連れ合いと娘二人の4人で、旅行会社の「三陸縦走感動の3日間」なるツアー旅行に参加しました。この旅行で印象に残ったことは、 ① 山背 ② 3・11東日本大災害の記憶 ③ 病気に寄り添う心使い の三つでした。
体感した山背
新幹線で盛岡へ。盛岡からバスで久慈へ。三陸縦断の始まりです。
久慈から、やっと復興した北リアス線で「譜代」まで40分程乗りました。
ところが、電車に乗ると全線で海きりが発生す、眺望はまるでありませんでした。
運転席のとなりから写した情景です。左が海岸線で海、右が山よりです。海岸線を走り素晴らしい眺望のはずですが何も見えません。運転手さんは眺望の良い所では、徐行したり、停止したりしながら説明してくれましたが、眺望のきかない天気に、説明する若い運転手さんが可愛そうでした。
譜代駅で下車、バスで断崖の景勝地 北山崎に行きましたが、勿論こちらも眺望 ゼロ。ビジターセンターでスクリーンで鑑賞した景色です
北山﨑の断崖の景勝も海霧でほとんど見られず、写真はビジターセンターのスクリーンです。
予定した鵜の巣断崖などを海上から見る観光船も欠航となりました。
田野畑村のホテルに泊まりました。
翌朝、ウニ漁が始まると言うので朝4時には起きました。ホテル6階の部屋から見た小さな港です。
霧の中、漁民が働き出していました。4時半に合図の音があり、みなさん漁に出かけました。
港は霧の中、沖は全く見えません。漁に出ない船、出てもすぐ帰ってくる舟など様々でした。
6時ころ帰ってきた舟です。右が改定をのぞく箱眼鏡? 左が獲れたウニです。
あまり漁にならなかったようです。
私の駄句 ウニ求め霧に消えゆくサッパ舟
この日は、浄土ヶ浜に行きました。浄土ヶ浜のレストハウスで昼食でした。
昼食後、浄土が浜の遊覧船に乗る予定でしたが、こちらも霧のため欠航でした。二日続きの欠航にがっかりしました。
岩手入りしてから関東の高温が嘘のように、最高気温が23℃と涼しく、夜もクーラーを使わず、ぐっすり眠ることおができました。
これが、ヤマセだと思い、山背を初めて体感しました。こんな日が長く続くと稲が育たず、さらに長引くと凶作や飢きんをもたらす山背だと実感しました。
やませ
(2018-01-03 朝日新聞 朝刊 青森全県・1地方)