現在、旧日銀広島支店(被爆建物)で「山内若菜 広島展」が開催されています。
日本を代表する反戦、反核の若きアーティストです。
命、動物、平和を描く・・・その力強い表現力は圧巻です。
ぜひ、旧日銀広島支店にお運びください(入場料・無料)。
昨年、全面的に改装された広島市現代美術館で開催された社会派アーティストの作品展が開催されました。
広島市の中心部より少し離れた比治山の上にあります。
ニューヨークで活動しているアルフレド・ジャー展。
山内若菜さんとベクトルは同じ・・・世界平和、反核を目指しているアーティストです。
訪れた時、他のお客さんは、ほとんど欧米からの旅行者・・・世界遺産・原爆ドーム、宮島のついでに立ち寄ったのだと思います。
現在の企画展は「アルフレド・ジャー展」。
第11回ヒロシマ賞受賞を記念して行われています。
暗闇とネオンサインを使った作品は、ちょっとした非日常空間。
入口を入ると、真っ暗。
足元も見えないくらいの暗闇が続きます。
お化け屋敷より暗い展示スペース。
美術館の係の方が、懐中電灯で足元を照らしてくれます。
ヒロシマ、ナガサキ、フクシマの惨劇、南アフリカのアパルトヘイト、世界に1億人以上いる難民問題、ヒロシマの再生・・・重たいテーマが続きます。
アルフレド・ジャーさんは、1956年チリのサンチャゴに生まれ、現在はニューヨークで芸術活動をされています。
現代を代表する社会派アーティスト、ジャーナリスティックな視点が特徴です。
ニュースや報道とは一味違う訴求力でした。
ウクライナの戦争、ガザ危機・・・。
失われなくてもよい命が、次々と消えていきます。
こんな非人道的なことがあっても良いのでしょうか?
国連が機能しない、安保理も機能しない、おまけに戦争を仕掛けているのは常任理事国・・・。
ありえないです。
最後に頼れるのは、人類の英知しかないと思います。
そのためには、芸術家のチカラが必要だと思います。
画家や詩人、アーティスト、ミュージシャン・・・。
彼彼女たちの力強い表現が、最後の砦ではないでしょうか?
ホモサピエンスの知恵、叡智を信じたいと思います。