万が一の
天然自然の淵に
一個の鉛玉のように
何処までも沈潜してゆくと
突き抜けた処に
得体の知れない空間が出現する
誰も居ない
生物の気配もない
大気の彩もない
けれど
何かを産み出そうとする匂いがある
形の原形のような朧気がある
何かの命の原点のような蠢きがある
俯瞰者の僕は
徹頭徹尾ただ沈黙し
身に降りかかるかも知れない
前兆に
全身で傾注するのだ
万が一の幸運であるかも知れぬ邂逅に
万が一の
天然自然の淵に
一個の鉛玉のように
何処までも沈潜してゆくと
突き抜けた処に
得体の知れない空間が出現する
誰も居ない
生物の気配もない
大気の彩もない
けれど
何かを産み出そうとする匂いがある
形の原形のような朧気がある
何かの命の原点のような蠢きがある
俯瞰者の僕は
徹頭徹尾ただ沈黙し
身に降りかかるかも知れない
前兆に
全身で傾注するのだ
万が一の幸運であるかも知れぬ邂逅に
二十本の指
少し前から
十本の足の指を活用する訓練をしている
かと言って
十本の手の指に
別に不都合が生じた訳ではないが
足の指で絵筆を握ったり
素晴らしい書を残したり
凄い人の話や姿に接して
五体満足の僕なら
足の十本の指も自在に使えて
合計二十本の指を意志通りに働かせたら
もしかして他人よりは
ほんの少し秀でた何かしらを残せるかもしれないと
ふと、浅智慧が湧いたのだ
難儀な
ペンを持って
白い紙と相対すると
karadaの何処からか
躍動感が盛り上がって来る
自ずと
karadaの何処かが反応して
ペンを走らす
ええ~い、ままよ!と
気楽なペン先に任せて
僕は一人の傍観者になる
時折り口出ししては
失笑を買ったり嘲笑されたり
時には怒らせたり・・
直ぐ傍に居て
寡黙で居るのは
なかなかに難儀な我慢なのだ
月日の企み
無いと思い込んでいるものに躓く
有ると思っているものを簡単に失念する
まるで月日に抗う猟師のように
絶えず落胆と諦念を上塗りする
あらゆる個々の思惑など
一向にお構いなしに
年月日時の企みは
それぞれの存在の意義の何所かを何かを
遠慮会釈なく
永遠に持ち去ってしまう・・
アノ人と結んだ絲のことも
anataと契ったkokoroのことも昔話になる
去年の卯月に知らぬ間に親友が逝き
今年の卯月に竹馬の友が黄泉に去った
会者定離の理に諭され
残された僕はそれでも
淋しさを身の裡に囲って日日にしがみ付くのだ
何が大事なのか?何が大切なのか?
風雪の長きに晒され侵食され
もはや見極め切れないけれど
やっぱり
anataが其処に居ないとHITOとして永らえないと
それだけは解る
終始の種を
僕らは物語り続けることを知らない
hitoは始まりが有って終わりがあると
役行者のように観念するが
ほんとうは
終わりの後の始まりを知らない
物語りを書き続ける術を知らない
誰も彼も
誰からも与えられていないからだ
そこにこそ
挑み続ける価値はある
不死ではなく
生死の間に傍線を引く書き人の居たことを
ココロに終始の種を蒔いてゆく耕作人の居たことを
瞬きの間をutaにする流離の旅人の居たことを