大阪の森友学園への国有地売却問題における政権トップの存在がだんだんと明らかになってきている。
続いて、安倍氏の公私混同のさらなる典型を朝日新聞がスクープ(5月17日/加計学園の新学部「総理のご意向」 文科省に記録文書)。
トップによる私物化であり、私的な利権に近いこと。
これで、政治献金的なことが出れば政権はアウト。
政権の閣僚らは否定に躍起、しかも「問題は安倍氏や政権とは別にある」等と発言するコメンテーターや違う論を張るジャーナリストもいるけれど、私たちは国民のためにジャーナリズム、ジャーナリストに期待する。
ということで、以下を記録しておく。
★加計学園の新学部「総理のご意向」 文科省に記録文書/朝日 2017年5月17日
●「『総理のご意向』文書は本物です」文科省前事務次官 独占告白/文春オンライン 5月25日
●「総理のご意向文書は本物」文春の前次官証言報道で新聞・テレビが一斉取材へ! 一方、官邸は「口封じ逮捕」で恫喝/リテラ 5.24
●加計学園問題「行政ゆがめられた」 前文科次官、文書「確実に存在」/東京 5月26日
●<社説>「加計学園」問題で新証言 もう怪文書とは言えない/毎日 5月26日
●加計学園問題 もう「怪文書」ではない/北海道 05/26
●文科前次官に閣僚の反論相次ぐ 加計学園文書巡り /日経 5/26
●再調査の考えなし=前次官証言の加計問題文書-松野文科相/時事 5/26
なお、今朝の気温は17度、暑さを感じながら、マスクをしてノルディックウォークしてきた。
また、管理者のgooブログから通知された昨日5月25日の私のブログへのアクセス情報は「閲覧数6.102 訪問者数1,470」だった。
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●加計学園の新学部「総理のご意向」 文科省に記録文書
朝日 2017年5月17日
安倍晋三首相の知人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画について、文部科学省が、特区を担当する内閣府から「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向だと聞いている」などと言われたとする記録を文書にしていたことがわかった。
野党は「首相の友人が利益を受けている」などと国会で追及しているが、首相は「加計学園から私に相談があったことや圧力がはたらいたということは一切ない」などと答弁し、関与を強く否定している。
朝日新聞が入手した一連の文書には、「10/4」といった具体的な日付や、文科省や首相官邸の幹部の実名、「加計学園」という具体名が記されたものもある。加計学園による獣医学部計画の経緯を知る文科省関係者は取材に対し、いずれも昨年9~10月に文科省が作ったことを認めた。また、文書の内容は同省の一部の幹部らで共有されているという。
文書のうち、「獣医学部新設に…
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●「総理のご意向文書は本物」文春の前次官証言報道で新聞・テレビが一斉取材へ! 一方、官邸は「口封じ逮捕」で恫喝
リテラ 2017.05.24
本サイトが報じた通り、明日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が元文科省事務次官・前川喜平氏のインタビューを掲載していた。タイトルは、ずばり〈「『総理のご意向』文書は本物です」文科省前事務次官独占告白〉。
本サイトでは、読売新聞が22日の朝刊で前川氏の「出会い系バー通い」報道が「官邸による加計学園問題の実名告発ツブシの謀略」であることを伝え、さらに官邸が「週刊文春」と「週刊新潮」の両誌にも出会い系バー通い疑惑をリークしたものの、「どちらかの週刊誌が前川氏の言い分を全面的に掲載し、官邸の謀略の動きを暴く」と報じたが、その通りとなったのだ。
・・・(略)・・・
●【週刊文春 目次】「『総理のご意向』文書は本物です」文科省前事務次官 独占告白
文春オンライン 2017年5月25日 発売 2017年6月1日号
「加計学園の獣医学部新設問題では、『総理のご意向』という言葉にプレッシャーを感じたのは確かです。ここまで強い言葉は経験したことがありません。客観的データの裏付けがないまま内閣府に押し切られ、文部科学行政の最高責任者として、この決定を受け入れざるをえなかったのは忸怩たる思いです」
●加計学園問題「行政ゆがめられた」 前文科次官、文書「確実に存在」
東京 2017年5月26日
安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が系列大学の獣医学部を国家戦略特区に新設する計画を巡り、文部科学省の前川喜平前事務次官が二十五日、都内で記者会見し、「総理のご意向だ」などと内閣府から文科省に伝えられたことを示す記録文書について、「確実に存在していた。担当課から説明の際に見せられた」と証言した。獣医学部を新設する特区が認められたことについては、「極めて薄弱な根拠のもとで認められ、行政がゆがめられた」と指摘した。
安倍首相の意向が文科省の政策判断に影響を与えた可能性が出ていたが、菅義偉(すがよしひで)官房長官が文書の存在を否定し、同省の省内調査でも確認できなかった。当時の同省事務方トップが存在を認めたことで、文書の信ぴょう性が高まった。前川氏は国会への証人喚問について「要請があれば応じる」とも明言した。
前川氏は会見で、民進党が入手した八枚の文書について、「昨年九月から十月に(獣医学部を担当する)専門教育課から報告を受けた際に受け取った。同課で作成し、幹部の間で共有されたことに間違いない」と述べた。
文書の中の「官邸の最高レベルが言っている」との記載について、「一番上なら総理、その次なら官房長官だと思う。もしそうなら気になることだと思った」と、自身の受け止めを振り返った。
獣医学部の新設は、文科省などが「獣医師の人数は足りている」などと反対して五十年以上も見送られてきたが、昨年十一月になって、安倍首相を議長とする国家戦略特区の諮問会議で決まった。
この経緯について「本来なら、農林水産省から獣医の人材需要への明確な見通しが示されるべきなのに、それは示されず特例を認めることになってしまった。極めて薄弱な根拠のもと認められた」と指摘。「大臣(松野博一文科相)からも懸念が示された」と証言した。
●<社説>「加計学園」問題で新証言 もう怪文書とは言えない
毎日 2017年5月26日
もはや文書が確認できないという言い訳は通用しなくなった。
文部科学省の前川喜平前事務次官が記者会見し、学校法人「加計学園」(岡山市)が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画で、「総理のご意向」などと記された文書が「確実に存在していた」と認めた。
前川氏は今年1月、天下りあっせん問題の責任を取り辞任している。
文書を巡っては、存在が示された17日に菅義偉官房長官が「誰が書いたものか分からない」などと述べ「怪文書」扱いした。さらに「首相から指示は一切ない」と関与も否定している。
文科省での調査を実施した松野博一文科相は「存在が確認できなかった」と発表している。
だが、前川氏の会見で、その主張は崩されたことになる。
前川氏は会見で、文書に関し、昨年秋に獣医学部新設を担当する専門教育課から説明を受けた際に受け取ったと説明した。「あったものをなかったとはできない」と政権の対応を批判した。改めて調査すれば明らかになるとも話している。
文科省の当時の事務方トップの証言で、問題の局面は変わった。
前川氏によると、既存の獣医学部でない構想であることや獣医師の需給動向を踏まえることなどの4条件がもともと閣議決定されていた。
ところが「特区で議論するのは(愛媛県)今治市の加計学園という共通認識で仕事をしていた」と述べ、まっとうな行政に戻すことができずに押し切られ、行政がゆがめられたと指摘した。
文書の存在がはっきりした以上、実際に「総理の意向」があったのか、内閣府側の「そんたく」だったのかが焦点になる。
前川氏は会見で、国会での証人喚問があれば応じる意向を示している。野党は、前川氏の国会での参考人招致や証人喚問を求めている。
だが、再調査について、菅官房長官は「文科省が適切に対応されるだろう」と述べるにとどめ、松野文科相は再調査に否定的な考えを繰り返している。与党は参考人招致などに反対している。
国会の場で、前川氏に証言してもらい、真相をはっきりさせなければ、疑問は解決しないだろう。
●加計学園問題 もう「怪文書」ではない
北海道 05/26
疑念はさらに深まった。国会は関係者をいますぐ招致すべきだ。
安倍晋三首相の友人が理事長の学校法人、加計(かけ)学園の獣医学部新設をめぐる記録文書について、文部科学省の前川喜平前事務次官がきのう「幹部の間で共有」され「確実に存在していた」と述べた。
内閣府が文科省に対し「官邸の最高レベルが言っている」「総理の意向だ」と協力を求めたとして政治的圧力を疑わせる文書だ。
官邸は「怪文書」と断じ、文科省はごく短期間の調査で「存在が確認できない」と片付けていた。
しかし前任の事務方トップがその存在を明言した。内容は事実なのか、事実ならだれが「圧力」をかけたのか。検証が不可欠だ。
ところが政府は再調査はしないという。ならば前川氏と、圧力をかけたとされる内閣府審議官を呼び、国会で究明するしかない。
松野博一文部科学相は参院文教科学委員会でこの問題に関し「辞職された方のことをコメントする立場にない」と答弁を避けた。
内容の真偽が確定できないにせよ、文科省のどこかで作られたと考えるのが自然だろう。その詳細を解明する責任は大臣にある。答弁回避は、職務放棄に等しい。
「怪文書」と決めつけてきた菅義偉官房長官の姿勢も問われる。
文書によれば「官邸の最高レベル」「総理の意向」の言葉は、内閣府審議官が口にしたとされる。
内閣府を取り仕切る立場の官房長官が看過していいはずがない。
だが菅氏は調査に消極姿勢を示す一方、前川氏について「天下り問題で批判にさらされ最終的に辞任した」と述べた。証言の信頼性を低下させようというのだろう。
議論をすり替えて疑惑を糊塗(こと)しようというのなら姑息(こそく)に過ぎる。
この問題ではほかにも、文科省と内閣府の協議を記録したとされる文書やメールが次々と明るみに出ている。いずれも、来春の開学を前提として調整が進められていたことをうかがわせる内容だ。
半世紀以上も認められてこなかった獣医学部の新設が、なぜ急に進展したのか。同じように開設を目指した京都産業大の計画は認められず、なぜ加計学園が運営する岡山理科大が選ばれたのか。
不透明な経緯の背景に、首相と学園の加計孝太郎理事長との親密な関係が、やはりちらつく。
「安倍1強」をにらんだ政府内の忖度(そんたく)と斟酌(しんしゃく)が、行政の恣意(しい)的な運用を招いてはいないか。森友学園問題とも共通するその疑問に、国会は今度こそ答えてほしい。
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●文科前次官に閣僚の反論相次ぐ 加計学園文書巡り
日経 2017/5/26
学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画を巡り、文部科学省の前川喜平前次官が25日に記者会見を開き、「総理の意向」などの文言が含まれる記録文書が存在すると明言した。安倍政権の閣僚は26日の閣議後の記者会見で相次いで反論した。
菅義偉官房長官は前川氏が必要な手続きが踏まれず「行政がゆがめられた」と発言したことについて「全くあたらない」と強く否定。「法律に基づいて行っており、ゆがめられたというのは全くない」と述べた。
文書について文科省は確認できていないと説明しており、松野博一文部科学相は現時点で再調査の予定はないと表明。「本人から(会見で)具体的な文書が提示されなかった。なぜ持ってるかも発言を留保した」と問題視した。
国家戦略特区を所管する山本幸三地方創生相も「法令に基づいてスピード感をもってやっている」と手続きの正当性を力説。前川氏については「文科省の信頼を失墜した責任もある」と批判した。高市早苗総務相は前川氏の「行政がゆがめられた」発言に関して「私には理解できない」と語った。
菅氏は前川氏が「出会い系バー」に通い、女性に小遣いを渡していたことに「さすがに強い違和感を覚えた」と指摘。「常識で言って、教育行政の最高責任者がそうした店に出入りし、小遣いを渡すようなことは到底、考えられない」と前川氏を批判した。
●再調査の考えなし=前次官証言の加計問題文書-松野文科相
時事 2017/05/26
学校法人「加計学園」(岡山市)による国家戦略特区での獣医学部の新設計画をめぐり、文部科学省が内閣府から「総理のご意向」と伝えられたなどとする文書の存在を、前川喜平前文科事務次官が記者会見で証言したことに関し、松野博一文科相は26日の閣議後記者会見で「現状で再調査をする考えはない」と述べた。
文科省はこれらの文書について調査し、19日に「存在は確認できなかった」と発表している。文科相は再調査しない理由として「会見で(前川氏)本人から具体的な文書が提示されず、なぜ持っているかも発言を留保した」ことを挙げた。
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