降って来るもの

写真と散文とぽえむ

無機のSIZUKU

2020-02-19 13:09:04 | 詩20

      無機のsizuku

 

ZAWAZAWAと前陣の風が吹くと

約束事のように

前触れのように

無の天界から

無機のsizukuが垂れる

 

ひとつの形を求める欲求が

結束して

最初の一言を紡ぐ生い立ち

 

SAWASAWAと清涼の風が頬を撫ぜると

ko.to.ba.たちは

連珠のように集い

未知の無形の言付けを

muneの石板に刻んで

一巻のポエムを編む

 

-僕は何時でも

-霊媒師のように

-其の遣り取りに立ち合う

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色合いと濃度で

2020-02-19 06:01:02 | 詩20

      色合いと濃度で

 

大量の月日と時分と秒が

僕のイノチの歴史を過ぎ去った

 

何もせず

何も残せず

何の手応えもなく

何の思惑も含まない間に

何の意図も示せない間に

 

一生の半分はそのように消費される

人生はそれ位の濃度で水泡に帰すから

 

折角それぞれに与えられた

多分おのおのに供給された

各自の色合いの絵の具で

せっせと

自分のinochiの絵を描くのだ

 

中途で投げ出しても悔いのない

未完成でも納得の

不揃いや不可思議や不器用を

己が特徴にできる覚悟で

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ひと欠片の未来を

2020-02-19 05:32:58 | 詩20

      ひと欠片の未来を

 

この先にあるかも知れない道筋の予告編や

もしかしたら未来の先取りかも知れない

或いは選択次第で辿っていたかも知れない

 もう一つの路の行先のことや

未来はこんな風に待ち構えていると

垣間見せられることが間々ある

 

それは薔薇色でもなく

 かと言って灰色でもなく

配色は定かではないけれど

多分、普通の暮らしの背景の色で

幸いなのか、そうでもないのか?

 楽しいのか、詰まらないのか?

詳細は描写してくれない

 

僕は頬笑んでいるのか?

 それとも

眉間に何本もの皺を寄せているのか?

定かな映像は残してくれないけれど

 偶に、不意に、正夢のように

暫く脳裏に滞留して

気持ちを左右することも有る

 

何れにしても

そのひと欠片の未来予想図は

こうして書いている時分には

 既に雲散霧消して

唯の夢物語に帰結しているのだが・・

          02/19 05:50 万甫

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