おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

冷や汗?

2013-02-02 | ■ 業 務 エ ッ セ イ


『重任というのは 役員さんが 切れ目なく就任したという意味ですから 任期が2年と決まっているのなら 月1日した方が2年後の月1日 などという登記は あり得ないと思いますよ』

“先生 うちの法人の定款は やめた役員でも 後がまがいなくて どうしても必要な人数がそろわないときは 続けていなければならないと いうこといなっていて・・・”

『でも そういう場合でも 後がまさんが登場したら 本来やめていたはずの その日付が退任の時期として登記されるはずで・・就任と重任の間が2か月もあるようなのは見たことがない・・ン・・・待てよ・・・公益関係法人特有の世界 ?・・・』 <ここのところは 断言はまずい ・・かも ?・・・一応 保留 引き下がって 調査を要する ということで・・>




私の仕事の大きな二分野は 行政書士とマンション管理士
前者では 不動産・商業 登記 で 今は特に 後者の法人登記
後者では 不動産登記 で 主に区分所有法関係登記

それぞれの知識が 必要になります


何度か記しているように 昨今の公益法人関係の改革は
概して言うと 今まで曖昧に蓄えれたかもしれない 公的な補助を受けていたような財産を 一度洗い出し 本来の公的目的のために費やさせ 今後は 活動の公的目的度合いによって
監督度合いを区分けし 制度を存続させることにしよう
という取組です

問題は 手法のあり方
たとえば100万円の洗い出しのために
300万円以上のエネルギーを要求しているような具合が多くならざるを得ないようなで
なんとも シンドイ 面があります
なにより いままでの たかが50条ほどの法律の100年間も改革がなかったような世界を 基本的な法律だけでも300条以上もある仕組みになんとかかんとか合わせようという作業なので なんとも 難解 かつ 実務に合わない不整合とも言えそうな手法の重ね重ね?で とても 付け焼刃の学習では事務方さんは手におえないと思われます(失礼を覚悟で記してしまっていますが)
私自身 今までの業務のなかでも トップクラスの難行という感をもっています(性分が性分で 適当な程の理解では気が済まないという 悲しい性〈さが〉持ちなので)

そのうえ 長年の実務結果の尊重?という面もあるのか
現行の他の分野との不整合とも言える部分もあり・・・
えいっ やー という具合で 100年間変わらぬような規律でやってきてしまっているようなことなのか
他の法分野とは異なる 独特の解釈があるような・・・

というわけで さきに記した ≪重任≫の登記が意味するところの理解など
依頼主さんに 断言せずにおいてヨカッター
というようなことに

一歩間違えば 信頼半減 いや それ以上だったかも
超冷や汗もの という場面があったりしました
それほど 思い込まなくとも とも思うのですが
残念ながら ある意味 仕組み上の問題で理論上はさしたることではないかもしれないことの発言が 命取りになったりすることが まま あり 
難しいものだなー と思ったりするのです




マンション管理に必要な区分所有法関係の登記知識も
不動産登記中の 難解部分の多い分野で いつも?悩ませられています 
他の範囲とは違う 複雑な解釈に迫られることが多いのは確かです


でも お仕事 お仕事 何事にも挑戦
というか 是非とも 自分のものにしなければ ビジネスとして成り立ちません 依頼者さんのニーズがあってこその ビジネス



さて
本日の当地の午後は 
初春をイメージしてしまうような 大気の感触
北国の方には申し訳ないような陽気で 
曇りがちでしたが ホンノリ 春が思わず肌に触れたような
ありがたい心もちがしました

     

(いつものことですが 法律解釈は 点検の上ご理解ください
細部を省略して記しておりますので)