能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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青山一丁目の伝説は復活するのか?NewマクラーレンHONDAのニューF1マシンを見てきました

2015年02月15日 | マーケティング

本田技研工業の青山の本社まで、マクラーレンHONDAのニューF1マシンを見に行ってきました。

HONDAのF1復活は、8年ぶり。

FITの世界的なリコール問題、タカタのエアバック事件のみならず、売れる新車が出ないホンダ。

本当に心配です。

S660や新型シビックの開発状況が、webで紹介されていましたが・・・。

過去の延長線上で、どうやら起爆剤にはなりそうもありません。

ニューF1マシンは、1600CCの排気量のV型6気筒エンジンを搭載。

F1バイロットも、フェルナンド・アロンソさん(スペイン)とジェンソン・バトンさん(英国)。

実力的にも、十分優勝を狙えそうです。

黒とシルバーを基調としたカラー。

蛍光色の赤いラインがボディを引き締めます。

以前は、「Powered by HONDA」のロゴが入っていたのですが、ニューマシンは「HONDA」のロゴだけです。

マクラーレンの文字が見えます。

F1パイロットが乗り込むコックピット

リアもなかなか精悍

1980年代、マルボロ・マクラーレン・ホンダは、全16戦中15勝するという記録を打ち立てました。

アラン・プロスト(フランス)とアイルトン・セナ(ブラジル)という歴史に残る名ドライバーを擁し、向かう所敵なし状態でした。

 

鈴鹿サーキットに、仕事を絡めて行っていたのですが、今でもアイルトンのエグノースト音が耳から離れません。

プロフェサッサーと呼ばれたプロストは、天才的なギアシフト術でコーナーを回っていくのですが、アイルトンは「セナ足」と呼ばれるアクセルワークで駆け抜けていきました。

 

余談なのですが、広告代理店時代、本田技研工業さんを担当していた頃、マルボロ・マクラーレン・ホンダ優勝の凱旋パレードで青山通りをマルボロカラーのF1マシンを走行させてはどうかという企画書を作ったことがあります。

秋の青山通りをアイルトンとプロフェッサーがドライブするマシンが走る・・・う~ん、なかなかいい企画だと自惚れていたのですが、ホンダの技術者の方に言われました。

「ムリ!」・・・(笑)

F1マシンは車高が極めて低いため、一般道を走ると底を摺るらしいのです。

モナコやカナダのGPコースを走るときは特別なチューンをほどこすのだそう。

であれば、F1走行用に一般道のデコボコをなくすため、専用のボードを青山通りに敷き詰め、その上をF1マシンが走る・・・でもすごいコスト、経費がかかるとのことで断念しました(笑)。

また、F1マシンは長い時間低速では走れないとのこと・・・エンジンが故障するらしいのです。

それから、警視庁の道路使用許可をいただくことも難しいということを知りました。残念!!!

 

モナコ王国で開催するモナコグランプリのように、皇居の周りを周回するパレスサイドサーキットを夢見たこともありました。

日本の基幹産業である自動車メーカーが参戦し、天皇陛下や各国首脳も観戦・・・メルセデスやルノー、フェラーリ、フォードを撃破し、日本の技術力を見せつける・・・やっぱり無理でしたよね~(笑)。

 

青山一丁目の伝説は復活するのでしょうか?

HONDAの技術力と資金力、そしてマクラーレンを含めたマネジメントが摩擦なく進めば、おそらくコンストラクターズチャンピオンにはなれると思います。

その時のドライバーズチャンピオンは、アロンソでしょう。

が、今のホンダの課題は、環境に優しく、人に優しいクルマを作ることが最優先だと考えています。

小手先の小さな進化ではなく、本当に「世界が驚くクルマ」を出さなければなりません。

本田宗一郎さんの時代、ホンダがまだ中小企業だった頃、世界最高峰のマン島TTレースに出場して優勝する・・・あるいはまだ二輪メーカーだった時にF1に参戦する・・・それは、社員の士気も上がるでしょうし、会社の一体感も高まると思います。モータースポーツファンも、ホンダの車を買うでしょう。

でも、今は、そんな状況にはないと思います。

昨日のバレンタインディの日本経済新聞には、F1人気の出てきたアジア市場、モータースポーツ文化が定着しているヨーロッパ市場を狙う、ホンダ社内の人材育成、技能伝承をするといったことが書かれてましたが、どうも違うような気もします。

 

個人的には、今、「ホンダのトヨタ化(TOYOTAになりたい!)」「トヨタのホンダ化(かってのホンダのように若返りたい!)」が進んでいるように思います。ほんとうに残念なことです。

 

http://blog.goo.ne.jp/tomitomi111/e/15cb1fc3cb441fbf8f35e0e7cbac47be

 

本田技研工業は、どこに向いて進んでいくのか?

あとから見ると、2015年頃の経営戦略が誤っていたと言われることがないよう祈っています。

がんばれ!伊東社長!寄せ書きして、帰路につきました。

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