やっぱり、民主党の小沢代表がどうなるかは、超重大ニュース。
民主党の中では、小沢おろしが始まっているという産経新聞の記事は興味深かった。
「逮捕された秘書の起訴か不起訴が確定する『24日』が
大きな分水嶺(れい)になるとの空気が、党内では支配的」
「中堅議員はこう言い切る。『小沢でなくても選挙は戦える。
そのときが来たら、われわれが引導を渡す。』
『小沢降ろし』は静かに始まった。」
ところで自民党。
5日、政府高官が、自民党には捜査は及ばない旨を語ったら、
翌日の新聞、今朝の新聞は、「自民・二階氏側も聴取へ」と報じている。
そのあたりの関連を時系列に並べてみた。
●検察、時効迫り着手 「選挙前」抗議相次ぐ
●西松建設事件 政府高官「自民側は立件できない」
●二階氏側も聴取へ 西松に838万パー券 東京地検特捜部、規正法違反容疑
●自民政治団体側からも聴取へ 西松事件で特捜部
●小沢氏、進退は「きちんと結論出てから」 違法献金事件
●【民主党解剖】第1部 政権のかたち(4)「小沢降ろし」じわり
●西松前社長「二階氏側も違法認識」 献金、小沢ルートと捜査
●自民有力議員側に6千万円 裏献金、西松関係者が供述
ともかく、悪い材料をたくさん抱える小沢氏だから、「小沢なし」で政権が変わるのが一番いい姿だと思う。
自民党の衆議院選候補が、麻生総理との「ツーショット」写真を不人気で差し替えることは前から言われているが、同じく民主党の候補も、小沢との「ツーショット」「小沢が写ったポスターは評判が悪くて張れない」とポスターの印刷をストップさせたという。
これが目指されてきた「2大政党」(私は賛成ではないけど)のトップの姿とは、悲しいこと。
3月4日ブログ⇒ ◆なぜ、今、逮捕なのか。西松建設の裏金事件と政界工作/ゼネコン統率
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ここのところ8位、9位あたり
●検察、時効迫り着手 「選挙前」抗議相次ぐ 中日 2009年3月5日 朝刊
「不公正な捜査」と猛反論し、検察との全面対決を宣言した小沢一郎民主党代表。政権選択の衆院選が迫るこの時期に、政界捜査に踏み切った検察への抗議も相次ぐ。「確たる証拠はある」と自信を示す検察幹部。「献金偽装」ともいえる今回の政治資金規正法違反事件に挑んだ検察側の内情を探った。
「国策捜査じゃないか」「選挙が近いのになにをやっているんだ」。小沢氏の秘書大久保隆規容疑者(47)が逮捕された3日夜以降、東京・霞が関の検察庁には電話が約20件、ホームページへの書き込みも100件近くに達した。8割が抗議や批判。激励は少なかったという。
金丸信元自民党副総裁が東京佐川急便から
受領した5億円の献金について、本人聴取もせずに罰金20万円で略式起訴して「批判の嵐」にさらされた1992年以来の出来事ではないか、と指摘する検察関係者もいる。
4日の記者会見で小沢氏は40分間にわたって検察批判を展開。「検察の対応は極めて異常。総選挙を控えたこの時期、検察の政治的意図を疑われて当然だ」と言い切った。
同日午後、定額給付金財源を確保する2008年度第2次補正予算関連法が成立した。だが、検察が、国会の動きに配慮して強制捜査着手のタイミングを計っていたようにはみえない。
「いつ衆院が解散するか分からないという状態が長く続く中、どう着手時期を選択すればよいのか。われわれとしては、今しかない、という自然体の発想だ。これで批判を受けるのなら事件は何もできない」。検察幹部は「民主党つぶし」のような政治的な意図はないと断言する。
任意の事情聴取を続けていた大久保容疑者の精神状態に加え、西松建設からの献金2100万円を政治団体からの献金と偽装したとされる容疑のうち、700万円分の献金の公訴時効も3月末に迫っていた。
立証の焦点は、大久保容疑者が、政治団体からの献金を西松からの献金と認識していたのかだ。「確たる証拠はある」。検察幹部は断言した。
一方で、検察はこれまで政治的に微妙な時期の政界捜査着手は避けてきた。金丸元副総裁を巨額脱税容疑で逮捕したのは、93年度予算案が衆院を通過した直後。2000年に受託収賄容疑で中尾栄一元建設相を逮捕したのは、衆院選の5日後だった。
東京地検特捜部長も経験した元名古屋高検検事長の石川達紘弁護士はこう話す。
「西松関連の事件の決着をつけるタイムリミットがきていたのだろう。ただ、金額を考えると、ここまでやるかという疑問は感じる。この奥に隠された事件があるのかどうか。それが問題だ」
●西松建設事件 政府高官「自民側は立件できない」 朝日 2009年3月5日21時24分
政府高官は5日、西松建設の違法献金事件について、首相官邸で記者団に「自民党側は立件できないと思う。特に(違法性の)認識の問題で出来ないだろう」と述べ、自民党議員に捜査は拡大しないとの認識を示した。民主党は小沢代表の公設第1秘書の逮捕を「不公正な国家権力の行使だ」と批判しており、政府高官が捜査の見通しに言及したことは、波紋を広げる可能性もある。高官は同夜、「(議員側に)西松建設から献金を受けた認識があるという傍証がない限り(立件は)難しいという意味だった」と釈明した。
自民党側では森元首相や二階経済産業相、山口俊一首相補佐官らが、西松建設OBが代表を務める政治団体から献金やパーティー券の購入を受けている。
●二階氏側も聴取へ 西松に838万パー券 東京地検特捜部、規正法違反容疑 (1/2ページ) 産経 2009.3.6 03:01
小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」が、準大手ゼネコン「西松建設」(東京)から事実上の企業献金を受けていた政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は5日、西松に多額のパーティー券を購入させていた自民党の二階俊博経済産業相側の政治団体についても、規正法違反容疑で捜査する方針を固めたもようだ。捜査関係者によると、特捜部は二階氏側が小沢氏側に次ぐ金額だった点を重視。二階氏側の会計責任者らから事情聴取を行う方針とみられ、来週にも特捜部以外から応援を得て検事を増員するという。
平成16~18年の間、西松に838万円にのぼるパーティー券を購入させていたのは、二階氏が代表を務める自民党二階派の政治団体「新しい波」。二階氏は同日行われた二階派の総会で、全額返還することを明らかにしている。
政治資金収支報告書によると、15~18年、小沢氏以外の議員側に対して行われた献金やパーティー券購入の総額が500万円を超えるのは、二階氏側と自民党の尾身幸次元財務相の資金管理団体「幸政会」が700万円、自民党の森喜朗元首相の同「春風会」が600万円。
●自民政治団体側からも聴取へ 西松事件で特捜部(1/2ページ) 朝日 2009年3月7日3時1分
民主党の小沢代表の資金管理団体「陸山会」をめぐる「西松建設」の違法献金事件を捜査している東京地検特捜部は6日までに、同社のダミーとして使われていた政治団体の資金の流れの全容を解明するため、この団体から献金を受けていた自民党議員などの政治団体側からも事情を聴く方針を固めた模様だ。西松建設の資金であることの認識の有無などについて会計責任者らを調べるものとみられる。
小沢代表が検察捜査を批判したり、民主党執行部が捜査に政治的意図があると疑う見解を表明したりしている状況の中で、検察当局は、ダミー団体の献金先となった他の与野党議員の政治団体を調べ、捜査を尽くすことが不可欠と判断したようだ。
特捜部は、陸山会の代表者である小沢代表も参考人として事情聴取する方向で既に検討を始めており、来週から他の地検などからの検事を加えて態勢を拡充する。
西松建設が社名を出さずに議員側に迂回(うかい)献金する際に使っていたのは、同社のOBが代表を務めていたダミーの政治団体「新政治問題研究会」(06年解散)と「未来産業研究会」(同)。
特捜部はこれまで、二つの団体からの献金額が突出して多く、団体側と一体となって献金調整などをしていたとみている陸山会を中心に捜査。小沢代表の公設第1秘書と陸山会の会計責任者を兼ねる大久保隆規(たかのり)容疑者(47)が、実際には西松建設からの政治献金であることを知りながら、03~06年分の陸山会の政治資金収支報告書に、ダミーの2団体から計2100万円の寄付を受けたとする虚偽の記載をしたとして、3日に政治資金規正法違反容疑で逮捕した。
一方、特捜部は、他の複数の議員の政治団体も二つのダミー団体から献金を受け取っていたことを把握。こうした団体の会計責任者の中に、献金が実際には西松建設からの企業献金だと知りながら受け取っていたり、パーティー券を購入してもらったりしていた事実はないかなどを調べるものとみられる。
ダミーの2団体は06年までの3年間で、約40の政治団体に政治献金かパーティー券購入で資金を提供。うち大半の団体の代表者は国会議員(元職を含む)で、県知事や市長が代表を務める団体もある。
04~06年の政治資金収支報告書によると、小沢代表側以外に2団体から献金やパーティー券購入があった主な政治団体は、
二階俊博衆院議員の「新しい波」(パーティー券838万円)、
藤野公孝元参院議員の「自民党東京都参議院比例区第11支部」(献金400万円)、
尾身幸次衆院議員の「幸政会」(同400万円)、
藤井孝男参院議員の「自民党岐阜県衆議院比例区第1支部」(同300万円)、 「藤井孝男後援会」(同100万円、パーティー券100万円)、
森喜朗衆院議員の「春風会」(献金300万円、パーティー券100万円)などとなっている。
●小沢氏、進退は「きちんと結論出てから」 違法献金事件 朝日 2009年3月6日13時15分
民主党本部を出る小沢代表=6日午後0時49分、東京・永田町、林敏行撮影
資金管理団体をめぐる違法献金事件で、民主党の小沢代表は6日午後、党本部で記者団に「現段階で、進退については考えていない。きちんと結論が出てからのことだ」と述べ、今後の捜査の展開をふまえて進退を判断する考えを示した。4日の記者会見では、代表辞任について明確に否定していた。
小沢氏は「現時点では、政治資金について(東京地検特捜部と)認識の違いはある」と述べたうえで、事件の詳細について「大久保(秘書)が逮捕されたりということでわからない。大久保にすべて任せている」と語った。「収賄の容疑があるとか、事実として一切ない。そのような犯罪を犯しているかのような前提で論じられるのは心外だ」とも語った。
●【民主党解剖】第1部 政権のかたち(4)「小沢降ろし」じわり (1/4ページ) 産経 2009.3.6 11:01
自宅を出る民主党の小沢一郎代表。強気の姿勢を崩さない=5日朝、東京都世田谷区
「小沢ショック」の波紋は、民主党内の思わぬ所にも広がりつつある。
ポスター待った
党代表、小沢一郎の公設第1秘書が東京地検特捜部に逮捕された3日。次期衆院選に出馬する関東地方の新人候補は、小沢との「ツーショット」ポスターの印刷をストップさせた。
「小沢が写ったポスターは評判が悪くて張れない。別の党幹部に差し替えるしかないが、費用もばかにならない」と新人候補は天を仰いだ。
党関係者によると、撮影日を調整中だった、小沢を前面に出したテレビCMも宙に浮きかねない状況だという。
公職選挙法に基づき、衆院議員の任期満了半年前にあたる今月10日から候補者単独のポスターの掲示が禁止される。このため衆院選候補の多くは、小沢との「2連ポスター」を準備し張り始めていた。
ところが「選挙の顔」だった小沢がスキャンダルに見舞われたうえ、代表辞任もありうるとの観測が広がり、党内ですでに「小沢離れ」の動きが出ているのだ。
5日には、ポスターに頭を痛めている九州選出の中堅議員が選対委員長、赤松広隆の国会内の事務所に駆け込んだ。都内を地盤にする若手議員は、「事件発覚後、張りたての2連ポスターの何枚かが小沢の部分だけ破られたり、切り取られたりした」という。
自民党内では先に、内閣支持率の超低空飛行にあえぐ麻生太郎首相とのツーショットポスターを避ける動きが表面化した。
民主党はそれを人ごとのように見ていたが、期限の10日を目前に降ってわいたポスター問題に、別の中堅議員は「悪夢だ」と肩を落とした。
・・・
分水嶺は24日
しかし、逮捕された秘書の起訴か不起訴が確定する「24日」が大きな分水嶺(れい)になるとの空気が、党内では支配的になりつつある。
「秘書が起訴されたら小沢は自発的に辞任するしかないだろう。小沢が居座るようだと、小沢降ろしの動きに一気に火がつく」。ある党幹部はこう予測する。
民主党の若手衆院議員、長島昭久は5日、「身に覚えがないということ(説明)がひっくり返るような事実があれば、別の判断にならざるを得ない」と述べた。
小沢側近は「裁判まで断固戦う」と、検察との全面対決の道を選んだ小沢の決意を代弁する。小沢の思いは、「オヤジ」と慕った元首相、田中角栄と自身を引き立てた元副総理、金丸信が東京地検の標的になったことと無縁ではない。
しかし、今回の事件を「国策捜査」と断じる小沢に異を唱える声も党内から出始めている。副代表、前原誠司は5日、「国民に検察のあり方で疑義をもたれるような物言いはあまりすべきではない」と語った。
独自の選挙手法で党を政権交代の手前まで押し上げた小沢が選挙前に退場するマイナスと、疑惑で「傷」を負った小沢で選挙に臨むマイナスとでは、どちらが大きいか-。双方をてんびんにかけて戸惑う議員も党内には少なくない。
中堅議員はこう言い切る。「小沢でなくても選挙は戦える。そのときが来たら、われわれが引導を渡す」。
「小沢降ろし」は静かに始まった。(敬称略)
●西松前社長「二階氏側も違法認識」 献金、小沢ルートと捜査 (1/2ページ) 産経 2009.3.7 01:27
携帯電話で話しながら国会に入った二階俊博・経産相 =6日午前8時23分、国会(酒巻俊介撮影)
小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、逮捕された西松建設の前社長、国沢幹雄容疑者(70)が東京地検特捜部の調べに、二階俊博経済産業相側のパーティー券の購入先は、小沢氏側の西松からの献金に対する認識と同様、「二階氏側も実際は西松だと当然知っていた」と供述していることが6日、捜査関係者の話で分かった。特捜部は二階氏側にも違法性の認識があったとみて、小沢、二階両氏側のルートについて、規正法違反容疑で捜査を進めるもようだ。
問題の政治団体は、二階氏が代表を務める自民党二階派の「新しい波」。
政治資金収支報告書によると、同団体は平成16~18年、政治団体「新政治問題研究会」(新政研)と同「未来産業研究会」(未来研)に合計838万円分のパーティー券を購入させていたとされる。地検によると、新政研と未来研は西松のダミーだった。
捜査関係者によると、国沢容疑者は特捜部の調べに対して、「政治団体がダミーだったことは二階氏側も認識していたはず」との趣旨の供述をしており、パーティー券を購入したのは「二階氏側も実際は西松だと当然知っていた」などと説明しているという。
特捜部は、陸山会が、西松からの企業献金だと認識しながら、両政治団体から2100万円の献金を受領したとする虚偽の内容を、収支報告書に記載したなどとして、陸山会の会計責任者で小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(47)や国沢容疑者ら3人を逮捕した。大久保容疑者が西松側に献金を要求していたこともすでに判明している。
逮捕に踏み切った理由として、特捜部は小沢氏側への提供金額が突出していた点を挙げている。
小沢氏側以外で16~18年、西松からの献金やパーティー券購入の総額が多いのは、二階氏側のほか、自民党の尾身幸次元財務相側と森喜朗元首相側が、ともに400万円だった。
検察関係者によると、特捜部では、国沢容疑者の供述に加え、二階氏側は金額が小沢氏側に及ばないものの、他の自民党議員側より多い点に注目。二階氏側は西松によるパーティー券購入費では金額が突出している上、「献金」がまったくないことから、西松からの資金提供を目立たなくさせる意図があった可能性もあるとみているもようだ。
●自民有力議員側に6千万円 裏献金、西松関係者が供述 2009/03/07 02:03 【共同通信】
西松建設の巨額献金事件に絡み、同社関係者が東京地検特捜部の調べに対し「自民党の有力国会議員側に、10年以上にわたり総額6000万円前後の現金を渡していた」という内容の供述をしていることが6日、関係者の話で分かった。
原資は同社が捻出した裏金で「(議員側の政治団体などの)収支報告書には記載されていない」とも供述したとされる。政治資金規正法に違反する可能性もあり、特捜部は慎重に調べを進めている。
西松建設の献金事件で、裏献金の存在が明らかになったのは初めて。
議員は共同通信の取材に「全く知らない。なぜ、そんな話が出ているのか」と否定した。
関係者によると、議員への資金提供を認めた西松建設関係者は「10数年前から最近まで、自民党有力議員側に年間約500万円、総額6000万円前後の現金を提供していた。議員本人と1対1の場で渡したこともあった」と供述したとしている。
議員が代表を務める資金管理団体などの2004年-06年の収支報告書には、こうした資金提供に関する記載はなく、関係者は、これ以前の報告書にも記載がないとしている。
収支報告書の不記載罪には、5年以下の禁固、100万円以下の罰金が科せられる。これまで、自民党旧橋本派の政治団体「平成研究会」の1億円献金隠し事件で、平成研の元会長代理の村岡兼造元官房長官が04年に在宅起訴され、禁固10月、執行猶予3年の有罪判決が確定したケースがある。
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