tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

雲見 ダイビングインストラクター(3)

2008-10-24 22:47:14 | プチ放浪 海沿い編

 

「ダイビングは癒しではなく冒険だ」 これは、カズさんの口癖。
海は常に危険をはらむ。沖に向かって流れる強い潮の流れ(リップカレント)や、深遠の海の底に引きずり込もうとするダウンカレントがあったりする。しかも、カレントは時間によって刻々と変化する。強い沖出し流などに巻き込まれたら、地上への無事の帰還は運だけが頼りとなってしまう。
だから、よっぽど潜り込んで勝手を知った海でない限り、その海をよく知るダイビングインストラクターの引率にしたがって潜るのが安全だ。
ダイバーは、安全にダイビングできるように海況に応じて立てられた潜水計画に沿って、ガイド役のインストラクターの後を迷子にならないようにくっついて潜ることになる。
ダイビングは、2人一組のバディシステムをとることを前に書いた。緊急の際には、バディ同士が助け合ってエア切れなどの危機を乗り切る。したがって、潜っている最中は、バディがいつも見える位置にいてくれると助かる。

ぼくが好きなポジションは、インストラクターとバディを同時に斜め後方から見下ろせる位置。マスクをしていると視界が一部さえぎられ、視野角が狭くなってしまう。だから、イントラとバディをひと目で見渡せる後方上部のポジションが好みだ。ただし、このポジション。必然的に前方下を向いている時間が長くなり、前方の中層をゆうゆうと泳いでいるウミガメを一人だけ見れなかったりすることがある。また、イントラが指し示すレアな魚の写真を撮る際には、イントラとバディの間にうまく入り込むテクが必要。
イントラの上層は、流れが比較的強い場合があったりする。フォローの流れに乗って、フィンをキックせずにイントラの後ろを付いていくこともできるのだが、このとき急には止まれない。ときどき振り返って後ろを確かめるイントラを追い越してしまいそうになってあわてることがある。
ドライスーツの吹き上がりからのリカバリーの要領で、イントラの視界範囲まで逆戻りするのだが、一人だけみんなと体の向きが違うので、イントラから怪訝な顔をされることが多い。

イントラによっては、バディと平行に並んだ隊形や、一列縦隊の隊形を要求される。並列の場合は、バディが視界に入らないため、定期的にバディを探すことが必要であり、また、一列縦隊の場合は、バディのフィンしか見えてないことが多い。また、前を行くバディによっては、マスクをしょっちゅう蹴られたり、砂を巻き上げて視界不良になったりで、潜っていてストレスがたまることがある。
一列縦隊のメリットは、アゲインストの強いカレントの場合、ズルして海底を四つんばいで進めることぐらいだろうか。キックだけよりも楽に進むことができる。


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