能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

1分間ジェフ・ベゾス Amazon.comを創った男の77の原則 アマゾンが愛するのは言葉とアイデア

2014年10月20日 | 本と雑誌

最初にアマゾンという社名を聞いた時、最初にイメージしたのが「アマゾンの半漁人」・・・。

昭和です(笑)。


アマゾンの前社名は、「カタブラ」だったらしいのですが、不評のため現社名に変更したとのこと。

アラビアンナイトの呪文「アブラ・カタブラ」からとったものと思われます。


ジェフ・ベゾスさんが、アマゾンを立ち上げたのが、1995年。

windows95がセンセーショナルに世に出た時代。

阪神淡路大震災やオウム事件があった激動の時代・・・つい昨日のように思い出されます。


これから、たった19年で他社の追随を許さないアマゾン大帝国を作り上げました。

本当にスゴイことだと思います。

 

「1分間ジェフ・ベゾス Amazon.comを創った男の77の原則」

 西村克己著 SBクリエイティブ刊 952円+税

 

この1分間シリーズは、西村さんをはじめとする大学教授や作家が偉人、有名人などを取り上げて解説するもので、

過去、ジョブズ、ウェルチ、ポーター、ドラッカー、コトラーから本田宗一郎、松下幸之助まで、

1時間弱で理解できるコンパクトな書籍として刊行されています。


今回取り上げられたのがアマゾンの創業者ジェフ・ベゾス。

プリンストン大学を首席で卒業した英才。


「挑戦しなければ、きっと後悔する。」


高い志を掲げて創業。

まさにアメリカンドリームを現実のものとします。

同書では、ベゾスさんの名言を77取り上げ、逐一解説を加えていくという展開を取ります。

2ページ見開きで読みやすく、新書サイズ。通勤電車で読むには、ピッタリの一冊です。

同書の中から、気になったベゾスさんの名言を紹介させていただきます。

 

「まずは始めてみる。最初の小さな丘に登れば、その頂上から次の丘が見える。」


「大きなことが非効率に行われている時、そこにチャンスがある。」


「現実に遭遇してみて、役に立った計画など何一つなかった。」

・・・まさにベンチャー創業者。経験者しか語れない言葉です。


「失敗を覚悟すると、心は軽くなる。」


「業界2位の10倍になるには、10%だけ優れていればいい。」


「どうやったらうまくやれるかという答えを顧客が教えてくれる。」


「アタマのよさを誇るより、人に優しくあることだ。」


旧世界では30%をサービスに70%を宣伝にあてた。新世界では比率は逆転している。」

・・・説得力ある説明です。


コールセンターの業務は全員が出来なければならない。」

・・・管理職も経営者もコールセンターの業務が出来る・・・本当に素晴らしい社風です。


「注意を払う相手は顧客であって、競争相手ではない。」


「ビジョンには頑固だが、ディテールには柔軟だ。」


我々が愛しているのは、言葉とアイデアなのである。」

・・・同書の中で最も気に入った言葉です。名経営者は、アイデアマンであるとともに名コピーライターなのです。


どういうものか、実際にご覧にいれましょう。」

・・・プロトタイプ!プロトタイプ!プロトタイプ!


実験にかかるコストを減らして、たくさん実験できるようにする。」

・・・まさにリーンスタートアップ。


「失敗のない投資ばかりしていたら、長打を狙うことができない。」


企業文化は、30%が起業家が心に描いた姿。30%が社員の質。40%が偶然の作用。」

・・・これまた、ベンチャー創業者だからこそ語れる言葉。マネジメントの現場感が伝わってきます。


「最後は、顧客にとってよい選択をするものが勝ち残る。」

まさにそのとおり。

 

同書では、ベゾスさんの言葉に丁寧な解説を付け、事例やケースも学ぶことが出来ます。

1000円でこの中身・・・なかなかコスパの高い一冊です。

20歳代の若者に読んでいただきたい本です。


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