10/12(日) 雲見・牛着岩、天候 晴 水温 24℃ 透明度 10メートル
(1本目)小牛クレバス、根頭、(2本目)小牛洞窟、(3本目)大牛西側、グンカン
雲見のイントラ慶子さん。女性らしい気配りのできる雰囲気のいい魅力的なインストラクターだ。その彼女のお気に入りのポイントがグンカン。牛着岩から少し西のアウトサイドにある隠れ根だ。このポイントの名前は、根の形からと思われる。
10mの根のトップにはイソギンチャク畑が広がっており、クマノミ、ミツボシクロスズメダイ、イソギンチャクエビ、カザリイソギンチャクエビなどが生息している。
クマノミやホンソメワケベラなどは、オスからメスへ、そして再びメスからオスへ、社会的環境などにより「性転換」を行う。クマノミは一夫一婦制なのだが、若いときは全てオス。イソギンチャクに住み着いた時に先住のペアの具合で、次の妻または夫が決まる。生殖のできるメスやその夫の座につくまでには順序があり、その順序を決めているのが身体の大きさだ。
最も身体の大きなクマノミがメスになり、2番目に身体の大きなオスに対して威圧的に振る舞い圧力をかける。この圧力が2番目のクマノミの性転換を抑制する。また、2番目のサイズのオスは、自分より小さな体のオスに対して威圧する。このことが小さなクマノミの成長を抑制するようだ。イソギンチャクという限られた生域で、適正な個体数を保つための方策なのだろう。
「性転換」をするなど、生き物ってほんとに「不思議」って思っていた。しかし、それは人間の傲慢な見方かもしれない。向こうから見れば人間の方が「へんな生き物」なのだから。
このクマノミ。かなり怒りっぽい。近づくと攻撃のスイッチが入り、人間だろうがカメラだろうがためらうことなく攻撃を仕掛けてくる。だから、カメラに向かって突進してくるクマノミの正面顔を捉えた写真を良く見かけるのはこのせい。クマノミの攻撃を受けながらも、ダイバーたちにカワイイと言わせるこの魚のすごさ。ちなみに、人懐っこいウツボがフィンに絡みついてきたら、カワイイどころの話ではない。
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