情袋-nasakebukuro-を
誰かが、何かが、きっと
僕の身の裡にある情袋を
突っ突くのだ
他人には他愛ない切っ掛けが
他人は見逃す仄かな刺激が
哀楽の詰まった
その薄い膜を突き破るのだ
血腫のように
それが致命傷にはならないので
卒倒したり
意識不明や呼吸不全の障害はないけれど
それでも
そのnasakegokoroの破損は
ときどき、長く心身に滞留して
様々な”ものもらい”を発症する
病態や影響が悲嘆や悲惨ではなく
寧ろ、偶には
福音のようであるのが救いだけれど・・