奮起湖大飯店の宿泊客に無料で提供されるツアー。午前中、および午後、それぞれ国家森林歩道の北側と南側を一時間ほどトレッキングにつれてってくれる。
夕暮れからはこれまた無料のホタルの鑑賞会。
阿里山のあたりには38種類ものホタルが生息しているらしい。
暖かいかの地では一年を通してホタルが鑑賞できるが、黒翅蛍(タイワンボタル)や大端黑螢は春から夏にかけてがベストシーズン。秋から冬にかけては体の大きい鉅角雪螢や台灣山窗螢(マドボタルの一種)が鑑賞できる。
ただし台湾の夜、野外はデング熱を媒介する蚊や、アオハブ、タイワンコブラ、ヒャッポダ(クサリヘビ)、タイワンハイなどの毒蛇が出没。なので、現地のガイドに連れてってもらうのがベスト。
ホタル鑑賞会には宿泊客が20名ほど参加。うす暗くなった林道を女性ガイドの案内で進む。老街の頼りない町灯りが森林に立ち込めた夜霧をぼんやりと照らす。草地の向こうに無数のホタルの点滅が見える。
タイワンボタルの発光周期はとても短く、発光ダイオードが小刻みに点滅しているように光を放つ。
その場所に独りで残って写真を撮りたかったけど、ガイドさんは危険だからダメとのこと。観賞会に参加してた宿泊客に一人だけ英語が話せる中国の女性がいて、彼女に通訳してもらってガイドと交渉。
さらに奥の場所に客を案内する10分間だけ、一人でホタルを撮影してもよいことに。
とはいえ、みんながいなくなると蛇が怖い。道路でじっと動かずにシャッターを切り続けていた。