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てらまち・ねっと



 あちこちで極右のポピュリズムが広がっている。一つの典型方向がアメリカのトランプ。ヨーロッパではフランスの大統領候補ルペン女史。
 今年は、ヨーロッパではフランスやドイツの大統領選挙が続き、極右の台頭による危機感が高まっている。
 その流れに影響をあたるとみられるオランダの総選挙が今日15日。明日には結果が出る。

 「極右政党が台風の目」とも報道されているので、以下を記録する。
●オランダ 極右政党 イスラム教徒の移民排除とEU離脱を/NHK 3月13日 6時42分
●「ポピュリズムの流れ止める」 オランダ首相/産経(共同) 2017.3.14 00:51
●オランダ、極右政党が第一党の勢い/TBS 3月14日 20時15分

●「変革必要」「恐怖あおる」=極右台頭に期待と警戒-オランダ総選挙/時事 3/14-21:44
●極右政党が台風の目…きょうオランダ総選挙/日テレ 3/15 2:19

●15日オランダ下院選=極右・与党接戦のまま投票へ-欧州ポピュリズムの行方に影響/時事 3/14-14:27
●オランダ選挙:投票前日の世論調査、ウィルダース氏の自由党落ち込む/ブルームバーグ 3月15日 02:31
●オランダで支持集める極右政党、Twitter駆使し表に姿を現さない、その過激な選挙活動とは/The Huffington Post 3月14日 13時57分

 見出しからは、直前の世論調査では「自由党落ち込む」というのがあるらしいけど、昨年6月のイギリスのEU離脱投票は事前の調査とは異なる結果、11月のアメリカの大統領選も事前調査とは異なる結果となった。しかも、投票の終了の際での判明。
 オランダ総選挙も明日の朝になるまでは分からないのだろう。

 ともかく、そのオランダの極右のこと。上記の最後のHuffington Postの「その過激な選挙活動とは」には次のようにある。トランプの手法や表現も取り入れるなど素早く、しかも「ツイッター」での攻撃 。

 ★≪アメリカのドナルド・トランプ大統領と非常に似たやり方で、扇動的発言や過激な政策提案を繰り返し、注目を集めている。エスタブリッシュメント(既得権益層)の政治家たちも、ウィルダースの見解についてコメントせざるを得なくなっている。ウィルダースの手法は、トランプ大統領が政治の世界に足を踏み入れる以前から使っているものだ。しかしトランプ大統領の戦略を明らかに一部取り入れ、「オランダを再びオランダ人の国に」すると公約している。
・・・(略)・・・トランプ大統領とよく似たウィルダース氏の桁外れの人格や、エリートへの攻撃、オランダ人のアイデンティティ保護といった論法は支持者への受けがいい。彼はオランダの先進的な価値観を歪めることで、「イスラム教徒の移民は同性愛者の権利保護といった理想の実現に逆行しており、したがってオランダ国家の一員ではない」と主張している。
・・・(略)・・・すでに国政を担う政党へ重大な影響を及ぼすことに成功している。極右派のポピュリズム運動が顕著な他のヨーロッパ諸国と同様、ウィルダース氏のような人物には、政治の議論を本筋からそらす力がある。≫

 ふむふむ。
 ところで、今朝は、1.6度と一昨日より5度ほど低い。しかも、冷たい時雨。ウォーキングはお休みにした。

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●オランダ 極右政党 イスラム教徒の移民排除とEU離脱を
     NHK 3月13日 6時42分
今週投票が行われるオランダの議会選挙で、躍進が予想される極右政党の党首がNHKのインタビューに応じ、「オランダのイスラム化を阻止する」などと、イスラム教徒の移民を排除する姿勢を強調するとともに、イギリスに続き、オランダもEU=ヨーロッパ連合からの離脱を目指すべきだという考えを示しました。

オランダの極右政党「自由党」のウィルダース党首は、11年前に党を創設して以来、イスラム教徒の移民の排斥を訴える過激な発言を繰り返して支持を広げ、今月15日に投票が行われる議会下院の選挙でも、「自由党」は議席を倍増させ、与党第1党に迫る躍進が予想されています。

こうした中、ウィルダース氏がNHKのインタビューに応じ、イスラム教について、「共産主義やファシズムに等しい全体主義のイデオロギーだ」と強く批判したうえで、「オランダの自由な社会がイスラム化することを阻止しなければならない」と述べ、国内からイスラム教徒の移民を排除する姿勢を強調しました。

さらにEUが国境を越えた人やモノの移動を定め、移民や難民の流入を招いてきたとして、「衰退するローマ帝国のようなEUにとどまる必要はない。国民を守り、オランダ第一主義を貫く」と述べ、イギリスに続いて、オランダもEUからの離脱を目指すべきだという考えを示しました。

 世界的に自国の利益を最優先にする空気が広がる中、ヨーロッパで「寛容な国」とされてきたオランダでも、極右政党がどこまで躍進するのか注目されます。

●「ポピュリズムの流れ止める」 オランダ首相
       産経(共同) 2017.3.14 00:51
 オランダ下院選を15日に控え、与党の自由民主党(VVD)を率いるルッテ首相は13日、「オランダを、誤ったポピュリズム(大衆迎合主義)の流れを止める最初の国にしたい」と述べた。訪問先のロッテルダムで記者団に語った。欧州メディアが報じた。

 ルッテ氏は、昨年行われた英国が欧州連合(EU)離脱方針を決めた国民投票と、トランプ氏を当選させた米大統領選を挙げ、ポピュリズムに警鐘を鳴らした。

 ルッテ氏はまた、今回の選挙で反イスラム教や反EUを主張するポピュリスト政治家ウィルダース氏の自由党(PVV)が第1党となる「現実の危険性がある」と強調。国民に慎重な判断を呼び掛けた。

 VVDとPVVは第1党を争っている。ウィルダース氏は政府が11日、トルコ外相が乗った飛行機を着陸させなかったのは「PVVの強い圧力の成果」と主張、オランダとトルコの緊張を党勢拡大の追い風にする構えだ。


●オランダ、極右政党が第一党の勢い
        TBS 2017年03月14日 20時15分
 トランプ大統領とよく似た人物がオランダで支持を集めています。極右政党のウィルダース党首です。彼が掲げるのが、トランプさんと同じ移民排斥、反イスラムといった政策です。この極右政党が15日のオランダの総選挙で第一党になる勢いなのです。
 「偽ニュースは国民の敵だ」
 「イスラム過激派が入国できないように、新たな審査方法を導入する」(アメリカ トランプ大統領)

 過激な主張を繰り返すアメリカのトランプ大統領。今、オランダでも同様の主張で支持を拡大する極右政治家がいます。

 「報道を信じるな。真実だけを見てほしい。移民やイスラム化を打ち負かさなければならない」(オランダ「自由党」 ウィルダース党首)

 「オランダのトランプ」と呼ばれるウィルダース党首。彼が率いる極右・自由党は、まもなく行われる総選挙で第一党になる勢いです。与党との党首討論でも首相を相手に過激な持論をまくし立てます。

 「国境を封鎖すればよいのです。首相」(ウィルダース氏)
 「えっ?」(与党 ルッテ首相)
 「この国のですよ。『えっ?』じゃありません。国境の封鎖です」(ウィルダース氏)

 オランダでこうした主張が支持を集める背景の一つには、極右の支持者が制作した番組が国営放送で流されていることがあります。実際に放送された右派とイスラム教徒の討論です。

 「イスラム教徒は法律を守りたくないんでしょう」(右派政党支持者)
 「そんなことは言ってませんよ」(イスラム教徒の男性)
 「他の宗教ではなく、アラーアクバルと叫んで 人々を吹き飛ばす信者たちの話です。キリスト教やヒンドゥー教とは違います」(右派政党支持者)

 実はこの番組、元々はインターネットでしか見られませんでしたが、オランダでは、一定数の視聴者が見るネット番組は国営放送で流される権利があるのです。

 「今、オランダでは、既存のメディアではなく、インターネットを使って極右政党の政策を有権者に拡散している人達が勢いを強めています」(記者)

 「既存のメディアは、古い進歩主義、左翼に運営され、偏向しています」(右派番組に出演 アナベル・ナニンガさん)

 「ウィルダース党首はアメリカ大統領選の勢いに乗り、“ここだけではなく世界中で人々が立ち上がっているのだ”と訴えているのです」(アムステルダム大学 政治コミュニケーション学 クレース・デリース教授)

 なぜウィルダース党首は支持を集めるのでしょうか?

 「多くの人は移民について 自分の考えが言えないと感じています」(ウィルダース党首の支持者)

 トランプ大統領同様、自らが発信する情報以外は偽物だと断じるオランダの右派。彼らの主張が有権者にどれだけ浸透したのか、まもなく明らかになります。

●「変革必要」「恐怖あおる」=極右台頭に期待と警戒-オランダ総選挙
        時事 2017/03/14-21:44
 【ハーグ時事】オランダ下院選では、反イスラム系移民や「自国第一主義」を掲げる極右・自由党(PVV)が第1党をうかがう。政治の中心であるハーグの有権者の間では、投票を翌日に控えた14日、同党への期待と警戒が交錯した。

 オランダの景気は近年、回復基調だが、恩恵が及んでいない低所得層も多い。ハーグ在住の40代の会社員男性は「トランプ大統領が勝利した米国のように大胆な変革が必要だ」と述べ、PVVに投票する考えを示す。ただ、「PVVは他党に排除され、連立政権に入るのは難しいだろう。閉塞(へいそく)状況が変わることはない」とも漏らす。

有権者に肩を寄せるオランダの自由党(PVV)のウィルダース党首(中央)=11日、南部ファルケンブルフ(EPA=時事)
 一方、高校教師のエスターさん(52)はPVVのウィルダース党首について「急増する移民への恐怖をあおって、自分の人気に変えようとしている。彼の政権は誰も望んでいない」と厳しく批判。個人商店を営むガブリエラさん(50)も「移民が多過ぎるとは思わないし、共存していくことは十分可能だ」と強調した。

 オランダ政府は今月、トルコ系住民の集会に参加しようとした同国閣僚の入国を相次いで拒否し、両国間に緊張が走っている。元技術者のハンクさん(72)は「トルコの現政権は国外に住む自国民まで管理しようとしており、非常に強権的だ」と指摘。「騒動を受けてオランダ国民の反トルコ感情が高まっている。極右に投票する人が増えるかもしれない」と懸念を口にした。

●極右政党が台風の目…きょうオランダ総選挙
     日テレ 3/15 2:19
 オランダで15日、総選挙が行われる。「オランダのトランプ」とも呼ばれる党首が率いる極右政党が台風の目となっており、第一党になるかが最大の焦点。  

下院の150議席を争う選挙戦は、イスラム系移民の排斥と脱EUを掲げるウィルダース党首率いる極右政党・自由党が支持を集め、第一党をうかがう勢いとなっている。

 最新の世論調査では、ルッテ首相の与党と並んでいるが、過激な主張への反動などから、投票日が近づくにつれ、勢いに陰りも見え始めている。(自由民主国民党24議席/自由党24議席/調査:Een Vandaag)

 市民「たぶん自由党に投票します。

(Q:一番重視する政策は?)社会の安全です」  市民「差別するのはよくないと思います」  市民「他者の意見を尊重すべきです」
 オランダで極右政党が第一党となれば、今年重要な選挙を控えるフランスやドイツなどにも影響を与えかねず、今後のヨーロッパの行方を占う試金石として注目されている。  投票は日本時間の15日午後に始まり、16日午前にも大勢が判明する見通し。

●15日オランダ下院選=極右・与党接戦のまま投票へ-欧州ポピュリズムの行方に影響
         時事 2017/03/14-14:27
 【ハーグ時事】オランダで15日、下院選(定数150)が実施される。イスラム系移民排斥や反欧州連合(EU)を掲げる極右・自由党(PVV)と、景気回復などの実績を訴える中道右派の与党・自由民主党(VVD)が終盤まで接戦を演じており、どちらが第1党の座を確保するかが最大の焦点となる。
 英国のEU離脱決定や、レンツィ前首相が辞任に追い込まれたイタリアの国民投票などポピュリズムの波が欧州に広がりつつある中、オランダ下院選の結果は、4~5月のフランス大統領選や9月のドイツ連邦議会(下院)選にも影響を与える可能性がある。
 最新の世論調査によると、VVDの獲得議席予想は24~28議席と、PVVの20~24議席をややリード。ただ、ほぼ互角との調査結果もあり、態度未定の有権者の動向がカギを握る。

●オランダ選挙:投票前日の世論調査、ウィルダース氏の自由党落ち込む
      ブルームバーグ 2017年3月15日 02:31
オランダ下院選挙を15日に控え、投票日前日の世論調査はウィルダース党首率いる極右・自由党(PVV)の大幅後退を示した。
  I&Oリサーチが実施した投票前最後の世論調査によると、PVVの獲得議席は150議席中16にとどまる見通し。13日公表された前回調査結果を4議席下回った。昨年12月には獲得議席が33に達するとの結果もあった。

  ルッテ首相の与党、自由民主党(VVD)の予想獲得議席数は今回の調査結果で3議席増え、27議席。民主66とグリーン・レフト、キリスト教民主勢力もPVVを上回り、反イスラム・反欧州連合(EU)のPVVは5位に甘んじた。
  調査結果の大半は週末の外交問題でトルコとの緊張が高まった後の意向を反映している。2248人の有権者を対象に13日午後から14日午前にかけて主にオンラインで実施された。

●オランダで支持集める極右政党、Twitter駆使し表に姿を現さない、その過激な選挙活動とは
        The Huffington Post 2017年03月14日 13時57分 執筆者: Nick Robins-Early
ヨーロッパでは極右ポピュリズム(大衆扇動型)政党の党首が、近年ますます存在感を高めており、奇抜な顔ぶれが揃っている。中でも、オランダのヘルト・ウィルダース氏は突出している。

ウィルダース氏は従来型の選挙活動はほとんどしない。討論会に出ず、テレビ局のインタビューに出ず、全国紙の取材にも応じない。本人の身の安全を確保するため、10年以上も24時間厳重な警備下にあるからだ。支持者とコミュニケーションする手段は、Twiter上の扇動的な投稿がほとんどだ。1990年から政治活動をしているが、自らをマイナーな扇動主義者として位置付けている。

ウィルダース氏が党首を務める自由党は、反イスラム、反移民政策を掲げる政党だが、党員は彼1人だけだ。しかし、3月15日のオランダ総選挙では、全政党の中でも最多得票を獲得しそうな勢いだ。

オランダは複数政党が乱立する政治体制なので、ウィルダース氏が連立与党の一員になる可能性はゼロに等しい。しかしオランダ政治全体を自分のペースに巻き込み、歴史的に寛容性のある社会の中で差別的な考え方を拡散することに成功してきている。

今回のオランダ下院選は、ウィルダースがキャリアをかけて選挙戦の争点にしようと企んできた事柄を中心に動いてしまっている。とりわけオランダ社会のイスラム教徒や移民に関する議論だ。ウィルダースはコーランの禁止やヒジャブ(顔を隠すためのスカーフ)を被るイスラム教徒の女性に課税するといった政策を訴えている。エスニック・ナショナリズム(民族主義)を訴え、メディアを計算して利用することで、選挙戦の話題を誘導してきた。

アメリカのドナルド・トランプ大統領と非常に似たやり方で、ウィルダースは扇動的発言や過激な政策提案を繰り返し、注目を集めている。エスタブリッシュメント(既得権益層)の政治家たちも、ウィルダースの見解についてコメントせざるを得なくなっている。ウィルダースの手法は、トランプ大統領が政治の世界に足を踏み入れる以前から使っているものだ。しかしトランプ大統領の戦略を明らかに一部取り入れ、「オランダを再びオランダ人の国に」すると公約している。

テロ攻撃やイスラム過激派が関わる事件が起こるたびに、ウィルダース氏は素早くこれを利用して79万7000人のフォロワーにツイートしている。その場でイスラム教徒を非難したり、国境の閉鎖を訴えたりという調子だ。

ウィルダース氏はさらに、他国のニュース番組を賑わすことさえできる。2016年12月、ドイツ・ベルリンでテロリストが運転するトラックが群衆に突っ込む事件が起きた後、手に血がついているように加工したドイツのアンゲラ・メルケル首相の画像を投稿した。彼の影響力に便乗し、アメリカ・アイオワ州選出のスティーブ・キング議員は白人至上主義的な言葉を使ってウィルダース氏を肯定するようなツイートを投稿した。

トランプ大統領とよく似たウィルダース氏の桁外れの人格や、エリートへの攻撃、オランダ人のアイデンティティ保護といった論法は支持者への受けがいい。彼はオランダの先進的な価値観を歪めることで、「イスラム教徒の移民は同性愛者の権利保護といった理想の実現に逆行しており、したがってオランダ国家の一員ではない」と主張している。

ウィルダース氏は2016年12月9日、2014年の演説集会でオランダ国内に多くいるモロッコ系移民に対するヘイトを扇動した罪で有罪判決を受けたが、罰則は与えられなかった。演説中、ウィルダース氏は集まった支持者たちに、「モロッコ人を国から追い出せ」と繰り返させた。裁判後ウィルダース氏の支持率は上昇し、2月に行った選挙活動開始演説の際、ウィルダース氏は「オランダにはモロッコ人のクズどもが大勢いる」と発言した。

難民の流入が増加し、欧州連合への無関心が拡大、そして既得権者の政党への反感が高まる中、ヨーロッパでポピュリズムが復権している。ウィルダース氏は、彼の思想に反対することで足掛かりをつかんだ小規模政党の興隆を通し、オランダの政治の地方分権化にさえ貢献した。

しかし、移民賛成の立場をとるデンク(訳注:「考える」の意)のような新興政党はいずれもウィルダース氏ほどの成功は収めていない。2004年に保守派の与党自由民主党(VVD)と袂を分かって以来、ウィルダースはオランダの政治では馴染みの顔となり、自由党は2010年の選挙で3位となった。

こうした人気にも関わらず、ウィルダース氏がおそらく実現できないと思われること、あるいは彼自身も実現したくないことがある。実は、政治そのものだ。選挙に出馬している政党は数十に及ぶが、単独政権をつくるのに十分な議席を獲得できる政党はゼロだ。代わりに、台頭するウィルダースの差別的な政策を排除しようとする連立政権が樹立する可能性が高い。3月12日に発表された調査では、ウィルダース氏の自由党の支持率は13%で、VVDに数ポイント遅れをとっている。

有権者の85%以上が彼に投票したくないと考えていることを考慮すれば、ウィルダース氏がオランダ政治に及ぼしている影響の大きさは注目に値する。他国の極右候補は経済の低迷を武器にして従来の政策を批判することが可能だったのに対し、オランダ経済は上向きで、失業率は過去5年間で最低を記録している。

一見するとワイルダース氏はまたもや連立政権から締め出されたようだが、すでに国政を担う政党へ重大な影響を及ぼすことに成功している。極右派のポピュリズム運動が顕著な他のヨーロッパ諸国と同様、ウィルダース氏のような人物には、政治の議論を本筋からそらす力がある。

例えば、オランダ下院は2016年12月、一部の公共の場でヒジャブの着用を禁止する法案を可決したが、この政策はかつてウィルダース氏が支持していたものだ。

自由民主党(VVD)のマルク・ルッテ首相もまた、ウィルダース氏支持層の切り崩しを狙い、政略を保守寄りに切り替えた。ルッテ首相は1月、オランダの生活習慣を尊重しない人々は「普通に振る舞わなければならない。さもなければ国を出ていくことだ」とする「ウィルダース調の」公開書簡を発表し、多くの議論を呼んだ。

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