最初にアマゾンという社名を聞いた時、最初にイメージしたのが「アマゾンの半漁人」・・・。
昭和です(笑)。
アマゾンの前社名は、「カタブラ」だったらしいのですが、不評のため現社名に変更したとのこと。
アラビアンナイトの呪文「アブラ・カタブラ」からとったものと思われます。
ジェフ・ベゾスさんが、アマゾンを立ち上げたのが、1995年。
windows95がセンセーショナルに世に出た時代。
阪神淡路大震災やオウム事件があった激動の時代・・・つい昨日のように思い出されます。
これから、たった19年で他社の追随を許さないアマゾン大帝国を作り上げました。
本当にスゴイことだと思います。
「1分間ジェフ・ベゾス Amazon.comを創った男の77の原則」
西村克己著 SBクリエイティブ刊 952円+税
この1分間シリーズは、西村さんをはじめとする大学教授や作家が偉人、有名人などを取り上げて解説するもので、
過去、ジョブズ、ウェルチ、ポーター、ドラッカー、コトラーから本田宗一郎、松下幸之助まで、
1時間弱で理解できるコンパクトな書籍として刊行されています。
今回取り上げられたのがアマゾンの創業者ジェフ・ベゾス。
プリンストン大学を首席で卒業した英才。
「挑戦しなければ、きっと後悔する。」
高い志を掲げて創業。
まさにアメリカンドリームを現実のものとします。
同書では、ベゾスさんの名言を77取り上げ、逐一解説を加えていくという展開を取ります。
2ページ見開きで読みやすく、新書サイズ。通勤電車で読むには、ピッタリの一冊です。
同書の中から、気になったベゾスさんの名言を紹介させていただきます。
「まずは始めてみる。最初の小さな丘に登れば、その頂上から次の丘が見える。」
「大きなことが非効率に行われている時、そこにチャンスがある。」
「現実に遭遇してみて、役に立った計画など何一つなかった。」
・・・まさにベンチャー創業者。経験者しか語れない言葉です。
「失敗を覚悟すると、心は軽くなる。」
「業界2位の10倍になるには、10%だけ優れていればいい。」
「どうやったらうまくやれるかという答えを顧客が教えてくれる。」
「アタマのよさを誇るより、人に優しくあることだ。」
「旧世界では30%をサービスに70%を宣伝にあてた。新世界では比率は逆転している。」
・・・説得力ある説明です。
「コールセンターの業務は全員が出来なければならない。」
・・・管理職も経営者もコールセンターの業務が出来る・・・本当に素晴らしい社風です。
「注意を払う相手は顧客であって、競争相手ではない。」
「ビジョンには頑固だが、ディテールには柔軟だ。」
「我々が愛しているのは、言葉とアイデアなのである。」
・・・同書の中で最も気に入った言葉です。名経営者は、アイデアマンであるとともに名コピーライターなのです。
「どういうものか、実際にご覧にいれましょう。」
・・・プロトタイプ!プロトタイプ!プロトタイプ!
「実験にかかるコストを減らして、たくさん実験できるようにする。」
・・・まさにリーンスタートアップ。
「失敗のない投資ばかりしていたら、長打を狙うことができない。」
「企業文化は、30%が起業家が心に描いた姿。30%が社員の質。40%が偶然の作用。」
・・・これまた、ベンチャー創業者だからこそ語れる言葉。マネジメントの現場感が伝わってきます。
「最後は、顧客にとってよい選択をするものが勝ち残る。」
まさにそのとおり。
同書では、ベゾスさんの言葉に丁寧な解説を付け、事例やケースも学ぶことが出来ます。
1000円でこの中身・・・なかなかコスパの高い一冊です。
20歳代の若者に読んでいただきたい本です。