出汁(だし)は、日本食に必須の旨味。
地味なジャンルですが、家庭でも使われる調味料です。
最近、あちこちで見かける出汁の自動販売機。
「だし道楽」というブランドです。
だし道楽は、広島県江田島市に本社を置く有限会社二反田醤油が販売するだし醤油。
ペットボトルのなかに焼いたトビウオがそのままの姿で入っています。
瀬戸内海に浮かぶ倉橋島や能美島に工場や物流倉庫を展開しています。
だし道楽は、自動販売機による販売に特化しています。
マーケティングの4P(プロダクト、プライス、プレイス、プロモーション)のうち、消費者が気軽に手に入れる事が出来る「プレイス」に自販機を選択しています。
今では、北は北海道から南は九州までに自動販売機を設置しています。
コインパーキングに設置していることが多く、販路開拓の手段として、なかなか優れた戦略だと思います。
このだし道楽、うどんだと、7倍程度に薄めると、ちょうどいいそうです。
また、ペットボトルから最後、飛び魚を取り出して、再度煮て出汁を取ったり、粉末にしてふりかけにするといった活用法もあるそうです。
出汁というコモディティ(どこにでもあるもの)でも、ネーネング、見せ方、ブランディングをすると全国展開できるということを教えてくれます。
ローカル企業でも、創意工夫、知恵し行動で、成長できることを示してくれます。
おそるべし、有限会社二反田醤油です。