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憲政記念館 民主主義の歴史を振り返り、未来を考えるための永田町の博物館 選挙権について考える

2014年12月15日 | まち歩き

衆議院選挙の投票を終え、永田町の憲政記念館を訪れました。

大学で法律を専攻していたこともあり、学生時代に一度訪れたことがあります。

時が経ち、改めて訪れると、新たな発見がいろいろありました。

 

国会のそばに立つ二階建ての建物。

1970年に議会開設80周年を記念して開館。

江戸時代は、彦根藩の上屋敷、井伊直弼が居住。

明治時代には、参謀本部、陸軍省が置かれた、日本の近代史の舞台となった場所です。

展示物は、文書類だけではなく、映像や音声を交えた分かりやすいものとなっています。

・憲政史シアター

・憲政史映像選択コーナー

・立体ビジョンコーナー

・議事体験コーナー

議事場のミニチュア

国会の仕組みコーナー など

日本は、アジア初の近代的な憲法を制定した国。

また、欧米に学びながら、民主的な議会制民主主義制度をアジアで最初に作り上げた国。

憲政記念館は、その歴史的な背景やかかわりのある政治家、世界的な動きをコンパクトにまとめたパビリオンと言えます。


しかしながら、そのプロセスは苦難の歴史であり、憲政記念館の二階では、順を追って歴史的事実についての丁寧な資料展示がされています。

自由民権運動や軍部が絡む動乱、敗戦など・・・その歴史は紆余曲折を伴う政治史と言えます。


明治時代、有権者となれたのは一定の税金を納めた男子だけ。

国民の1%。

この税金の金額を低下させ、有権者は国民の20%程度へ。


そして、第2次大戦後、婦人参政権が導入され、すべての成人に投票が出来るようになりました。


投票に行かないということは、この苦難の歴史を否定することになると思います。

マスコミによると、今回の選挙は投票率の低下が予測されています。本当に残念なことです。

この憲政記念館の正面には、尾崎行雄代議士の像があります。

衆議院議員当選25回、議員として60年7か月働いた国士。

清廉潔白な政治家だったようです。

また、議員の期間は、世界最長とのこと。

その尾崎代議士が残した名言が銘板として残されています。

そのポジィティブさ、前向きさに感心した次第です。

「人生の本舞台は常に将来にあり」

常に未来志向、明日のために、今何をするか?

1000兆円を超える国の借金、税金問題、少子高齢化の進む人口構成、複雑化する国際情勢、経済の停滞、年金保険・医療保険制度の不安定化などなど、国内にはたくさんの課題・問題が山積しています。

モグラ叩き的な解決ではなく、常に、将来・未来的な視点、中長期的な視座をもった行動が必要であると考えた次第です。

経営やマネジメントも同様。

未来、明日の視点を持ちながら、そして、よくよく考えながら、日々の仕事に一所懸命当たることが大切だと感じた次第です。

選挙に行き、国会に行く・・・政治に触れることが出来るエキサイティングな週末でした。

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