強い雨と風。
天気予報によると午後からは晴れの見込み。
強い雨と風。
日経ビジネス誌2021.3.1号の特集記事は、3.11。
東日本大震災から10年・・・現地を丁寧にリポートしています。
地味な特集ですが、今、この国が抱える課題をあぶり出しています。
もう一度、考え直し、やり直す時だと思います。
同誌は、次のように指摘します。
この10年は被災地の復興のみならず、
震災で顕在化した「日本の矛盾」を是正する時間でもあった。
原発に依存したエネルギー政策、
首都圏に偏った産業分布、
地域の極端な高齢化、
自己決定権に乏しい他方行政、
遠隔地の貧困な医療、防災体制・・・。
この特集では、「被災地五大改革、なぜ完成しない」「被災地変わらずして、日本も変わらず」の二部構成。
現在の被災地の現状を丁寧に解説しています。
この10年・・・とりあえずの復旧はしたけれど根本的に何も変わっていない・・・。
本当に残念です。
「先送り」は、わが国の悪癖・・・そのうち国民も忘れ去ってしまいます。
時の経過とともに、政治家も資本家も働く人たちも、疑問に思わなくなってしまいます。
最大の原因は、ビジョンやグランドデザインがないこと、中長期的な視点・視座に欠けていることにあると思います。
名著「失敗の本質」の中でも指摘されたように、日本人の短期的視点、戦力の逐次投入、場の空気などが、10年たっても何も変わらない状況を作ったのだと思います。
今、日本の将来像を冷静に考えてみると、次のようになると思います。
政治家や経営者などのリーダーたちも心の底には、きっと、あきらめ感があります。
ユーラシア大陸の東端、極東の島国・・・天然資源もないが、活力もなく経済力、デジタル力も弱い衰退していく超高齢の老人国家・・・民は真面目に懸命に働いているが、明日はない・・・困ったことは孫子の代まで先送り・・・ギリギリ・カツカツでも生きていける国を造ろう!
ちょっと寂しいです。
少子高齢化、脱炭素、環境問題、社会保障・・・課題先進国と言われる日本は、逆に言うとソリューション大国。
問題解決し続けて行けば、後からついてくる国々に対して強いリーダーシップを発揮することが出来るはずです。
あの日から10年・・・もう一度、リ・スタートしなければならないと思います。