第91回箱根駅伝。
お正月と言えば、箱根駅伝。二日間にわたり、朝から生中継される伝統のレースです。
今年最初のサプライズが、青学の優勝。危なげのない安定感で、そのままゴールのテープを切りました。
一本の襷を繫いで東京-箱根間を往復・・・駆け抜ける。
一人でも脱落すると、リタイア。シード権を失ったり、伝統を傷つけたり・・・。
ものすごいプレッシャーだと思います。自分には、とても出来ない団体競技です。
駅伝好きの友人に言わせると、彼らは「F1のエンジンを軽自動車につけた、そして強靭なメンタルを持ったアスリート」なのだそうです。
なるほど。
その駅伝を勝ち抜いた青山学院大学にエールを送ります。
青学と言えば、渋谷や青山といったお洒落な立地、美しい女子アナを輩出する大学、プロテスタントのリベラルな学風というイメージだったんですが・・・いたんですね・・・ガチンコレースを勝ち抜く力強きアスリート系男子たちが・・・。感動しました。
それを率いた原晋監督。本当に素晴らしいと思います。
広島の世羅高校の時は、全国2位。中京大に進学し、その後、広島の中国電力陸上競技部に入部し、27歳まで現役を続けた人物。
同社の営業部に所属し、同社の製品「エコアイス」のトップセールスとなり「伝説の営業マン」と呼ばれたそうです。
同社の陸上競技部には、名監督と言われた坂口中電監督が指導にあたっており、おそらく原青学監督も、その指導技術、スポーツコーチングを学ばれていたんだと思います。
ほめて伸ばす・・・楽しく練習する・・・目標と計画実行の連動・・・そんなうまいマネジメント技術を持った監督だと思います。
高校野球の世界では、指導者が変わり急に強くなったという話をよく聞きますが、箱根駅伝で優勝を勝ち取るとは・・・感動ものです。
大手町の読売新聞社前には、箱根駅伝の歴代優勝校の銘板が掲げられています。
箱根駅伝のスタート地点兼ゴール地点に、こんな素敵なモニュメントがあることに感心した次第です。
来年の連覇で、本当の実力が試されると思います。
青山通りにある青学の正門にも、陸上競技部の垂れ幕が掲示されています。
スポーツが強いということは、大学のマーケティングの大きな柱になっています。
ラグビー、野球、サッカー、アメリカンフットボール、水泳などなど、強豪校は学生募集や就職面でアドバンテージを取ることが出来ます。
青山学院大学という大学のブランドがより輝いた箱根駅伝でした。