阿里山鉄道の途中駅「奮起湖」で売られているお弁当。
日本でいえば軽井沢の手前で売られる横川の「釜めし」弁当のイメージかな?
実は台湾の鉄道で売られている駅弁、錦糸町の劉の店 (リュウノミセ) で食べた「鉄道弁当」があまりにもおいしくて、その本場ということで興味津々だった。
奮起湖便當の始まりは登山食堂。弁当を販売し始めたところ大人気に。ところが1982年の阿里山公路の開通によって、鉄道以外にバスが通るようになるとお弁当を買わなくなってしまった。
このあたり、新幹線の開通で横川の駅弁が窮地にたった状況と似ている。
やがて登山食堂は「奮起湖大飯店」としての宿に経営を変換。お弁当は昔ながらの弁当の入れ物に、より一層おいしい具材を提供し、奮起湖では不動の地位に。。
・・・というようなことを奮起湖大飯店のフロントの女性、蔡孟穎さんが説明してくれた。
なんと、彼女は若いのに日本語がペラペラ。こんな台湾の山奥で日本語が通じるのもなんか変な感じだ。
お弁当はよく煮込まれたチキン(豚肉バージョンもあり)、煮卵が乗ってて、ご飯は台東のお米。付け合せの野菜は阿里山産。素材の味を生かした味付け・・・なんだそうだ。
飾り気のないシンプルなお弁当。錦糸町の劉の店の弁当と比べるとヘルシーというのだろうか。日本の台湾料理は日本人に合わせて味を濃くしているのかもしれない。
その印象が強すぎて困ってしまうが、死ぬほどうまい。。