新型コロナウイルスのせいで、研修会や研究会はすべてオンラインになってしまったこの2年間。
移動しなくていい、コストが安いなどの良い面もあるにはあるのですが、やっぱりライブで講師と対面して話をしたり質問したりした方が理解度が高まります。
コロナの収束もあり、久々のリアル研修会に参加してきました。
今回の社労士会の研修テーマは、「事業承継と人事労務管理」。
経営側の弁護士の方の3時間の講義でした。
労働者側の弁護士さんは人権派弁護士が多いのですが、経営側、会社側の弁護士はかなり少ないです。
労働審判でも、労働裁判でも、地労委でも、労働側が圧倒的に有利なため、そして、報酬も少ないため弁護士が避けているんですかねえ。
友人の弁護士は、法学部でも労働法を履修しておらず、司法試験に合格して司法修習を終えてから労基法などを勉強したと言っていました。
でも、会社が「ヒト・モノ・カネ」から成り立っているため、人の問題は組織の生死に関わる重要な問題です。
特定社労士の職域も広がっているため、弁護士とジョイントする場面が増えてきました。
でも、労働事件は、ドロドロの世界・・・。
冷静な判断とコミュ力の発揮、人間理解が必要不可欠です。
手続きや就業規則作成や賃金体系づくり、人事制度再構築、給与計算をやっている方がラクチンで、綺麗な仕事です。
でも、最近は、少子高齢化、人口減少というトレンドの中で人手不足のため、中途採用を入れて、そこでモメるというパターンが増えています。
誰でも採ればいいというものではありません。
「採用」の仕組みをしっかりと構築すべきです。
国が進める働き方改革、働き方の多様化などを考えると、人の問題はこれからドンドン増えていくような気がします。