我が家のドリップコーヒーメーカーは「カフェ・ナポレターナ」。
直火式のエスプレッソメーカーが世に出るまでは、このナポレターナがイタリアコーヒーの主流だった。
お湯を沸かしながら挽いたコーヒー豆を蒸らし、沸いたら全体をクルリと反転する。
蒸らすことで少ない豆でも深いコクと香りのコーヒーを淹れることができる。
ナポレオンの大陸封鎖令によるコーヒー豆不足を補ったイタリアの人々の知恵。
ナポリ地方の古いコーヒーの味。
映画「Il postino(イルポスティーノ)」にも、このカフェ・ナポレターナが出てくる。
心臓病が原因で、彼(Massimo Troisi)の遺作とのなったこの作品は、ぼくの大好きなイタリア映画の一つ。
「君の微笑みは押し寄せる銀の波だ」
ナポリ湾の小さな島の郵便局の臨時雇いの彼は、国外追放になったチリの詩人ネルーダに送られてくる郵便物の配達が仕事。
彼の声には力がない。役作りなのか、本人の病気のせいなのか。それでも、まっすぐに生きるとあんな人生になるのだろう。
ナポリにあるプロチダ島とシチリアのエオリア諸島とで撮影されていて風景がきれいだ。スナックバーや郵便局とされた場所はプロチダ島にあり、今もそのままらしい。
いつか行ってみたい。
さあ、コーヒーのE' pronto!!(出来上がり!)
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