大好きな大前研一さんの新刊新書が刊行されました。
第4の波 AI・スマホ革命の本質
大前研一著 小学館新書 1078円+税
大前さんは、マッキンゼーの経営幹部、トップコンサルタントとして活躍された経営のレジェンド。
すでに80歳を超えられていますが、カミソリのような鋭い切れ味の分析力、提言力には驚かされます。
目次
序章 第3の波すら超えられない日本
第1章 第4の波とは何か 日本人が早急に知るべき世界の最新潮流
第2章 生き残りのカギは「スパイク型」 自分の強みを尖らせろ
「第3の波」は1980年に故アルビン・トフラーさんが上梓したベストセラー本。
トフラーさんと大前さんは親友で、今回は「第3の波」の次に来るであろう世界を大前さんが書きました。
第1の波 農業社会 農業革命
第2の波 工業化社会 産業革命
第3の波 IT社会 情報化
そして、著者が指摘するのは「第4の波」は、AI、スマホ革命による「サイバー社会」。
米国のGAFAM(グーグル、アップル、メタ、アマゾン、MS)が牛耳るデジタル、サイバーの世界は更に進化、深化していくと指摘します。
AIにより消えていく仕事もあるけれども、新しい仕事も出てくる・・・さらにはAIには代替できないエッセンシャルワーカー(看護、介護など)の需要は決してなくならないと言います。
日本は、経済社会全体が「第2の波」の工業化社会の中にとどまっており、このままでは更なる敗戦を繰り返すと喝破。
これからは、会社も個人も、強みを活かした「尖がり」が不可欠だと喝破します。
トンガリを持った会社や個人を「スパイク型」と読んでいます。
文科省主導の工業時代適応の教育のままではサイバー社会を生きる次世代も育たないとし、学習指導要領や偏差値教育は廃止すべきであるとします。
こどもたちには、「スマホ構想力」を身につけさせろ!と大前さんは言います・・・。
今では、スマホ一台で、創作やアウトプット、インプットまで何でも出来る時代。
小学生でもデジタル・ゲームを作ることが出来ます。
「尖がれ!」「とんがれ!」・・・大前研一さんからのメッセージです。