雇用形態の多様化が進んでいます。
職場の中では、正社員、契約社員、派遣社員、パートタイマー、アルバイト。
あるいは、定年延長で一年契約の更新で雇用される(準)高齢者、外国人、学生アルバイト、主婦パートタイマーなどなど様々な働く人たちがいます。
こうした中で、誕生した用語が「ダイバーシティ・マネジメント」。
様々な人たちが、等しく平等に働ける環境、状態を作るための雇用マネジメントのことです。
もともとは、様々な人種や民族が組織を作るアメリカで誕生した概念です。
新入社員を見て「今の若い奴は・・・」と嘆くオジサマ・オバサマ達の持つ世代間ギャップどころではない、様々な価値観や労働観を持った人たちで職場が構成されることになるのです。
モチマエ(強み)を活かすという能率コンセプトからすると、各世代間の特性を最大限に活かすことが重要だと考えます。
高齢者・・・今まで培ってきたベテランの技能、匠の職人技、ノウハウ経験を活かしていく。
技能の伝承。技術の継承。若手社員の育成。
外国人
職場の助っ人になっていただくとともに、職場・組織のグローバル化の一翼を担う。新しい視点からの日本の職場の改善、革新。
女性
生活者としての主婦、母親としての視座からの日本の職場の改善、革新。
今から日本の組織・職場をけん引するスーパーパワー。
もっともっと経営者、管理者として活躍する女性が欧米並みに増えれば、日本経済はパワーアップ!
出産育児サポート、マネジメント研修受講支援などが必須です。
男性
ビジネスのグルーバル化に乗り遅れ、アジア諸国の追い上げ、逆転を許した張本人。
今までの働き方、ビジネスの仕方を反省するとともに、自己革新、脱フリーライダー(タダ乗り)、自己啓発が求められます。
若年者・若手社員
まずは何が何でも就職・就社。
働く場は、必ずスキルや技能を向上させます。
自分探しもいいけれど、それは働きながらやるものです。
フレッシュな目で、日本の組織、職場を見つめてください。不思議なこと、不条理なこと、合理的でないこと・・・さまざまな問題が見えてくると思います。
そして、行動。上位者・先輩を巻き込んで、一大改革に乗り出すことです。
行動を起こすことです。
いつの世も、無垢で怖いもの知らずの若者が組織を変えるのです。
現在の日本の人事部や労務部は、一見新しそうな施策を打ち出していたとしても、ベースは日本型人事屋さん。
終身雇用、年功序列、企業内組合といった三種の神器が依然土台となっているのです。
小職が嫌いな言葉である「非正規社員」「成果主義」「ジョロウガイ(女性・老人・外国人)」といった言葉が、いまだ人事部内ではかわされているのです。
まずは、人事部改革、経営トップ主導の人事マネジメント、ラインへの人事権の付与などを推進していく必要があると考えています。
ダイバーシティは、プロジェクトマネジメントでもあります。
様々な人の持つ強みを結集し、組織風土に活力を持たせ、一つの方向に向かって進んでいくことが求められるのです。
欧米の人事管理に追従するのではなく、日本型の新しい雇用管理の構築が求められていると思います。