!傘、(5分?) たため! みんなで、濡れよーや!" この声が、同じように、リレーした。そして、バスの通過とともに、まるで、ドミノ倒しのように、"バタバタバタ…" 傘が、閉じられていく。この光景が、あまりにキレイで、今も心に刺さっている。
あれと同じ(ような)事、AKBのファンは、出来るだろうか?そんな事を、たまに、思っちゃうんだ。イベント目白押し前の今なんか、特にね…。
もちろん、6歳のAKBファンより、75歳の阪神ファンの方が、『伝統』って、あるだろう。でも、未来志向の『伝統』には、「新規」とか、「古参」とか…、そんな、小っちゃいものは、あんまり、似つかわしくないよ…たぶん。
「新規」や「古参」じゃないと思うな。
しいて言えば・・・
『後輩』と『先輩』かな?
何気ない言葉でも、結構、影響はデカいと思っている。
ご静聴、ありがとうございました。
それは、"AKBのファンって、意外に、『横のつながり』が、薄いな(小さい)"って事。
僕、実は、その原因は、この言葉にあるんじゃないか?と思ってるんだ。
「新規」と「古参」…。
「新規」が、「古参」を作り出したのか?「古参」が、「新規」を生み出したのか?正直、わかんないけど、この言葉が、何かを邪魔してるような気がしてならないんだよね。
そして、僕は、この2つの言葉が、あまり、好きではないんだ。
だいたい、「新規」って、日本生命の保険契約?TSUTAYAのカード登録?って話でしょ。そら、書面上ならわかるけど、人が会話の中で使うものとしては、どうなのかな?あんまり、いい言葉じゃないような…?って、思ったりしてるんだ。
で、以前、参加した「渡り廊下走り隊(大阪)イベント」でも、この言葉に出会っちゃったんだよね。
僕が、買い物途中のオバチャン軍団に、「渡り廊下走り隊」の説明を、ひとしきりして、"やっと、終わったぁ~!"って、解放された直後、1人の男の子に声をかけられたんだ。
"あのぅ~、誰のファンなんですか?AKBの事、詳しいですね" 続けて、"僕は、篠田さんが、イイな!って、思ってるんですけど、劇場、1回も行ったことないし、でも、受験勉強期間中、たまたま、テレビを観てたら、篠田さんが出てて、その笑顔に癒されたっていうか、あっ、4月から、第1志望の大学に行くんですけど、すごく、力になったっていうか…、あっ、僕、新規なんです"・・・。
"出た!" 同時に、思ったよ。"最後の「新規」って、いらんやん!それに、僕、「古参」でもないし…" なんかさぁ、線、引かれているようで、"違和感"なんだよね。でも、こういう人、結構、多い。
でもでも、この男の子、彼女が、カフェ店員だった事も知らなかったぐらいだから、"本当に、純粋な気持ちで…" なんか、(卑下しているみたいな感じで)この子に、「新規」って言葉を使わせているような気がして、少し、気が重くなったよ。
ところで、ワタクシ、この子も含めて、AKBファンの人を、御招待したい場所がある。
それは、ズバリ!甲子園球場のライトスタンド…言わずと知れた、"阪神ファンの聖地"だ。
実は、僕のような阪神ファンが、AKBファンに、唯一(?)誇れる&見本になれるかもしれないポイントが、『横のつながりの濃さ』だったりする。この点に関しては(…だけは)、世界一のモデルケースになると確信しているんだよね。
吉田義男のユニフォームを着た酔っぱらいと、鳥谷のユニフォームを着た小っちゃい子(8歳?)が、ショートの守備とタイガースの未来について、熱く語り合っている光景がある。(知り合いでもないのに)。
ごく、たま~に、後ろの方から、プラッチックの皿に入った、きったない(?)いなり寿司が、まわってくる事がある。(ファンの名物オバチャンが、作ってくれたもの)。
そして、それを食べないと、こんな風な怒られ方をするんだ…
"兄ちゃん! そんなこっちゃで、腹から声、出るんか!? 金本の力になるんか!? ええか!あと、5メートル…アニキのボールを運ぶのは、私らの力なんやで!"
…って、本気でね。そんな、理不尽な風景がある。
それで、本当に、金本が、逆転スリーランなんかを打った日にゃ、そのオバチャンは、みんなにキスしてまわる。周りは、抱き合いながらも、必死に逃げるんだ。
でも、あまりに、劇的な展開だと、見知らぬオッチャンの合図で、頭からビールをかぶらなければならない?という…そんな不思議な修羅場もある。
また、おでこに,ほっぺに,くちびるに…キスの波状攻撃を受けながら、振り返るスタンドは、サラリーマンとヤンキーが抱き合っていたり、(ホームランを打った)金本のユニフォームを着た女子中学生が、ヤンキー達(?)に、ヤラシイ気持ちゼロで胴上げされていたり…。
そして、そういう姿を黙って見ている(決して、試合を見ない)私設応援団のリーダーの人(30人ぐらい)が、アイコンタクトで、甲子園のぐるり1周(48000人)を掌握している姿がある。
で、そのライトスタンドの団体は、"金本コール"と"六甲おろし"を交互に(叫びながら)、球場→甲子園駅→電車内→梅田駅まで…。そんな関西人の日常がある。また、"阪神が勝った時だけは…"と、それを、ある程度、許している、駅員さん,電車内の人…。
そして、そういう風な『横のつながり』が、結実した究極の瞬間を、僕は見た。
(もしかしたら、AKBファンが、今、学んでおくべき事なのかも…って、チョット思ってる。それに、「ゴミ」とか,「近隣住民の方への迷惑行動」とか…あまり、いつまでも、そんな低レベルな事を言っている場合でもないしね…)。
で、僕が、見せてあげたかったと思ったのはね…
2003年、星野監督で優勝した時の「雨の御堂筋パレード」・・・そこでの、ファンの行動。
実は、御堂筋って、バス専用道路ありーの,遊歩道ありーの,高い木の植え込みゾーンありーの…で、パレードには、向いていない。しかも、子供さんは、大人の中に埋もれて、阪神の選手の乗ったバスが、見えない状態になると予想…。阪神ファンは、どうしたか?
スタート地点からの声のリレーが、数キロにわたって続いたんだ。
"おい!子供、前に出せ!" このリレーが、ずっと続いて、何往復もしたんだ。結果、前3列は、子供、その後ろ2列は、女の人、野郎は、後ろ5列ぐらいの"リアルひな壇状態"が、ものの2分で、出来上がった。
でも、阪神ファンには、さらなる試練が…。雨が、どしゃ降りから、バケツ降りに変わり…、しかし、バスは、スタートしてる…。ファンは、どうしたか?
"おい!傘、(5分?) たため! みんなで、濡れよーや!" この声が、同じように、リレーした。そして、バスの通過とともに、まるで、ドミノ倒しのように、"バタバタバタ…" 傘が、閉じられていく。この光景が、あまりにキレイで、今も心に刺さっている。
あれと同じ(ような)事、AKBのファンは、出来るだろうか?そんな事を、たまに、思っちゃうんだ。イベント目白押し前の今なんか、特にね…。
もちろん、6歳のAKBファンより、75歳の阪神ファンの方が、『伝統』って、あるだろう。でも、未来志向の『伝統』には、「新規」とか、「古参」とか…、そんな、小っちゃいものは、あんまり、似つかわしくないよ…たぶん。
「新規」や「古参」じゃないと思うな。
しいて言えば・・・
『後輩』と『先輩』かな?
何気ない言葉でも、結構、影響はデカいと思っている。
ご静聴、ありがとうございました。