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老いを読む 老いを書く・・・酒井順子さんの新刊新書 人生最後のギャンブルである「老後」をどう生きるか?

2025年01月06日 | 本と雑誌

大好きな酒井順子さんの新刊新書が発刊されました。

今回のテーマは、誰にでも訪れる「老い」。

著者は、「日本は老い本大国」であるとし、「老い本は不安と希望のしるし」と喝破します。

老いを読む 老いを書く

酒井順子著  講談社現代新書  960円+税

 

同書は、いつもの酒井節が弱くなっているような気がします。

ベースは、100冊以上の「老い本」を読みこみ、丁寧な解説とコメントを加えるというスタイルをとっています。

今や老い本の古典である「楢山節考」「恍惚の人」「徒然草」などを取り上げ、巻末には老い本年表が掲載されています。

 

目次

第1章 老いの名作は老いない

第2章 老いをどう生きるか

第3章 老いのライフスタイル

第4章 老いの重大問題

 

同書では、いつもの酒井節が炸裂する場面もあります。

定年クライシス・・・会社人生が終わる「生前葬」

60代・・・老人界のフレッシュマン

乙女老女は未来志向・・・黒柳徹子は老い本を書かない ラスボス森茉莉

人生最後のギャンブル

広島から全国に広まったスーパーお婆ちゃん石井哲代さん103歳も取り上げられています。

広島県尾道市で一人暮らしする石井ばあちゃん。

地元紙の中国新聞の記者に注目され、記事化され注目を浴びます。

その後、「102歳、一人暮らし 哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方」を出版。

この本は、17万部売れ、全国的なベストセラーになりました。

現代の、きんさん、ぎんさんですね。

酒井順子さんの新刊本・・・「老い」について様々な角度から掘り下げていきます。

誰もが迎える長い老後・・・新たな視点を与えてくれる素敵な一冊です。


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