新型コロナウイルスによる大混乱。
社会が大きく変わると共に、企業で働く人たちの働き方も大きく変わっています。
在宅勤務、テレワーク、リモート会議、モバイルワーク、出張自粛、飲み会禁止、デスクで黙食・・・。
都心部のオフィスから郊外に移転したり、スペースを縮小したり、事業部をダウンサイジングしたり、事業縮小したり・・・。
コロナは、日本の会社にも実に大きな影響を与えました。
そんな中、一番の被害を被ったのは中間管理職と呼ばれる人たちです。
部長、次長、課長・・・経営サイドと一般社員の間に挟まれた立場・役割・・・。
上から降りてくる指示命令、言う事を聞かない動かない部下メンバー・・・その板挟みになり最もストレスがたまるポジションです。
それでなくても、ものすごいスピードで動く現代社会。
そのしわ寄せが、中間管理職に襲い掛かります。
個人情報保護、セクハラ防止、セクハラ防止、内部統制、ISO、上層部への報告、働き方改革などなど年から年中、書類作成や会議参加を求められます。
人事考課、目標管理、労務管理、部下との面談、苦情処理といったルーティンワークに加えて、新たなミッションがどんどん増えていきます。
「何でも、課長かよ!」というグチが出ない日はないと思います。
実に大変です。
さらには、プライベートでも様々な問題がこの世代に襲い掛かります。
両親の介護や育児、子どもの教育問題、単身赴任や転居を伴う異動などなど公私ともども山積する課題でいっぱいです。
いろいろな障壁を乗り越えても、やがて訪れる役職定年。
そして、定年退職・・・退職金もこの10年で1000万円下がったと言われています。
そして、再雇用で賃金は半分。
公的年金は、やがて68歳~70歳支給になると言われています・・・。
作家の橘玲さんの著書「上級国民・下流国民」「無理ゲー社会」でも指摘したディストピアの世界です。
国は、「自助・共助・公助」と言いますが、それも限界のような気もします。
本当に、「生きていく」という事は、大変だと思います。
こんな状況でサバイバルしていくためには、強いメンタルと自分だけの「軸」がなければならないと思います。
また、身体が資本ということを強く意識して、身体・メンタルともにセルフマネジメントをしっかりしていくことしか自衛の手段はありません。
日本のヒジネスパースン・・・どこかに「逃げ場」を作らなければなりません。
また、サバイバルのためには、学び続ける、実行し続ける、成果を出し続けることが必須となります。
1 自分ならではの高い専門性を身に着ける 知識・技能・態度
2 プロフェッショナルとしてのスキルを磨く 自立型人材・自律型人材・自走型人材
3 人脈、ネットワークを広げる 会社以外での結びつき
4 PCスキル、デジタル力、DX力を強化する
5 数字に強くなる・・・会計力、ファイナンス力を高める
これらも、相当な努力が必要になります。
成し遂げられる人は、上位の5~10%だと思います。
また、豊かな人生を歩むためにはプライベートでの自分の解放、自己啓発も大切になってきます。
1 ご機嫌、愉快に、笑って毎日を過ごす 楽観主義、テキトー主義
2 家族や友人、周りの人たちとの接点を持つ 孤独が死を早める
3 今までやりたかった趣味に着手する 音楽やクルマ、バイク・・・
4 文学や哲学、歴史などのリベラルアーツの世界を楽しむ
5 自分が出来るスポーツを生活の中に取り入れる
経営コンサルタントの大前研一さんは、8つの趣味を持てと言います。
「屋内で出来る趣味・屋外でやる趣味」「一人で出来る趣味・複数人で楽しむ趣味」。
この掛け算、4つの象限に2つずつの趣味を組み込めと助言されています。
ご高齢の大前さん・・・今でも、オフロードバイクやスキューバダイビングを楽しまれているようです。
マッキンゼーで世界的なコンサルタントとして活躍され、今でもブレークスルー大学の学長としてバリバリのビジネスパースンの語る実に素敵な趣味コンセプトです。
作家の五木寛之さんは、高齢者には「教育」と「教養」が必要だと指摘しています。
「教育・・・今日、行くところがある」「教養・・・今日、どこかで用がある」・・・。
なるほど・・・暇なおじいちゃん、おばあちゃんになってはいけないということですね。
日本のビジネスパースンも大変ですが、今の苦難が明日に繋がるという信念をもって、日々の仕事、生活に一所懸命努力していくことが必要だと思います。
がんばれ!ニッポンのサラリーマン!