公明党の山口那津男代表は、東京五輪・パラリンピックの中止を求める意見を「極めて非現実的で、国民の不安をあおりかねない主張だ」とした。
不安に思うのは国民ではなく政府与党の方だろう。「安心・安全」のさしたる根拠や自信のなさの裏返しだ。そもそも、国民の安全を議論するのなら、当然のことながら「東京五輪・パラリンピックの中止」と意見をたたかわせて決めるべきこと。それが「民主主義」というものだ。
意味もなく「国民の不安をあおりかねない」とするのは、失言・暴言ではなく無知蒙昧。除名処分されるべき話だ。
コロナの感染状況とは関係なく、ほかの多くの国で国民のリーダーへの支持率が高いのと比べ、日本の「経済対策」「ITデジタル施策」など、ありとあらゆる現場が迷走している。
過剰な自信は人を取り立てられやすくし、トップに立ちやすくする。自信が能力を上回る人ほど『偽』カリスマリーダーになりやすい。とにかく強い調子で断定するインフルエンサーたち。かつてのライブドアやトランプ前大統領。まさに百害あって一利なし。