「部活」にしろ、「仕事」にしろ、生きて行動することは「自己との戦い」であり、また、「応援してくれていた人々との絆を強く、夢を実現すること」なのだろう。
そして、何事でも成し遂げた人々は、他人に対して優しくなれる。どこかの国の仕分け大臣に、経験しておいてほしかったことだ。
「私たちの時代」。恐らくは、2007年3月25日の能登沖地震で、このドキュメンタリーの取材プランは一度はつぶれたはずだ。門前高校は、ソフトボール部が全国選抜大会で2度目の準優勝に輝くなど、全国の常連校として活躍している。
当初は、このドクメンタリーは、県大会の新人戦で9連勝中の門前高校とライバル津幡高校との競り合いにフォーカスを当てていたのだと思う。まったく予想外の地震による被害が、このドキュメンタリーに得も言われぬスパイスを添えることになる。
エンドクレジットが出て、場内が明るくなって困った。あふれる涙を人に見られるのが恥ずかしかった。泣いた泣いた。鼻水も一緒にあふれ出て・・・。
部の顧問は、元ソフトボール日本代表選手。体育教員になって母校に就任し、ソフトボールの練習を通して人間を育てている。各地からソフトボールがやりたくて集まってきた選手たちは、部の顧問の自宅に下宿。食事も自分たちで準備する。
朝5時起きで当番が朝食を準備し、その後、学校で朝練。夜も遅くまで練習して、帰宅した後、また自分たちで食事を準備。彼女たちが夕食を食べるのは21時過ぎだ。大盛のごはんを前にして、彼女たちは屈託なく笑う。
携帯電話禁止、日焼け止め禁止。自分たちで髪の毛の切り合いっこ。なんか、ものすごく、まっすぐに生きていて、かっこいい。
番組制作取材中に、能登半島大地震が起こる。倒壊の危険があるからということで、ずっと住み続けた家から立ち退きを余儀なくされる村の人たち。ソフトボール部の何人かも、避難所での生活を送る。
それでも、学校では部の練習が再開される。
「こんなことで、負けてたまるか!」
「100人いるかってくらい大きな声を出しなさい!」
「絶対に諦めるな!」
スポーツでの勝者は、常にたった1人(チーム)で、圧倒的多数は敗者だ。
どんなに打ち込んでも頑張っても、能力のあるやつはそれを紙一重で越えいく。
それでも頑張るのは、今の「自分を越えるために」・・・。
彼女たちだけでなく、いろんな人がいろんな状況で、いろいろなことを抱えて戦っている。
現在の日本社会に対する高校生の戸惑いと憤り。
ひとりの大人として、とても情けない。
彼女たちの純真な心と涙。こうしたものは、ぼくが歳を重ねて失ってしまったたものだ。
・・・っつうか、ぼくにもあったのだろうか?純真な心が。
これから探しに行こうっと。。
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