亡くなった母は、毎年、梅干しや梅シロップを作ってくれた。酸っぱくておいしかった。
生前、母は「生の青梅は食べちゃ駄目」って言ってた。
梅の種や果肉には、種を守るため「青酸配糖体(アミグダリン)」という、糖と青酸が結合した物質がある。
でも、青梅に含まれる量はごくわずか。
成人で約300個、子どもなら100個ほど食べないと深刻な影響は出ないらしい。
ただし、未熟の青梅の種にはアミグダリンが果肉よりも10~20倍、含まれている。
梅干の種を食べるとバチが当たる」「梅には天神様が宿っている」とも聞いた。
梅干の種の中身を食べちゃだめというのは、アミグダリンが消化酵素によって加水分解されると猛毒であるシアン化水素(青酸)を生成するからなんだろうな。
ただし完熟した種のアミグダリンはほとんどない。中国では種をすりつぶして青酸を揮発させ、ご存知の杏仁豆腐に。
さて、梅の実を安いブランデーに漬けてブランデー梅酒。