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てらまち・ねっと



 この辺りでは一昨日夕方は、すごい雷雨があった。
    2時間ほど、モデムの電源を切り離した。他の機器も。

 昨日も、雷。3時間ほど、モデムを切り離した。
 
 今朝のネットのニュースでは、雷事故は、全国で死者2人など死傷10人以上、と流れている。
 気圧配置からは、今日も雷は確実。

 一昨日は、雷が聞こえる中で畑で苗の移植仕事をした。ちょっと無謀だったか・・・

 ニュースでは、
   「滋賀県警大津署によると、約200メートル離れた田んぼで農作業をしていた男性が、雷が落ち、男子生徒が倒れるのを目撃。近づくと生徒に意識がないことが分かり」
 という。

 他人ごとではないので、「雷から身を守るには」という方向の警告や解説を4題記録しておく。


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 まず、Google の 画像検索 で 「雷」 は



●全国で落雷相次ぐ 10人以上死傷
        産経 2012.8.18 21:18
 日本列島は18日、西日本から東北にかけての広い地域で大気が不安定となり、激しい雷雨に見舞われた。大阪市内の公園では落雷で女性2人が意識不明となりうち1人が死亡したほか、長野県の北アルプスで登山客の男性が死亡するなど全国で10人以上が死傷した。

 長野県の北アルプス・槍(やり)ケ岳で正午過ぎ、落雷事故が2件相次いで発生。兵庫県の60代の男性が山頂付近で落雷を受けて死亡し、別の場所で千葉県の60代男性が負傷した。大阪市の長居公園では落雷が相次ぎ、女性9人と男性1人が負傷。このうち木の下で雨宿りしていたとみられる若い女性2人が一時、意識不明の重体となり1人が死亡した。

 大津市では午後4時半ごろ、路上でジョギングをしていた男児に雷が落ち意識不明の重体。首都圏をはじめ関東地方でも局地的に大雨や落雷が相次いだ。

●落雷相次ぐ 大阪で女性死亡、滋賀では男子重体
             日経 2012/8/18 19:24
 18日午後2時ごろから午後3時ごろにかけ、大阪市東住吉区の長居公園で落雷が数回あった。大阪府警東住吉署などによると、男性1人と女性9人の計10人が負傷し、病院に救急搬送された。うち、一時心肺停止状態でその後、蘇生した女性2人のうち、女性1人(22)の死亡が確認された。

 同署などによると、公園内の通路の脇に植えられている木に雷が落ち、木の下で雨宿りをしていたとみられる女性2人が意識不明の状態で倒れていたという。

 公園内の長居陸上競技場の入り口付近でも落雷でけが人が出た。同競技場では同日午後、野外ライブ「a―nation」を開催。落雷当時は、開演前で多数の人が訪れていた。

 落雷現場近くでトラックに乗っていた男性によると、午後2時半ごろ、稲光と同時に「バーン」という音がした。雨も土砂降りだったという。

 大阪管区気象台によると、18日午後、大阪市内には雷注意報と大雨、洪水警報が出ていた。


 18日午後4時半ごろ、大津市桐生3丁目の路上で、ジョギングをしていた近くに住む公立中学3年の男子生徒(15)に雷が落ちた。生徒は病院に搬送されたが、意識不明の重体という。

 大津署によると、生徒は黒いTシャツに茶色のハーフパンツ姿で、1人でジョギング中だった。当時、近くで農作業をしていた男性が目撃し、119番した。

 現場の道路は大津市立青山小学校の南東約400メートルの水田に囲まれた場所で、路面には落雷によるとみられる直径5~10センチのえぐれた跡が数カ所残っていた。

 大津市では当時、雷注意報が出ていた。付近に住む会社員の女性(36)は「家の中にいたが、バシッという音が聞こえたと同時に空が光ったのが分かった。思わず耳をふさいでしまった」と不安げな表情で話した。〔共同〕

●2人死亡、11人重軽傷 近畿や槍ケ岳で落雷被害
        中国 '12/8/19
 西日本から関東の広い範囲で18日午後、大気の状態が不安定になり落雷被害が相次いだ。大阪市東住吉区の長居公園では女性1人が死亡、女性1人が意識不明の重体、男女計8人が軽傷を負った。長野県の北アルプス・槍ケ岳(3180メートル)でも男性1人が死亡、1人が重傷、大津市で少年1人が意識不明の重体となった。

 長居公園では、野外ライブが予定され、多くの人が集まっていた。午後2時15分ごろと午後3時5分ごろの2回落雷があり、大阪府警などによると、10人が搬送され、女性2人が心肺停止となり、その後うち1人が死亡。もう1人も意識不明の重体となったほか、男女8人が軽傷を負った。

 死亡したのは福岡県行橋市の女性(22)、重体になっているのは北九州市の女性(22)とみて、それぞれ身元の確認を進めている。

 また、槍ケ岳では兵庫県の60代男性が死亡、千葉県の60代男性が重傷を負った。大津市の路上ではジョギング中の同市に住む中学3年の男子生徒(15)に雷が落ち、重体となった。

 長居公園を管理する「長居パークセンター」によると、1回目の落雷で公園入り口近くの木が縦に裂け、雨宿り中だったとみられる若い女性2人が意識不明で倒れていた。別の目撃者によると、服の一部が焦げていた。

 府警によると、2回目の雷は野外ライブのグッズ売り場にあるのぼりに落ちた。

 当時、公園内の長居陸上競技場で「EXILE」ら人気アーティストが出演する野外ライブ「a―nation」の開演前だった。主催者によると、推定来場者は5万5千人。2回目の落雷から約1時間半後にライブが始まった。

 長居公園は園内にサッカーJ1セレッソ大阪の本拠地の陸上競技場や球技場、植物園などがある。

●落雷で中3意識不明=ジョギング中に-大津市
        時事。(2012/08/18-23:54)
 18日午後4時半ごろ、大津市桐生で落雷があり、付近にいた中学3年の男子生徒(15)が倒れ、意識不明の重体で病院に搬送された。生徒はジョギング中だったという。
 滋賀県警大津署によると、約200メートル離れた田んぼで農作業をしていた男性が、雷が落ち、男子生徒が倒れるのを目撃。近づくと生徒に意識がないことが分かり、119番した。
 彦根地方気象台によると、県全域に18日午後、雷注意報が発令されていた。

●大阪の公園で落雷、1人死亡1人重体 北アでも男性死亡
            2012年8月19日1時17分 朝日
 18日午後、近畿や東海を中心に大気の状態が不安定になり、各地で雷を伴う非常に激しい雨が降った。落雷による事故も相次いだ。

 大阪府警によると、野外のライブコンサートが予定されていた大阪市東住吉区の長居公園では、午後2時過ぎと3時ごろに落雷があり、計10人が病院に搬送された。最初の落雷で福岡県行橋市の会社員、木下晴日(はるひ)さん(22)が心肺停止になり、午後6時58分に死亡が確認された。ほかに福岡県北九州市在住とみられる22歳の女性1人が意識不明の重体、10~60代の男女8人が軽いけが。

 大津市では午後4時半ごろ、農道を1人でジョギングしていた市内在住の中学3年の男子(15)が落雷に遭い、意識不明の重体。北アルプスの槍ケ岳山頂では午後1時10分ごろ、兵庫県宝塚市の60代の男性が落雷に見舞われ、長野県警のヘリで病院に運ばれたが死亡が確認された。

 また、第94回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)は第3試合・新潟明訓―明徳義塾(高知)が雨や雷で2時間以上中断した。

 気象庁によると、18日夕の1時間の降水量は、大津市南小松で68.5ミリと観測史上最大を記録したほか、大阪府東大阪市で67.5ミリ、同府茨木市で58.5ミリ、大阪市で58ミリを観測。東海地方は、岐阜県美濃市で午後3時28分までの1時間に52.5ミリの激しい雨となった。名古屋市でも1時間に26ミリの強い雨が降った。

●雷から身を守るには
            雷から身を守るには/ 気象庁
雷鳴が聞こえるなど雷雲が近づく様子があるときは、落雷が差し迫っています。以下のことを念頭に速やかに安全な場所へ避難することが、雷から身を守るために有効です。

雷に遭遇した場合は安全な空間へ避難
雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などところを選ばずに落ちます。近くに高いものがあると、これを通って落ちる傾向があります。グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなるので、できるだけ早く安全な空間に避難して下さい。
鉄筋コンクリート建築、自動車(オープンカーは不可)、バス、列車の内部は比較的安全な空間です。また、木造建築の内部も基本的に安全ですが、全ての電気器具、天井・壁から1m以上離れれば更に安全です。

安全な空間に避難できない場合の対応
近くに安全な空間が無い場合は、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げ、4m以上離れた範囲(保護範囲)に退避します。高い木の近くは危険ですから、最低でも木の全ての幹、枝、葉から2m以上は離れてください。姿勢を低くして、持ち物は体より高く突き出さないようにします。雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動します。

(雷から身を守るには ― 安全対策Q&A ― :日本大気電気学会 から引用)


●14. 落雷から身を守るには
          落雷から身を守るには /住いの総合サイト w-wallet.com
 テレビで以前、雷の特集を見る事がありました。その時一番衝撃的だったのは、建物の上に避雷針が設けられていて、その保護角度の範囲の遥かしたの路上の上に人間がいても、その人間の上に落ちるという事実でした。
 例えば広い道路の両側にオフィースビルが立ち並んでいるようなところの歩道を歩いていても、場合によっては、オフィースビルに雷は落ちずに、人間の頭の上に落ちうるという事実は、改めて、雷の恐ろしさを考えさせられました。

落雷による日本での死傷者は、10年間の平均で15.1人。(1998~2007年データ、警察白書より)死者行方不明者は、年平均2.9人。(同じ10年間。年により、1人~6人の犠牲者)

安全な場所は、鉄筋コンクリート建築物・戸建て住宅などの本格的木造建築物です。

 雷が人間に落ちるとどうなる?
 雷の直撃を受けますと、80パーセントが即死です。
残りの20パーセントは治療を受けると一命を取り止めた場合、火傷や鼓膜の破れなどを受けていますが、特に後遺症も残らず回復します。日本では年平均20人超の人が落雷によって命を落しています。

 雨宿りの軒先は安全か?
 軒先は雨がかからないため、安全と過信しがちだが、雨宿りの建物に落ちたときには、(電流)は、物体の中を流れるとき、表面の方を多く流れ、中心部を流れる電流は少なくなるという表皮効果があり、 このために軒先や柱の側は危険です。雨宿りにならないかも知れませんが、少なくとも建物から一メートルは離れてください。

 雨宿りの高い木は安全か?
 高い木の下での雨宿りは危険です。上記と同じ理由です。少なくとも2メートルは、離れてください。

 車や電車は安全か?
 これは安全です。何回か実験を見ましたが、車の上から側面を雷の電流が流れ地面に吸収されるのをみました。

 高く尖がっているものに落雷は落ちやすい?
 正しい。避雷針は建物の屋上に設け、しかも更に上に高く伸びています。雷を建物ではなく、避雷針に誘導するための方法です。

 身に着けている金属にには落ちやすい?
金属が体から出っ張っていない限り安全だそうですが、だいぶ古い話ですが、私の故郷のゴルフ場でゴルファーのズボンのチャックの金の部分に落雷を受けて、なくなった人がいました。まったく安全というわけではありません。
 また、手に持っていたゴルフの道具や魚釣りの釣竿、傘など、雷雨時には落雷の危険性はあります。雷雨の時には出歩かないのが一番です。

 落雷を避けるために地面に伏せるのは安全?
 直接の落雷からは安全な策です。しかし近くに落ちた場合は、危険になる事もあります。

 ゴム長靴などの絶縁を身に着けていれば安全?
 ゴム合羽やゴム長靴を身に着けていても、落雷は避けられません。実験でたしかめられています。

 高い建物は、一番高い所に落雷する?
 そうとも限りません。30mを超えると建物の側面にも落ちることがあります。

 単車、自転車の場合は?
特に、雷雨の中、堤防上の道や農道を走行するのは、特に危険です。市街地では、電線の下を通れば危険性は多少は減りますが、その下だけの走行は出来ため、早めに降りて避難しましょう。

 テントの中、ビーチパラソルの下は?
平地で、姿勢を低くしている時より危険です。ポールに落雷し、側撃雷が襲う可能性があります。また樹木の間に張ったビニールシートの下で雨宿りは、特に危険です。



●落雷から身を守るために
          安全防災 コラム 02.10.25 12:55

「死傷者数の多い災害」
 落雷による災害は、自然災害の一つです。自然災害と言えば、土砂災害や洪水などを思い浮かべますが、雷災害も死傷者数の多い災害です。毎年、落雷による死亡事故が絶えることはありません。これからの時期は雷の発生しやすい時期です。また、夏休みや休日に野外のレジャーを楽しみ、屋外で仕事をされる方も多いと思います。今回は、落雷から自分の身を守るためにどのような対処をすればよいのか、具体的な危機管理を考えます。

 さて、落雷による人体への傷害は次の4つ場合があります。
(1) 直撃による傷害
(2) 落雷を受けた物体から放電による傷害
(3) 落雷で地表面を流れる電流による傷害
(4) 電線や金属管を伝わる高電圧による傷害
このうち、 (1) の雷の直撃では、屋外の開けた場所で雷雲から直接、落雷を受けて、人体中を高電流が流れることによって、心肺・呼吸が止まり、死亡します。その死亡率は約80%と言われています。その他の3つのケースについても、ヤケド、しびれ、痛みなどの傷害を負い、場合によっては死亡する可能性もあります。いずれにしても、落雷から身を守るためには、「落雷を受けないこと」が大切です。それでは、落雷を受けないためにどのような対処をすればよいのか考えます。



■落雷に対して安全な場所
 雷による電流は金属を伝わって流れる傾向があります。
したがって、丈夫な金属で囲まれている自動車、バス、列車、鉄筋コンクリートの建造物の内部は安全です。
丈夫な木造建築の内部も落雷に対しては安全です。
しかし、テントやトタン屋根の小屋の中は、雷の被害を受ける危険があります。


■屋内の中でも潜む危険
 屋外から屋内に入ってくる電線などがあれば、雷の高電流が電線や水道管、配水管を伝わって感電する恐れがあります。したがって、コードがコンセントにつながっている電気器具からは1m以上離れること、また、激しい雷雨中は、炊事や洗濯はとりやめることが安全です。

■屋内に避難できない時は?
 雷は、海、平地、山など、場所を選ばず落ちますが、高い物体に落ちる傾向があります。
もし、高さ5m以上30m以下の高い物体(建物、塔、煙突、クレーン等)があれば、てっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m以上離れた場所で足を揃えてしゃがんでいれば比較的安全です。
 しかし、高さが30m以上の物体は、高さに応じて安全になる範囲は広がらないと言われています。
したがって30m以上の高い建造物に避難する時は約30m以内の距離の範囲内に姿勢を低くして避難してください。


■金属類を体から外しても危険
 「雷は体から金属類をはずせば安全」とよく聞かれますが、これは大きな間違いです。金属類を外しても安全ではありません。屋外に立っていると、雷は金属の有無に関係無く、人に落ちる可能性があります。ただし、避難する時、金属を身につけていてもいいですが、傘などをさしたり持ち物を自分の頭よりも高く突き出さないことが必要です。
特に、釣り竿や、ゴルフクラブ、テニスラケットなど、屋外でのレジャーやスポーツ時には注意してください。

■高い木や森、林は危険
 高い木は落雷の可能性が非常に高いと言われています。高い木のそばにいると、木の幹や枝から落雷による高電流が人へ飛び移る恐れがあります。高い木からは離れて、すぐに安全な場所に避難することが重要です。このことは森や林の中に居ても同じです。もし、激しい雷雨に見舞われた時には、木がまばらな所で、幹、枝、葉先から離れて、姿勢を低くしてください。

 以上をまとめると、落雷をできるだけ受けないためには、以下のような約束事があります。
・激しい雷雨になれば、速やかに安全な屋内に避難すること
・屋外での避難では、木や物体のそばに近づかずに、姿勢をなるべく低くすること
・落雷があっても、すぐに移動しないで、雷雲が通りすぎるまで待つこと

 しかし、これらのことを守っても、危険が100%無くなるわけではありません。落雷という現象は非常に予測不可能な部分が多く、雷鳴が聞こえなくても、突然落雷が発生することもあるからです。
 大切なことは、テレビやインターネットなどの気象情報を通して、雷注意報が発表中であるかどうか、あるいは午後の雷雨の可能性を前もって知っておくことが大切です。その上で、実際に雲行きがあやしくなれば、早めに安全な場所で待避するなど、皆さん自らで判断をしなければいけません。
 「自分の身は自分で守る」ということは落雷事故にも言えることなのです。これからが本格的な雷のシーズンです。落雷事故に遭わないためにも、日頃から雷に対する危機管理を心がけてください。

【参考文献】日本大気電気学会編集「雷から身を守るには」

(文責:レスキューナウ 寺本)
※この記事は、2000~2004年頃の「rescuenow.net」に掲載されたものを再掲載したものであり、筆者の所属や登場する団体名等は、このコラムの執筆当時のものです。


●落雷事故対策マニュアル  財団法人 埼玉県体育協会  埼玉県スポーツ科学委員会
      落雷事故対策マニュアル
1 落雷事故対策マニュアル
 近年、落雷による死傷者の発生や落雷事故を避けるため、屋外でのスポーツ
活動を中止又は中断せざるを得ない状況が増えております。

また、落雷事故の裁判では、主催者や引率監督の責任を指摘した判決が出されております。
一方、落雷のメカニズムは、現在の最新科学でも完全に解明されておらず、
関係者も大変憂慮しているところです。本会ではこのような状況を鑑み、
スポーツ科学委員会の英知を結集し落雷に関する最新の知識・情報等を基に
「落雷事故対策マニュアル」を作成しました。是非、ご一読いただきご活用ください。

1.雷の特性
雷雲(入道雲のような積乱雲や頭上に厚い黒雲が広がる場合)は、10 分間ぐらいで急成長し(全寿命はおよそ45 分)、
4~7kmの背丈のものが時速5~40kmという高速で移動します。
そのため、いつ、どこに落雷が起こるか予測は困難です。

どんなに遠くても、かすかにでもゴロッ(雷鳴)またはピカッ(雷光)を認識したら、
すぐにでもグラウンド(屋外プールを含む:以下同様)に落雷する危険があると考えて対処しなければなりません。

人体そのものが電気を通すので、金属を身につけているかどうかということとは無関係に、
落雷を受けることが実験的に証明されています。
屋外スポーツの場合は、広大なグラウンドの中では人間が一番落雷を受けやすいので、死亡事故につながる危険性が高くなります。

2.早めの中断
確率的にはグラウンドに落雷することは少ないと考えられますが、やはりスポーツはすぐに「中断」して安全を確保すべきです。
試合開催のために多くの人手と時間を費やしたことや、中止した試合の再試合のことを考えると、
主催者としてはなかなか「中止」という決断に踏み切れません。

最近の落雷は頻発する傾向にありますが、それでも試合を「中止」する必要はめったにありません。
多くの場合数十分程度の「中断」で済みますので、選手の安全のために先ず試合を止めるべきです。

3.落雷の予測
落雷を予測する上で、以下の4つの状況を注意深く観察します。
特に、(1)から(3)までの前提があり、かすかにでもゴロッ(雷鳴)またはピカッ(雷光)を認識したときには、
スポーツをただちに中断してください。

(1)入道雲が発達したときや、頭上に厚い雲が広がったとき
(2)AM ラジオの雑音が頻繁になったとき(ただし、最近のラジオは雑音が入りにくい設計となっています)
(3)天気予報、気象情報に雷注意報が出ているとき
(4)携帯型雷警報器(ストライクアラート:12、000 円程度)が雷の電磁波を検知しているとき(検知範囲は半径60km の円)


4.落雷からの避難
(1)安全な空間
a.建物等
コンクリート建造物や自動車等の中に避難します。木造建築物は比較的安全空間ですが、
電線などが通っているので壁から1m 以上離れて部屋の中央にしゃがんでいるのが良いでしょう。

b.屋外の高さ4~30m の物体の保護範囲
高さ4~30m の物体(樹木や電柱等)の近くで、45 度以上(つまり高さ15m なら半径15m)に見上げる場所も比較的安全です。
ただし、物体の傍いると側撃を受けるので、必ず4m以上離れて姿勢を低くしてください
(木の幹に近すぎると非常に危険です。コンクリート電柱の場合は2m)。


c.屋外の高さ30m 以上の非常に高い物体の保護範囲
高さ30m 以上の物体(送電線の鉄塔や大型クレーン等)の場合は、その保護範囲は30m 以上には拡大しないので、
物体から4m(送電鉄塔は2m)以上30m 以内の位置で姿勢を低くします。

(2)危険な空間
屋外にいて近くに建物や樹木がない場合には、できるだけ姿勢を低くし、安全な時期を見計らって避難するようにしましょう。
テントのポールは落雷を受け易いので、テントの中は地面にひれ伏しているよりも危険です。


(3)避難方法
避雷針や送・配電線の鉄塔の保護範囲内を通って、安全な建物の中に避難します。
とにかく、雷が遠いうちに避難することが大切です。
しかし、周囲への落雷が激しく逃げられないときは、その場でできるだけ姿勢を低くします。
できれば寝そべることです。

5.スポーツの再開
(1)最後の雷鳴から30 分が経過すれば、雷雲は去ったと判断できますので、スポーツを再開してもかまいません。
20 分でも概ねOK ですが、確実性を重視するならば30 分を基準とします。

(2)しかし、最近の地球温暖化、ヒートアイランド現象等による不安定な大気によるものと考えられる雷雨では、
次から次へと雷雲が発生して飛来しますので、必ずしも30 分間の中断で再開にこぎつけられないケースも多くなっています。

(3)その場合は、ラジオや電話などで雷注意報の解除を確認してからスポーツを再開してください。

6.落雷事故時の応急処置
(1)電気製品の感電とは違い、雷撃は人体の浅い部分を伝わりやすい性質を持っています(沿面電流)。
したがって、重大な火傷等は起こしません。

(2)落雷による死亡は、大量の電流が一度に流れることにより、そのショックで呼吸や心臓が停止することが原因となっています。
したがって、ただちに心肺蘇生法(人工呼吸+心臓マッサージ;胸部圧迫)を施せば助かる確率が高くなります。

3)屋外スポーツに関わる指導者・審判・役員は心肺蘇生法の必要性を認識し、習熟していなければなりません。
落雷による心停止にAED が有効かどうかまだ確認はされていません。
しかし、有用性は考えられますので、心臓マッサージ(胸骨圧迫)で回復しなければAED を試みるべきです。


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10:01 from web
昨日は昼をしばらく過ぎてから曇り始めた。積乱雲が発達しているのがわかる。雷雲。こんな時は、パソコンや電気の機器を保護のために、雷情報を確認してから、電源を切り離す対策をしている。⇒◆雷情報のページ/利用価値は高い ⇒blog.goo.ne.jp/teramachi-t/e/…

by teramachitomo on Twitter

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