さすがに 今朝の寒さは 手がしびれるほど
私の唯一の担当仕事 ゴミだし のときにそれを味わいました
いよいよ 寒気との戦いの季節
もっとも 北の地の方からすると “なんのそれしきのこと”と
片腹痛い ような感想をお持ちになるかもしれませんネ・・・
さて 今も ときどきある質問
“ 外国の方との共同出資で チョットした事業をしたいのですが
LLCとLLPというのを耳にするんですけど これって
株式会社とかと どう違っているのでしょう
私みたいな立場の者は どんな形がピッタリなんでしょうネ ”
株式会社だと 要するに 議決権や利益の関係の基本は
出資額が すべてを仕切る ようなことに 結果的になる
お金がないけどノウハウなら ノウハウがなくても 出資ならなん
とかという企業人が多少自由にしかも個性を出し合いながら団結
する仕組みには どちらかと言うと向かない
種類株式で そのあたりのことを補うこともあるが
大げさすぎる? ような気がするし もうすこし簡易にまずは個性
をもだしやすい仕組みがいい
とすると LLC(合同会社)やLLP(有限責任事業組合)の説明もさ
せてもらうことになりそう
《 もっとも 他には 個人企業・民法上の組合・商法の匿名組合・
特別法による投資事業有限責任組合などもあるし
この場面ではお勧めできないが 稼いだ利益を分配することにあま
りニーズがない場合には一般社団法人・一般財団法人ということさ
えあるし 各種の協同組合組織(中小企業協同組合法によるものと
農協・生協など特別法によるものがあるが)
保険事業をするには相互会社(保険業法の定めによる・・会社 とは
なっているが正確には中間法人的なもの)の形もあるし
最近よく聞く 信託という仕組み(信託法による)もあって会社や
組合と同じような形として利用できそうになっていることも一応話題に
なることもある
もちろん 会社法で合同会社(LLC)の他に株式会社・合名会社・合資
会社も控えているが・・ 》
というようなことで
いろいろ話をするうちにたどり着くところは
“そのLLCとLLPって どこがどうちがうんです?”
ときます
★ LLPは要するに組合
構成員全員が有限責任
構成員間の契約自由
組合だから私法上の法人格はない
☆ LLCは要するに会社
だから社員と呼ぶことになって社員全員の有限責任
会社組織だから定款が登場して定款で自治
会社だから法人格がある
“いざというとき有限責任って取り立ての範囲が区切ってあって
身ぐるみはがれることはないってことですよね
じゃ 全員有限責任で ある程度自由自治があって ということだと
ホトンド 同じじゃないんですか?”
最大のポイントは 税の関係あたり
日本では 私法上の法人格の有り無しと 法人課税がされるか
どうかが関連して判断される
どうしても所得税の累進課税と 法人税の税率が一定の扱いの差が
気になる
企業を立ち上げて初めの頃の損失が多そうなベンチャーだと
組合の仕組みなどを利用することで組合の損失を組合員の所得と相殺
できそうなことになりそう・・個人課税だとできそうだけど法人課税だと
こうはいかないことになりそう(でも 税務署もさまざまな方向から眺めているからネ・・・
ということあたりで 結論めいたことを言わないといけなくなり
要するに LLCとLLPの大きな違いの一つは
会社課税か 組合員個人課税か というところあたり
裏話?では 合同会社のみでもOKともいえそうなのに
なんでLLPまで登場したかというと LLCで個人課税をという
流れがあったのだけれど膨大な監視費用がかかりそうであって
つまるところ法人格のある合同会社(LLC)に構成員課税はまずいだろう
ということで 個人課税を可能にする形としてLLP誕生
となったらしい?・・
というようなお話まですることもあったりで・・・
ナントナク “よーし その形で 商売をします”
という声をきかせてもらって ひとまず会談終了とはなるのです
スミマセン 関係のない方には なんのこっちゃ という話題
仕事柄 ときどき こんなふうな記事も舞台に登場したりします
本日は これから 某所でどうしても避けられない行事担当
ということで 行ってまいります
それにしても 人生どんな場面でも 選択肢が多いということは
いいような ある意味 都合が悪いような・・・
株式会社のことの話は省きましたが 役員体制などどんなふうにするか
を考えると 株式会社だけでも39とおり もの形があるんですからね・・・
選ぶのも 楽しいやら? 苦しいやら
今日は 堅い話でスミマセン ですが
いつ どんな ハズミで? 商売でも始めよう と夢想しないとも限りませんので
誰にでも あり得る噺 とも言えそう??です?から
(いつものことですが 法律論に関しては概要を記しただけです
どうぞ ご容赦をお願い申し上げます)