「小学生 夢見る職は 『正社員』」、「サラリーマン川柳」で時代の変化を知る
少し遅い話題だが、去る2月17日に今年も第一生命から、24回目になる「サラリーマン川柳:全国入選作品100句」が発表された。
「『ボーナスはメガネかけても飛び出さず』『体重計乗るたび「ゲゲゲ」な我が女房』--。第一生命保険は17日、恒例の『サラリーマン川柳コンクール』の全国入選作品100句を発表した。『3D』や『スマートフォン』といった話題の製品や、昨年ドラマで人気を博した『ゲゲゲの女房』などの流行語を題材に、世相や夫婦関係を反映した句が多かった。(2月18日付毎日)
この「サラ川」で、日頃何気なく生きているが、時代が大きく変化をしていることを知る。その最たるものがIT関連の句だ。
今年の「100選」の中に、「言葉より 別れの予感 絵文字なし」がある。「ご飯いる? 家にいるのに メールくる」もある。
ところが10年前の2001年の第一位は「ドットコム どこが混むのと 聞く上司」、続く翌年の2002年にも「デジカメのエサはなんだと 孫に聞く」が選ばれている。10年の時間の流れを感じる。
その一方で、深刻さを増してるのが雇用の問題だろう。今年の「100選」の中には表題の句の他に、「お見合いの 決め手になった 正社員」や「リストラで 妻より料理 うまくなる」、また「クレームも 社員じゃわからん パート出せ」というのもある。
今から9年前にもう「『窓際』も いまや高嶺の 激戦区」というのがあり、その翌年には「ついに来た 俺も週休 七日制」というのが登場している。以来、深刻さを増しているのに、心が痛くなる。
それにしても、「小学生 夢見る職は 『正社員』」というのは、笑い飛ばせないほどに現実味があるのが悲しい。私も「久しぶり 名がでないまま じゃあまたね」というような状態で生きてはいるが、もう少しだけ長く時代に寄り添いながら、元気で生ていければと願う。