心の智慧
大方の気が吉の方角を向いている間は
取り敢えず
凶の場面からは視線を外せる
ひと塊りの気が楽の領域に留まっている間は
暫くは
苦の境遇を忘れられる
でも、どんなに気を散らしても
真実はそのまま残るから
いつか
必ず対峙しなければならないことに
些かの緩みもない
それは一つの”こころの智慧”で
その仄かな隙間や
その細やかな遊びが
困難に対処する苦慮を
救済してくれることも有る
長く生き抜いてきたことの地力で
幾度も修羅を折り込むことで
数多の哀楽を織り込むことでしか
それは
得難い芸当だけれど・・