高校生の就職内定率は77.9%、4万人余が桜咲く4月を迎えようとしている
今月の11日に見たNHKスペシャル「“無縁社会”の衝撃」を見て、「無縁社会」が若者たちにも襲いかかっていることを知り、まだ相当な衝撃を受けている。そしてまた『無縁社会』(文藝春秋刊)や『無縁社会の正体』(PHP研究所刊)を読んだりして、考え続けている。
そんな中で、今朝の朝日新聞を読んで、切なくなる記事に出会った。毎日毎日、切なくなる記事が掲載されているが、それを毎日はとても書けないのだが。
その記事は、今春卒業予定の高校生の就職が、まだ4万人余も決まらないというものだ。高校生で就職希望者18万人余の中で就職内定率77.9%だそうだ。沖縄での内定率は50.3%、つまり二人に一人は未だ就職が決まっていないという事実に、なんともやりきれない思いだ。また、普通科に通う女子生徒の内定率は64.8%で、これも厳しい数字だ。
こうした生徒たちが、桜の花が咲く4月には「無縁社会」に投げ出されていくのかと思うと、私たち大人の責任だと深く考え込む自分がいる。
さて、昨日は「アパート排気口の上に、生後間もない男児が裸(ヘソの緒が付いたままの状態)で置き去り」されたという事件も起こっている。また、交際中の女性の長男(一歳児)を暴行容疑で死亡させ逮捕されたという今朝の記事もある。余談だが、「児童虐待」については09年度に児童相談所で対応した虐待の件数は4万4,210件で過去最悪を更新している。
朝から暗い話題で恐縮だが、時には現実をしっかり見つめることもしなければと自分に言い聞かせる思いで書いた。乞うご了承。