降って来るもの

写真と散文とぽえむ

万が一の

2020-02-11 19:55:41 | 詩20

      万が一の

 

天然自然の淵に

 一個の鉛玉のように

何処までも沈潜してゆくと

突き抜けた処に

 得体の知れない空間が出現する

誰も居ない

生物の気配もない

大気の彩もない

 けれど

何かを産み出そうとする匂いがある

形の原形のような朧気がある

何かの命の原点のような蠢きがある

 俯瞰者の僕は

徹頭徹尾ただ沈黙し

身に降りかかるかも知れない

 前兆に

全身で傾注するのだ

万が一の幸運であるかも知れぬ邂逅に

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二十本の指

2020-02-11 14:55:04 | 詩20

      二十本の指

 

少し前から

十本の足の指を活用する訓練をしている

 

かと言って

十本の手の指に

別に不都合が生じた訳ではないが

足の指で絵筆を握ったり

素晴らしい書を残したり

凄い人の話や姿に接して

五体満足の僕なら

足の十本の指も自在に使えて

合計二十本の指を意志通りに働かせたら

もしかして他人よりは

ほんの少し秀でた何かしらを残せるかもしれないと

ふと、浅智慧が湧いたのだ

 

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難儀な

2020-02-11 06:38:59 | 詩20

      難儀な

 

ペンを持って

白い紙と相対すると

karadaの何処からか

躍動感が盛り上がって来る

自ずと

karadaの何処かが反応して

ペンを走らす

ええ~い、ままよ!と

気楽なペン先に任せて

僕は一人の傍観者になる

 

時折り口出ししては

失笑を買ったり嘲笑されたり

時には怒らせたり・・

直ぐ傍に居て

寡黙で居るのは

なかなかに難儀な我慢なのだ

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月日の企み

2020-02-11 06:17:06 | 詩20

      月日の企み

 

無いと思い込んでいるものに躓く

有ると思っているものを簡単に失念する

まるで月日に抗う猟師のように

絶えず落胆と諦念を上塗りする

 

あらゆる個々の思惑など

一向にお構いなしに

年月日時の企みは

それぞれの存在の意義の何所かを何かを

遠慮会釈なく

永遠に持ち去ってしまう・・

 

アノ人と結んだ絲のことも

anataと契ったkokoroのことも昔話になる

 

去年の卯月に知らぬ間に親友が逝き

今年の卯月に竹馬の友が黄泉に去った

会者定離の理に諭され

残された僕はそれでも

淋しさを身の裡に囲って日日にしがみ付くのだ

 

何が大事なのか?何が大切なのか?

風雪の長きに晒され侵食され

もはや見極め切れないけれど

やっぱり

anataが其処に居ないとHITOとして永らえないと

それだけは解る

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終始の種を

2020-02-11 05:53:15 | 詩20

      終始の種を

 

僕らは物語り続けることを知らない

hitoは始まりが有って終わりがあると

役行者のように観念するが

ほんとうは

終わりの後の始まりを知らない

物語りを書き続ける術を知らない

誰も彼も

誰からも与えられていないからだ

そこにこそ

挑み続ける価値はある

不死ではなく

生死の間に傍線を引く書き人の居たことを

ココロに終始の種を蒔いてゆく耕作人の居たことを

瞬きの間をutaにする流離の旅人の居たことを

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