ロシアがウクライナに侵攻・・・。
第二次世界大戦後、最大の危機と言われています。
コロナもノンカーボンもSDGsも吹っ飛んでしまいました。
人類の叡智は、いったいどこにいったんでしょうか?
日経ビジネス誌2022.2.28号の特集は「脱炭素経営ランキング トヨタ、日立、花王・・・栄冠は誰に」。
68人の専門家によるノンカーボンに取り組む会社をランキングしようとする試みです。
興味深く読むことが出来ました。
「脱炭素」「ノンカーボン」は、日本企業にとっては、まさに黒船です。
ゲームのルールが変わったのです。
この波に乗れないと、下り坂にあるこの国は、ますます落ちていくことになります。
Contents
Part1 本気度、先進性などで採点 専門家が認めたトップ70社はここだ
Part2 経営陣と社員が一丸 会社を丸ごと作り直す
Part3 創エネ省エネを駆使 EXの旗手たち
Part4 トップが決意表明 明確な計画を掲げよ
「EX」とは、エネルギー・トランスフォーメーションのこと。
最近はやりのDXやCXと同じ文脈です。
脱炭素経営ランキングトップ10
10位 三菱ケミカルHD 81ポイント
9位 ソニー 90ポイント
7位 キリン 91ポイント
7位 イオン 91ポイント
6位 リコー 96ポイント
5位 エネオス 114ポイント
4位 三菱商事 139ポイント
3位 日立 185ポイント
2位 花王 215ポイント
1位 トヨタ自動車 232ポイント
ポイントからすると、トヨタと花王がぶっちぎりです。
脱炭素経営に失敗すれば、世界の市場からの退場させられることになります。
EU、ヨーロッパが、なぜあれだけ環境、カーボンに神経質なのか理解できませんでしたが、今度ばかりは本気で取り組まなければ、日本の明日はありません。
ゲームのルールが変わる・・・受け身の姿勢では勝ち目はありません。
スピード感が全く違うGAFAMの後塵をはいしているわが国・・・何とかしてゲームのルールを作る側に回りたいものです。
日本がゲームチェンジャーになるための知の探索と知の深化・・・両利きの経営で戦っていくしかないように思います。
この特集では、脱炭素経営 成功の5カ条を取り上げています。
脱炭素経営 成功の5カ条
1 経営トップが本気度を示す 社長自らの言葉で公約する
2 分かりやすい旗を掲げる 野心的&具体的な目標をいち早く打ち出す
3 実行組織やスケジュールを明確にする 専門や横断の組織を設け人材を登用し、目標達成への段取りを組む
4 本業の収益に結び付ける
5 リスク情報こそ積極開示 財務情報で分からないリアルな姿を見える化
経営戦略とオペレーションの常道とも言える5カ条ですが、きっちり遂行、執行できる会社は少ないです。
ピンチはチャンス!
これを機会ととらえて、国際競争力を高めたいニッポンです。