ごきげんようでござる!
色彩感覚は人種により異なり好みの色や色使いには御国事情が反映される事を教えてもらったのがトランスフォーマーなのでござるよな。
今宵はドハデなカラーリングのエアージェットに変形するデストロン軍団のターゲットマスター迎撃兵、ミスファイアー(D-89、ミスファイアー、1980円)の紹介でござる!
本品は1987年に販売された日本版「トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ」商品でござる。
と、言っても海外版「ザ・リバース」商品とは箱及び付属カードや説明書が異なるくらいでござる。
本品のヴィークルモードはエアージェットと表記されるSFチックなジェット戦闘機でござるが、赤紫というかハードピンクというか、それまでに目にした事のないカラーリングには驚かされたでござる。
まあ、デザインは如何にもなSFアニメに登場する戦闘機でござるが・・・ だいたい日本では赤いカラーリングの場合は指揮官用だったりエース仕様の専用機だったりするのでござるが、ミスファイアーは一介の兵士にすぎず、デストロンのターゲットマスターでは迎撃兵の役職でござる。
そう、当時の青系の多いデストロン航空兵では極めて目立つカラーリングなのでござるよな。
商品本体には米国安全基準に準じている為にミサイル発射ギミックなどはないでござるが、転がし走行用の車輪のアレンジは上手いと思うデザインでござる。
なお、機首部分にはシークレットエンブレム貼り付け位置が設けられており、カタログ及びパッケージ写真では貼り付けられているでござるが、商品ではシークレットエンブレムは廃止されているでござる。
さてさて、パートナーのエイムレスは日本設定ではマスター星の一般市民(技術者)として一纏めで紹介されており、機械言語による会話である為に他のトランスフォーマーとは会話できないようでござるが、パートナーとは意思疎通が可能なようでござる。
まあ、日本設定だと没個性で武器・道具の延長にしかすぎない印象があるでござるが、海外設定だとエクソスーツを着たネビュロン人の元建設技師で臆病な性格だそうでござる?
武器モードの変形はイオンブラスターとなるようでござるが、日本設定(アニメ版)だとパートナートランスフォーマーの右腕に融合合体される訳でござるよな。
なお、エイムレスはミスファイアーのコクピットに搭乗(収納?)されているのでござるが、玩具では搭乗ギミックはなく、武器モードで直接取り付けられるでござる。
まあ、アニメやマンガでは嘘の描写は可能でござるが、実際に玩具だと、コクピット収納ギミックに伴うターゲットマスターギミックは、更に大型化(?)や複雑な設計が要求されているにも拘らず、米国では玩具の簡略化の要求が強かった為に今の形で商品化し、コンセプト的にもヘッドマスターの簡易版という立場でござる。
しかし・・・ 日本版では、プラズマ爆弾の爆風の影響で両軍のトランスフォーマーとマスター星の一般市民が融合されて誕生した奇跡の戦士という大層な設定が付け加えれれたのでござるよな・・・
う~む・・・ 確かに面白い設定でござるが、その場にいた全員が影響を受けたのであれば奇跡でもなんでもない軌跡の大安売りだと思うのでござるよな。
ちゅ~か、日本産アニメの場合は奇跡が多すぎるのでござるよ。 (笑)
そう! 拙者的にはターゲットマスターの設定に関しては「ザ・リバース」版を支持したいのでござるよな。 (笑)
さて、ミスファイアー本体のロボットモードはデザインの奇抜さがない平凡なロボットでござるが、造形的には大腿部が長すぎるもののバランスが良い体型でござる。
まあ、旧商品改造組でないターゲットマスター商品の完成度はデストロン側に軍配があがるので本品も当時としては完成度の高い商品に分類されるでござる。
なお、劇中での描写ではターゲットマスターの肩にパートナーを載せている場合が多く描かれているでござるが、玩具では再現できないでござる。
まあ、ロボットの肩にパートナーを載せる描写としては信頼関係を表現する萌える(?)表現なのでござるが・・・
日本版ターゲットマスターの場合は、なんだか主従関係ぽく、悪く言えばペット扱いのような漢字なのでイマイチ好きになれないのでござるよな?
まあ、パートナー描写に関しては「マイクロン伝説」にも言える事でござるが、日本版は下手としか表現できないでござるよな。
無論、メインキャラクターでも主役を引き立てる背景にしかならないキャラクターも存在するので主役至上主義も考え物でござる。
ミスファイアーの性格は、仲間の援護を行うが、射撃の腕が悪く、友軍に当てる事も多々あり、ミスファイアーの前には立てず、援護を拒否されていたりするでござるが、本人は腕は上達していると言っているようでござる。
まあ、「名は体を現す!」を的確に表現したキャラクターでござるよな。 (笑)
商品の可動に関しては、当時の商品では多い方で首が回らないのが唯一の欠点でござるよな。 まあ、欠点は他にもイロイロあるでござるが当時の商品でござるから評価が甘いでござる。
なお、ミスファイアーのカラーリングは日本なら女性キャラクターでも通用するイメージでござるが、当時の商品ではピンクとか赤紫などの色使いはデストロンカラーなので女性をイメージした色使いでないのでござるよ。
まあ、これも色によるイメージを定着させる某戦隊シリーズなどの日本と、あくまで個人を表現する為の延長である色使いにすぎない米国との色彩感覚の違いでござる。
ミスファイアのピンクは色合い的に女っぽいピンクじゃないかも
なんかそういう趣味の野郎っぽく見えますね
もし、ヘッドマスターズの主人公が完全日本向きでデザインされていたら、もっと派手なカラーリングだったでござろうな。 (笑)
日本だと戦隊の影響でピンクは女性というイメージが強いです
ミス、という頭文字は狙っていたり!?
ビークルはかなり謎な形態で、SFジェットといわれてもいまいち納得できませんね