会社で生きろ。
会社で暴れろ。
サラリーマンであれ。
クレイジーであれ。
この世界で、サラリーマンが、いちばん自由で、いちばん楽しい職業だ。
・・・
ようは心が自由なら、いつだって自由なのだ。
サラリーマンほど「自由な職業」はない。
毎月口座にお金を振り込んでもらえるというのは、すごいことなんだ。
制約の中にこそ、本当の自由が隠れているんだ。
・・・
会社は、君の武器だ。
特大のフォントで書き出されたフレーズがアイキャッチ。
思わず、文章を読んでしまいます。
ぼくは、世界一楽しいサラリーマン さあ、仕事を始めよう!
石渡晃一著 ダイヤモンド社 1400円+税
この本の著者は、コピーライター、そして、クリエイティブディレクターの石渡さん。
J.W.トンプソンのコピーライターをされていたというだけに、鋭い切り口だと思います。
同書は、代官山の蔦屋書店で平積みになっていた一冊・・・POPも付いていました。
ダイヤモンド社発刊で、奥付も2015年1月なのに、他の書店ではあまり見かけないのは、なぜでしょうか?
ちょっとした疑問です。
著者の石渡さんは、クリエイティブの世界で生き抜いていたクリエイター。
腕一本、広告業界で生き抜いてこられた方です。
同書をパラリと見て、これは同じ世界に住む人種だと確信した次第です。
現在は、カフェ・カンパニーという会社に勤務されているとのことです。
石渡さんは、様々な事情によりご両親が蒸発、弟さんとともにサバイバル、大学にも進学されていません。
若き日から、バンドを組んでアグレッシィブに生きてきた方です。
その生命力、力強さは、この本全体から伝わってきます。
スティーブ・ジョブズのフレーズのようでもあり、また、ボクが大好きなトム・ピーターズのようでもあります。
石渡さんも、スティーブやトムから大きな影響を受けているものと思います。
同書のコンセプトは、「会社というインフラを最大限活用して、自分の想いを実現しろ!」。
サブサブタイトルには、「会社をやめずに自由に働く89のコトバ」・・・とあります。
カイシャが好きじゃない、社畜として働いている、被害者意識を持ち受け身の仕事しかしていない、ぶら下がっているサラリーパースン、会社員の方には、ぜひ一読いただきたい一冊です。
同書から、石渡さんの名キャッチを紹介させていただきます。
「会社にいる時間だって人生の大切な一部」
「苦しんでも40年、楽しんでも40年」
「経理だろうが営業だろうが、すべての仕事はクリエイティブだ」
「会社の期待を超えたところから自由は生まれる」
「ひとりカイゼン計画で期待を超えろ」
「この世は遊び場」
「本気で仕事に取り組めば、笑顔も涙もあふれでてくる」
「伝説をつくろう!」
「稼ごう!」
「筋肉むきむきの社畜は柵を軽々と飛び越える」
「人生を楽しめない奴はバカ」
「いいズルなら、いっぱいしよう。」
「転職はするな。」
「予定調和の会議になんて。」
「自分で仕事を獲ってくればいい」
「勝手に事業部」
「まぜて!の気持ちをいつも・・・」
「会社というガンダム」
「人生は、ピンチをチャンスに変えるゲーム。」
「あいつを見返せ!」
「可能性があるから、嫉妬する」
「アウェイで働け」
「みんなが嫌がる仕事にこそお宝は隠れている」
「年収より、いいね!に価値がある時代」
「残業はしない」
「この国で働くサラリーマンのバリューをあげよう」
「囚われるな」
かなり、ラジカルなフレーズで埋め尽くされた同書。
スティーブ・ジョブズとトム・ピーターズの対話本のようでもあります。
若きサラリーパースンに読んでもらいたい一冊です。