日本を代表する経済新聞でさえ、信じているのは半分程度・・・こんな感じで新聞を読んでいる自分がいます。
フェイクとは言わないものの、真実の報道というのは本当に少ないと思います。
これがネットの世界になると、そのほとんどが???の記事です。
どうでもいいと言えば、どうでもいいことなのですが・・・。
最近では有名人を語った嘘の投資話にひっかかり、多額の現金をだまし取られる事件が多発しています。
広告費をとって記事を載せるプラットフォーマー、プロバイダーも真剣に対応しない・・・。
こうなると、ホント、シャレにならない世界です。
日経ビジネス誌2024.5.27号の特集記事は、「瀕死のインターネット AIがばらまく嘘と悪意」。
AIの出現によって、安い費用でフェイク記事が大量生産できることが紹介されています。
SNSダミーアカウント、MFAサイト、詐欺広告により、閲覧数稼ぎ(インプレゾンビ)、広告表示、投資詐欺に引っ張り込む・・・悪質です。
Contents
プロローグ AIで偽ニュースを乱造 サイト作りに2日かからず
Part1 悪徳サイトの懐に年13兆円 氾濫する広告詐欺 日本企業を食い物に
Part2 悪意あふれるSNS 利益至上主義の大罪
Part3 米大統領選に見る人とAIの悲しき現実
堅持されるべき自由主義、資本主義が、利益至上主義になり、フェイクでも詐欺でも何でもありの世界になりつつあります。
独裁国家であれば、国が統制すれば良いのですが、自由主義、民主主義を標榜する国家はそういうわけにはいきません。
米国では、「グレシャムの法則2.0」という用語が使われています。
「悪貨は良貨を駆逐する」・・・つまり悪質なネット情報は良いネット情報を追い出してしまうという意味です。
このままでは、インターネットの世界はゴミ箱、ガラクタ箱になってしまいます。
この特集の最後に二人の識者のコメントを掲載しています。
村井純慶大教授
「人々を困らせる企業は離反を招く(グーグルやメタ、Xなどもいつまでも隆盛することはない)。ネットの未来には楽観している」
谷脇IIJ副社長
「AIそのものは悪ではない。適切に管理するルールが必要」
AIを取り締まるAIが必要だということでしょうか?
サイバー空間におけるAI対AIのバトルが始まるのかもしれません。
「AIは、愛である」といった方がいます。
けだし名言だと思います。
昔、ある国の総理大臣が、ITのことをイットと読んでヒンシュクをかったことがあります。
善悪を問わず、フェイクを問わず、生活情報、経済情報、政治情報までもがネットの中で行きかう時代。
インターネットにおけるAI・・・「アイ(愛)」に溢れる世界になったらいいなあと思います。