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てらまち・ねっと



 農業をやってみたいという若者。
 今度は土の上でニワトリを飼ってみたいという。
 それで、年間スケジュールも立てるようにアドバイス。
 3月3日に孵化(ふか)した赤玉鶏の「ロードアイランドレッド」のヒヨコを、4日から飼いはじめた。

 ヒヨコはかわいい。
 もちろん、薬剤に頼らず、自家配合の飼料で土の上で飼う。
 時々、その様子もブログに記録しよう。

 卵は、野菜とともにインターネットで通販するらしい。

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ここのところ8位、9位あたり

  (追記 3月18日 ⇒ ◆ヒヨコと野菜/小屋作りの準備も平行して )
昔使って、倉庫の中にあったパーツを出して洗浄
  
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)

3月だとはいえ、ちょうどヒヨコ来るときには1月の寒さに逆戻り
防寒&外敵防御のために 網とポリで囲う


箱の中に入ってやってくる



  

天井が斜めになっている構造には、しっかりとした合理的理由がある。
前面(外)から新鮮な冷気が入って来る。
天井が外に向かって斜めに上がっているので、対流が自然に生ずる構造。
排気は速やかに外に流れる。
こういうものを考えた昔の人はすごい。
これは、標準で「25羽」用
  


一般の人は知らないけれど
ヒヨコは卵から孵化した時、
「黄身」をお弁当としておなかに入れている。
「卵の黄身はヒヨコのえさ」だ。
しかも「2日分」もの弁当持ちなので、
箱に入れられたヒヨコは
飛行機やトラックで全国に移動させることができる。
箱から「新しい家」に移すとき、ゆで卵の黄身を先に置くようにしている。
移動のショックをやわらげるため。
孵化して2日にやってきた。
3日目も、卵の黄身中心。



3日目の午後は丸のままの玄米、
粉砕した白米、米ぬかを混ぜて、水で練ってある
中にえさ箱を入れた
  

5日目。床が水で濡れるようになったので、水を外に出した
エサのトイは、この時点では、
網目から外に出ること防止目的でセット
  

たくましいから、すぐに水を見つけて飲む
  


6日目の今朝
緑の草も少しと思って、野菜を刻んで混ぜた
玄米、粉砕白米、米ヌカ、オカラ
  



 ところで、昨年、新聞で中島さんの本を紹介した。
 中島正さんは、全国の自然卵養鶏の提唱者。
 いわば元祖。
  百姓を始めた数年は毎月のように通って教えていただいた。

 「自然卵養鶏法」は、脱サラで農業をする人たちの今では古典的バイブル。
 今では、新たに「増補版 自然卵養鶏法」も出ている。

 昨年、コラムに書くために・・・と金山まで、すっかりご無沙汰していた中島さんに会いにいって来た。

 以下、昨年2008年3月15日のブログから再掲 
    ⇒ ◆朝日コラム 自給的農業 シンプルに/下呂市金山・中島正さん
   
これから百姓をしたいという人にも役立つお勧めの本。

 1994年執筆の『都市を滅ぼせ』をサイン入りでいただいた。


●  ヤフー・オークション ★☆6126☆自然卵養鶏法☆中島正・著☆★
 商品説明 1999年6月15日第20刷発行、定価:1,457円。
 1980 年刊行の本書は、「自然卵」養鶏のバイブルとも言える本である。 岐阜県の山村における筆者自らの体験を元にしたハウツー本の形を取っているが、とても読みやすく、誰でも楽しみながら一気に読むことが出来る。  読んでいると、なんだか自分にも出来そうになってくるところがこわいが、実際やれば出来るのだと思う。
 もちろん現在は本書の刊行当時とは社会状況も異なるし、すでに日本各地で大勢の方々が自然卵養鶏に取り組まれている。だから生業としての養鶏をするためには本書を読むだけでは全く不十分なのは言うまでもない。
 それよりも本書の魅力は、文中の各所に現れている自然循環型農業の哲学にある。筆者は、石油と輸入食物に依存する現在の農業に警鐘を鳴らし、効率と利潤追求を訴求する現代社会のあり方に疑問を投げかける。その主張は筆者の実践に基づくだけに説得力を持つ。
 本書に記された手法はたとえば、過剰な投資をせず廃品や自然にある物を利用するなど、養鶏に限らず、我々のライフスタイルを問い直すヒントに溢れている。

商品の詳細
単行本: 250ページ
出版社: 農山漁村文化協会 (1980/12)

  増補版 自然卵養鶏法 著者: 中島正
定価: 1600円
B6判並製 274ページ
発行日: 2001年6月
長年の実践に支えられた技術と哲学を集大成した自然卵養鶏のバイブル。赤玉卵や特殊卵などまがい物とのとのちがい、消毒、有精卵か無精卵か、卵価の設定、発酵飼料や緑餌の意味など現代の課題や疑問にも応える。

●著者紹介
中島正(なかじま ただし):大正9年生まれ。自然卵養鶏家(岐阜県益田郡金山町菅田)。著書『自然卵養鶏法』(1980年12月発行 農文協刊)は21刷り27000部を発行。

●  自然卵養鶏法 増補版 
お客様オススメ度 ★★★★★
著者/訳者名 中島正/著

  農家が教える自給農業のはじめ方
自然卵・イネ・ムギ・野菜・果樹・農産加工

著者: 中島正
出版社: 農山漁村文化協会
発行年月: 2007年09月
本体価格 1,429円 (税込 1,500 円) 送料別

【内容情報】農家60年、平飼い養鶏の大ベテランが語る自給の農業をはじめたい人の入門書。―50羽から始める庭先小羽数養鶏のやり方から、トラクタなど使わずにできる低コスト不耕起の稲作(陸稲)やムギ、農薬不使用の野菜づくりや自家採種の方法、山菜採取、さらには簡単な農産加工など、自給のための知恵と技術をガイド。

【目次】
第1章 新規就農のスタートをスムーズにする自然卵養鶏/
第2章 荒地の復元と鶏ふんなどの有機質自給肥料の利用/
第3章 イネ(陸稲)とムギ、野菜の自給栽培/
第4章 果樹や山菜、薬草の採取と利用―手のかからない自給食物/
第5章 自給に活かす中島流農産加工/
第6章 提言―これから農業を始める方へ/
付録 田舎暮らしを始めるためのワンポイント

【著者情報】中島正
1920(大正9)年生まれ。陸軍工科学校卒、戦中は台湾軍所属。戦後、郷里岐阜県山村にて小農暮らし。自然卵養鶏を営む

● ■農家が教える自給農業のはじめ方
書名 農家が教える自給農業のはじめ方
副書名 自然卵・イネ・ムギ・野菜・果樹・農産加工
著者名 中島 正/著
抄録 50羽から始める庭先小羽数養鶏のやり方から、トラクターなど使わずにできる低コスト不耕起の稲作(陸稲)やムギ、農薬不使用の野菜づくりや自家採種の方法、山菜採取、農産加工まで、自給のための知恵と技術をガイドする。


 いきいきセカンドステージ【寺町 知正さん】
   自給的農業 シンプルに(2008.3.5 朝日新聞)
 自給的な農家の生活に欠かせないポイントがある。そこを分かりやすく全国に説いた人が、下呂市金山町にいる。中島正さんである。中島さんは、薬剤や添加物と無縁の卵を生産する農法を提案。その鶏小屋はトタン屋根、回りを金網で囲っただけの吹きさらし。土の上で数十から数百羽の鶏を飼う。卵の味は抜群、濃厚で、しっかりした黄身ははしで持ち上がる。

 卵や野菜は消費者に回り、残った野菜やクズは鶏のエサに回る。鶏は穀物、残飯などだけでなく雑草も好んで食べ、いっそう健康を増す。鶏小屋の土の上には自然に発酵したサラサラの鶏ふんが堆積(たい・せき)する。鶏ふんは通常では廃棄物だが、中島流では鶏小屋が超効率的な堆肥(たい・ひ)工場に転換する。

 とはいえ、自給的生活にも現金は必要。美味な卵は年間を通して安定しかつ予定可能な収入源となる。この農法は多額な資金も高度な技術も不要。畑の土がどんどん肥える。だから、ゼロからの出発には最適だ。

 中島さんの80年の著作、「自然卵養鶏法」(農山漁村文化協会)は、この種の本としては異例の2万7千部にもなった。01年には「増補版 自然卵養鶏法」として改訂。今も増刷が続く。88歳ながら、昨年は「農家が教える自給農業のはじめ方」(同協会)も出版した。提唱は、脱サラで農家を志す人たちや農業再生を目指す人たちにも強くひびき、全国に広がった。

 自給的な農業は、農法だけでなく生きる信念と哲学にあることが伝わってくる。その神髄は循環、共生、自然でシンプルに徹することだと私はとらえている。ともかく、20代で農業に就いてすぐの私が、中島さんに出会い、身近に多くを学べた幸運は何ものにもかえがたい。


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