降って来るもの

写真と散文とぽえむ

凡庸

2020-02-15 20:13:06 | 詩20

      凡庸

 

多岐にわたって才能が有る訳じゃないし

幾つもの能力を装備している訳でもない

 

凡庸のイノチを

ようように繋いでゆけるほどの

凡庸の才能や能力を

持ち合わせているに過ぎないけれど

それでも

身に誂えてもらったその分の幸福を

授けてもらった運命の措置を

inochiの主に感謝するしかない

 

僕はこうして

ひと言の一行を連ねる幾許に

過不足なく存在する

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糸を絲に

2020-02-15 04:22:35 | 詩20

      糸を絲に

 

撚り合さった糸の数で

広さや奥行きや深さは測れる

攀じり合った密度の濃淡で

長さや色合いや光沢が違う

 

それがそれぞれの特徴で

それがおのおのの持ち分で

そこに軽重の差はないのだが

その糸でお互いに編む模様が異なるのだ

 

いざ鎌倉!!に被る布の

温もりが違う厚さが違う大きさが違う

 

それだから

幸運にも掌に握る糸の一本一本

想いで磨き行き交いで潤し

縁り合わせで強靭にし温めて弾力を与え

どの一本も

必要不可欠な僕の絲にしたいのだ

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