浅草寺でこの時期、売られる雷除けお守り。
毎年、5月以降になれば京都などの神社でも雷よけの小さな肌守りが売られるところを見ると、昔は雷がよっぽど怖かったんだろう。
たしかに、避雷針のついた高い建物や棟がなかった時代には、くわを振るう農民や、刀を差した侍たち、かんざしを髪に挿した町娘、スマートフォンの画面を見つめる浪人たちなど、家の中で雷がおさまるのをじっと震えて待つより他なかったに違いない。
さて、「四万六千日」の縁日に浅草で売られるお守り。今でこそ「お札」だが、その昔は「赤とうもろこし」だったようだ。
旧暦の「四万六千日」は8月下旬。「とうもろこし」には、やや旬が過ぎた時期だ。しかも、朝の採れたてならうまいのだが、時間が経つと味が落ちてだれも買わない。
そこで、縁起がいい色の赤のとうもろこしをせんじて体を洗えば雷よけになると売れば、少々くたびれたとうもろこしでも買い手が付いたのかもしれない。
あれだ。ニシンの頭もってやつ。
「とうもろこし」はその名のとおり、中国から伝来した農作物だ、たぶん。
古来種の「とうもろこし(紫モチトウモロコシ)」は、黒紫色で、普通のトウモロコシの種より小さめ。
モチキビとも言われるモチトウモロコシのもちもち感と歯ごたえは、成分の澱粉構造に由来。
甘みは強くないから、小さいころに田舎のばあちゃんは「家畜のえさ」とか言ってた。
今、とうもろこしと言えば、見た目がきれいなスイートコーンばかりで、昔のつぶが不ぞろいの紫モチトウモロコシはまず見かけない。
「雷よけ」とするよりも、「ポリフェノールで抗酸化作用」とした方がもっとたくさん売れてたかもしれない・・・江戸時代。。
あれだ。老化除け。。
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