下瀬(しもせ)美術館は、広島市で建築資材を販売する丸井産業株式会社が造った美術館。
広島県大竹市のシーサイドに今月1日にオープンしました。
海辺のドライブ・・・広島市から約1時間です。
あまり期待はしていなかったのですが、来てみてびっくり!
海辺にガラスと鏡、木材、緑に囲まれた素敵な美術館が待っていました。
細かなところまで、こだわりとセンスが詰まっています。
建築家の坂茂さんの設計です。
この美術館は、丸井産業の代表取締役下瀬ゆみ子さんが先代から引き継いできた下瀬コレクションを展示しています。
オープニングでは「おひなさまと近代美術」。
殿様、お姫様が所有していたであろう豪華なひな人形のコレクションが圧巻です。
この企画、5月7日までです。
常設展示では、ガレ、マティス、藤田嗣治、岡本太郎、加山又造、奥村土牛、モディリアーニ、キスリング、ローランサンの作品が展示されています。
お金持ちの私設美術館・・・好きなものをコレクションする・・・体系立ててないところが、ゴージャス感があっていいです。
可動展示室という水に浮かぶコンテナのような展示室・・・広島の造船技術を活用した日本初の美術館となっています。
エミール・ガレの庭。
4月になると植栽が成長して、さらに美しい庭になると思います。
この美術館にはカフェやミュージアムショップもあります。
スタッフも、とってもフレンドリー・・・。
数十人の人たちが美術館スタッフとして働いています。
ただ、建築費の回収、採算がちょっと心配です・・・損金処理で対応されているんでしょうか。
企業のCSR、メセナ、フィランソロピーとしてされているんだと思います。
小職が顧問のコンサルタントであれば「絶対にやめましょう」と助言すると思います(苦笑)。
リピーターをどう呼ぶかが今後の課題になってくると思います。
4月にはフレンチレストランもオープン。
さらには、宿泊のできるコテージもあります。
かなりお高いですが、瀬戸内海を観ながら、のんびり、ゆったり・・・。
至福のひと時だと思います。
フランスのオーベルジュのようですね。
「レストラン付きホテル」ではなく「ホテル付きレストラン」・・・いいセンスです。
一度は美術館に泊まってみたいものですね。